みなさま石井です。
ボランティアバス25陣(7月5日-7月11日)からの活動報告をご紹介します。
今回より活動期間が伸びたことにより、今まで泥かきや、足湯、お茶のみ喫茶といった活動のみで名古屋に戻っていたのを、七ヶ浜町という「場所」とそこに住む「人」とをより深く関わることで、知る機会が増えました。
報告も地域との関わりについてをより濃く書いてくれました。
7月6日にはボランティアセンター、お茶のみ喫茶
7月7日にはボランティアセンター、お茶のみ喫茶、足湯の活動をしています。
以下、25陣の報告です。
◆7月8日 地元の被災者との交流会
Aさん、Bさん、Cさんの3名にきずな館へ来ていただき、七ヶ浜の良いところ、震災時の状況、現在の状況などをお話いただきました。
あと3秒逃げ遅れていたら自分も津波に飲み込まれていたかもしれないという本来なら思い出したくないようなことや、自宅が全て流されてしまい全壊したのに、独身という理由で通常の4分の3しか義援金がもらえず家が建てられないという現状の辛いこと、震災に対する復興政策等、行政への不満など、赤裸々に話していただけました。
3名ともがお金に不安を感じているとのことで、町の復興が進む影で苦労されている被災者の思いを直接聞くことができ、とても貴重な時間を過ごすことができました。
お願いして来ていただいたにも関わらず、皆さんは、私たちボランティアとお話しすることを楽しんでいただけた様子でした。
◆7月9日 町内散策
昨日の交流会でのお話をふまえて、七ヶ浜町を自転車や徒歩で散策しました。
町民おすすめのスポットはもちろんのこと、町外から来た私たちだからこそ見つけられる町の素敵なところを探して歩きました。
また、七ヶ浜町歴史資料館では学芸員さんの説明を聞きました。
宮城県が日本で3番目に貝塚が多い県で町にもたくさんあること、町の中心部にも貝塚があることから長い歴史の中で海のその時々の状況によって生活の場を変え、海と上手くつき合ってきた町であることなどを知りました。
散策では、海で囲まれている町の美しい景色と、被害を受けてしまった景色の対照的な部分を見て違和感がありました。
本来の絶景を少しでも早く甦らせるためにも継続的な、息の長いボランティア活動の重要性を実感しました。
そして、自分たちもそれに関わっていきたいという声が多くあがりました。
今回の散策はマップにしてきずな館に掲示しているので、ぜひ見に来てください!
◆7月10日 浜そうじ、警報、防災意識
活動最終日、25陣全員で菖蒲田浜に浜そうじに行きました。
サーフショップを経営されていたDさんと大谷学院の学生の皆さんと一緒に作業をしました。
Dさんは海岸の目の前でサーフショップを経営されていて、ご自身も被害にあったにも関わらず、きれいな浜を取り戻そうと独り黙々と浜そうじを続けている方で、今回お手伝いをすることになりました。
砂浜に打ち上げられた木材や金属等を拾い集めている最中に突然「作業中止!」という大声を聞き、地震があって津波注意報が出ている事を知りました。
急遽作業を中止しボランティアセンターに戻ることになりましたが、大人数ということもあってか、避難に時間がかかってしまったことが反省点です。
もしすぐに津波が来ていたら、私たちボランティアが巻き込まれる可能性があり、まわりに迷惑をかけることになってしまいます。活動時は事前に何かあるかもしれないことを想定した上で、各々が防災意識を高くもって活動しなければいけないと感じました。
今回お会いした町の方々は、挨拶をすると「ご苦労様です」と、とても丁寧にお返事をしてくださって、私たちボランティアを優しく受け入れてくれています。
七ヶ浜は景色も人も本当に素敵な町。
やっぱり七ヶ浜!!
また帰ってきたいと思わせる町です。
(報告者: 宇地原、佐藤)
活動最終日に行われた被災者との交流会の様子は、別途ご報告いたします。