皆さま
いつもお世話になっております。RSY七ヶ浜事務局 郷古です。
去る5月31日(土)/6月1日(日)に行われた仮設住宅-風除室修繕の様子をお伝えします。
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「雨が降ると雨漏りの心配を毎回しなきゃいけない・・・」、
「玄関を開けると目の前が雪の壁だった。風除室の隙間から入り込んで積もったんでしょう・・・」
「風除室内はもう濡れるものだと割り切って、濡れてもいいようなもの置いてるよ。」
そんな声を聞いて、町に問い合わせたところ「風除室は居住空間ではないため、県の補助がおりない。町としても予算がないため難しい。」とのこと。
それならば、『ボランティアで出来るところをやろう!』とプロジェクトが立ち上がりました。
今回の事業は『ブラザー工業株式会社およびブラザーグループ』の皆さまからの寄付助成金を受け、町内外の大工や技術者の皆さんの指導のもとボランティアが行いました。
今回は仮設住宅全戸にアンケートを配り、希望者のみの修繕となりましたが35軒の応募がありました。
町内お住まいの技術者の方と一緒に現場検証しにいくと・・・・。
屋根を上ればボルトやナット、コーキングされている接着部分が劣化していたり、明らかに隙間が空いていたりしていました。
大工さんや技術者さんと話し合い、『ボランティアでもある程度簡単にできて、雨漏りが止まる方法』を探り、防水テープの張り替えと、シリコン剤によるコーキングを行うことに。
そして・・・当日。
両日ともに気温が30度近くまで上がりとても暑い日でしたが、各日約20名が集まり活動してくださいました!
仮設住宅の皆さんとも顔見知りの町民大工さんもいて、和気あいあいとしながら活動ができました。
『私もやってみたい!』そんな活発な声を出すのは工具の使い方を分からないの学生ボランティアさん。
『おー、やってみるがぁ?これはなぁ・・・こうやってこうつかうんだ・・・(略)』と嬉しそうに技を教える大工さん。
こういう交流の仕方もいいなぁなんて思った一場面でした。
2日間という短い間でしたが、35軒すべての修繕が終わりました。
これから雨が降ってみてまた雨漏りするのかは降ってみないと分からないところがありますが、経過を見つつすぐ対応できるような形をとっていきます。
『仮設だから・・・仕方ないよ』という諦めの言葉がなるべく出ないように、
過ごしやすい空間を作るお手伝いが出来ればと思っています。
【修繕している時の住民の声】
・「町に言ってもダメだったから、ガムテープ貼ってたわ。特殊な防水テープってあるんだね。やっぱり大工さんにしてもらった方が安心するわ。」
・「玄関が無い仮設住宅は風除室が玄関みたいなもの。濡れるの当たり前だと思って生活してたけど、直してもらって助かったです。」
・「学生さんも今日来てくれているのね。あら?足湯の時のボランティアさんじゃないの?久しぶりだわねー。」
・「あらー今日はたくさんボランティアさん来てるね。賑やかだねぇ。ボランティアセンターは土日だけしかやってないのかな?」
※修繕しているボランティアさんたちを見ながらベンチで休憩されていた方。
ボランティアを見かける頻度が少なくなっており、ボランティアセンターが運営されているのを知らない人もいる。
※本事業は『ブラザー工業株式会社およびブラザーグループ』様からの寄付助成金により行いました。