宮城県七ヶ浜町支援報告【第 9 報】

 皆さま
 浦野です。
 昨日23:32頃、宮城県を震源とする地震が発生しました。
 RSYが拠点を置く宮城県宮城郡七ヶ浜町は震度5強で、強い揺れの後すぐに停電になり、数日前にようやく復旧した水道も一時停止しましたが、宿泊先の水道は現在復旧しているようです。
 4月4日~4月7日午前中まで、日本財団ROADプロジェクトと震災がつなぐ全国ネットワークとの合同企画「足湯プロジェクト」より、東京方面から21名のボランティアが派遣されていました。震つな事務局を兼務しているRSYでは、地元の災害ボランティアセンターと共に、現地での受け入れ・活動コーディネートを行い、6か所全ての避難所での足湯、1地区での個別訪問(ニーズ調査)を実施しました。(詳しくは次号にて報告します)
 続いて7日20:00時過ぎ、RSYボランティア第3陣17名(うち1名は報道関係者のため到着後、別行動)が現地に到着。地震発生時はミーティングを終え就寝していた頃でした。
 私たちは3部屋に分散して宿泊していましたが、強い揺れが収まった後、外に避難するよう声掛けをし、全員の無事を確認しました。その後津波警報が発令されたため、マイクロバスにて高台にある役場へ緊急避難。8日1:30頃、津波警報が解除されたため再び宿に戻り、再度安全を確認して就寝しました。
 余震は、浦野が2度目に現地入りした4月3日から毎日続いていましたが、これ程の規模は初めてで、大きな恐怖感を感じました。幸いなことに、七ヶ浜町では今回の地震での津波の被害は無いようです。
 しかし前回の地震で被害を受けて弱くなっていた家が、さらに大きな被害を受けている可能性があります。また、沿岸付近や避難所で生活する皆さんの不安や恐怖心は非常に大きいだろうと予測され、本震のフラッシュバック等も心配されます。
 本日は今のところ、予定通り現地で活動する予定です。災害ボランティアセンターでの活動サポート、現地ボランティアへの炊き出し、地区の個別訪問、足湯(1か所)を実施します。
 避難所での足湯は非常に喜ばれ、毎回30名近い方々が利用されています。個別訪問では、1戸1戸を回り声をかけて必要なものを届けたり、掃除道具を持参してその場でニーズに対応するというスタイルをとっています。
 2mの床上浸水を受けたお宅のお年寄りが「災害ボランティアセンターがあるのは知ってたけれど、みんな大変だし、こんなこと頼んでいいかわからなかったので電話できなかった。来てくれて助かった」とおっしゃいました。「早くに消防団が、泥のついた家財道具の撤去や泥かきをしてくれてとてもありがたかったが、何がどこにあるのが全く分からず、選別に苦労した」と疲れた表情で語られた住民の方の方の顔を見て、もっと早く来ることができなかったことを悔みました。
 しかし、それを見た周辺のお宅からも「うちも頼みたい」と声がかかりました。支援を求めている方々はまだ沢山います。私たちができることは一つひとつですが、今後も小さな声を聞き逃さぬよう、できるだけ丁寧に、できるだけ迅速な対応を目指して活動していきたいと思っています。
 今週の活動報告は、次号にて詳しく掲載致します。