宮城県七ヶ浜町報告【第28】仮設住宅での足湯

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みなさま。石井です。
6月からの足湯の報告です。
七ヶ浜町では6月18日に仮設住宅への最終入居がありました。その結果、全体で421戸・7か所の仮設住宅に入居となりました。
仮設住宅は抽選で入居が決まっていきます。
だんだんと人が少なくなっていく避難所の中で、まだ仮設に入る日程が決まっておらず残っている方は苛立ちや焦りなども見られました。
足湯はそんな中避難所が終わりになるまで活動を続けました。
18日以降は仮設住宅の集会所に場所を移し活動を行っています。
仮設住宅は1次入居と最終入居では1カ月以上の時間差があり、1次入居の方へは久しぶりの足湯となりました。
以下つぶやきは仮設住宅の集会所からです。
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女性92歳
・入院していた病院が高い所にあったから無事だったよ。
・足がむくんできたけど、痛くはないよ。けど、薬飲んでも効かなくなってきたよ。
・初めてきたけど、私みたいな(92歳の)人は来るの?
女性70歳代
・私物の船6そう、2台が流されたよ。
・魚をよくとるよ。
・外は暑いから部屋の中に来ると急に冷えるね。
男性70歳代
・(足湯は)前に国際村でやってます。
・3・4年前に(仕事を)辞めてね、それまで漁師でした。海苔と、北のほうに漁に行きました。カムチャッカのほうまでね。
・母船式(?)だと6か月、独ッコだと2ヶ月くらい行ってましたね。
・南のほうはいいんですよ。ハワイとかね。でもね、北はロシア・アメリカ領でね。
・病気になるとソ連の医者で、まあー、通訳がいましたけどね。
・母船式では船に医者がいたんですよね。
女性70歳代
・(仮設の台所の面した)窓が狭いんだ~ここは。
・これから暑ぐなっから、また大変だあ。
女性50歳代後半
・国際村(避難所)でも足湯をしてもらい、気持ちよかった。
・お母さんとも一緒に来ていて、お母さんは毎回足湯に来ています。
・仮設も手狭で、料理を作るのも、お風呂に入るのも窮屈で大変。
・仮設は2年で出ないといけないけど、どうだろう。
・以前の花渕にはもう住みたくない気持ちもあるなあ。
男性75歳くらい
・漁(アサリ)ができないのがさみしい。
・漁をしないから体が(腕・足)が細くなった。
女性80歳代
・避難所にもいろんな人いてさー。意地悪な人のいんだよー。
・仮設住宅は、洗濯の音もガランガラン響くからうるさいんだよ。
女性85歳
・津波はこわかったわあ。真黒い波が来て、目の前で家が流されたのよ。
・私85歳になるんだけども、長生きするもんじゃないわねえ。
・海沿いは皆持って行かれたのよ。欲のある人は何かを取りに帰って流されちゃったのねえ。
・実家が高台にあったから、10人家族みんなでしばらくそこにいてそれからアパートに2週間はいて、抽選で当たってここに来たの。
男性80歳代
・郵便が不便だと要望を出したら、ポストを設置してもらえた。要望を出してみるもんだ。
男性87歳
・かつては80キロくらい体重があったが、今は47キロだよ。
・戦争にも行ったんだ。ニューギニア、フィリピン…と行ってきた。
女性60歳代
・膝がずっと痛い。
・温泉が好きで足湯をやってもらえてうれしい。
・仮設住宅は暑くて狭い。”
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仮設住宅は夏暑く、収納も狭く、居住スペースも限られていて生活面での不自由さを訴える声をよく聞きます。
また、家族構成によっては生活の時間帯が違う中で同じ部屋で過ごすのもお互いに負担がかかり、この生活を長く続けるのはとても大変なことです。
すべてを解消することはできないかもしれませんが、つぶやきからも拾い上げられた問題点を1つずつ丁寧に拾いあげながら活動を続けていきます。
足湯は週2回、4カ所ある仮設住宅の集会所を起点としながら今後も活動を続けていきます。
最後に講習の風景。
みんな額に汗をかきながら練習しています。
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