皆さま
お世話になります。RSY浦野です。
山陽災害ボランティアセンターを拠点に活動している藤田からの22日(木)の報告です。
尚、真宗大谷派研修委員会メンバーと共に、広島県庄原市入りをしていた大谷は昨日名古屋に戻りました。
また、24日(土)~25日(日)に神戸大学の救援隊メンバーが「足湯ボランティア」としてかけつけてくれます。若い学生さんたちとの語らいや足湯は、今まで頑張り続けた体を休め、ホッと一息つける空間としてきっと被災地の皆さんに喜ばれることと思います。
藤田は本日より、地元の民生委員やボランティアグループらと共に、足湯の横でお茶を飲んでゆっくり話ができるスペースを併設できるよう調整しています。
■山陽災害ボランティアセンターの活動状況
・本日のボランティア受付 個人28名 団体18・133名 計161名
・本日の対応ニーズ 55件、完了および継続42件、持ち越し13件
※地元企業からのまとまったボランティア支援が入り始めたため、ニーズ対応がスムーズに回り始めた。
■松田・藤田の動き
・冷たいタオルを被災宅に配布する活動が好評だったため、「タオル班」として位置づけ、継続的な支援につなげられるよう地元社協らと検討。
・介護保険利用者等、要援護者を優先して配布するべきかと相談するも、「利用者さんはヘルパーさんが回っていて、ほとんどが一時的に施設に入居しているので問題ない。むしろ利用者じゃない方が心配なのでローラー作戦がいい」とのことで、人員が集まる土日に向けて準備をしていくことで合意した。
・地元ボランティア3名(民生委員2名、視覚障がい者のための音訳ボランティアグループ1名)らとともに冷たいおしぼりづくり(氷水を張った桶の中に、タオルをつけて軽くしぼり、袋詰めしていく)を行い、社協職員2名と共に、下津・石鞘地域のお宅に訪問し、冷たいおしぼり・飲料水・氷砂糖を配布した。
■現場で聞いた声
(40代女性)
片づけても片づけても終わらない。2tトラック4台分も回収してもらったのよ。
(70代男性)
畳が濡れてしまったから、板から全部自分で張り替えたよ。
(70代女性)
もうぐちゃぐちゃ。お父さんはなんとか元気だけど、私はくたびれちゃった。
(50代女性)
昨年も地下室が浸水したが、今年は床上まで水が来た。
(ボランティアさん・当日の話)
豪雨時は旧小野田地域で会合をやっていた。洪水警報が出ていたのは知っていたが、いざ帰ろうとしたら、通行止めのため厚狭周辺から参加していた人が帰ることができなかった。市の防災メールに登録しているが、メールが来なかった。
(ボランティアさん)
住んでいる地域で、ゲートボール大会が延期せず予定通り開催された。同じ市内でありながら、被害の様子を知らない・無関心な人もいるんだと思った。
■感じたこと
・町中(商店街付近)へのボランティア支援は豊富だが、少し離れた地域だと支援の手が薄くなるため、格差があると感じた。
・そろそろ片づけの目途が立ち、気を張っていた状態がとけ、どっと疲れが来る時期だと思うので、足湯は絶好のタイミングだと思う。落ち着いてお話ができたり、ご近所同士が集えることによって、少しでも心が落ち着く場所になればいいと思う。
・「こんなの初めて」という声と「でもここらは浸かるのに慣れている」という声が混在している。よく水につかる地域でありながら、ここまでの規模になるのは初めてだった。
・県の災害対策本部が本日で解散、ゴミ収集が27日までと決定。被災者の声に焦りが見受けられる。
・あの日以降、雨が全く降っていない。物を乾かすうえではラッキーだが、被災者の疲労も収まることがない様子。冷たいおしぼりは飲み物より、ひとりひとりの顔をやわらげる。