宮城県七ヶ浜町報告【第32報】みんなで一緒に、「がんばるべぁ~」

皆さま
お世話になっております。きずな館事務局の清水です。
7月26日―8月1日の行程で活動を行った第28陣からの活動報告をご紹介します。
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<第28陣>
 今回は印象に残った2つの活動をご紹介したいと思います。
◆「がんばるべぁ~」を作る講習会のお手伝い 7月29日(金)午前
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(きずな館スタッフより・解説) 
「がんばるべぁ~」は、熊(ベア)の形をした手拭きタオルです。2008年岩手・宮城内陸地震で被害を受けた栗原市花山地区の皆さんが、阪神・淡路大震災で生まれた「まけないぞう」や能登半島地震・穴水町で生まれた「ホッとちゃん」をお手本に、復興後の生きがいや仕事づくりとして始めました。
(ここからボランティア手記)
今回は栗原市鶯沢地区の皆さん6名と栗原市社会福祉協議会の職員の方1名をお招きし、地域の方26名と楽しく交流しながら一緒に作りました。
 私たちの活動内容は、講習会の準備、参加者の案内・受付でした。
講習会が始まってからは、4つに分かれたグループに1人ずつ付き、自分達も作りながらお話をしました。会話の中から「つぶやき」を拾い上げ、今後のサポートに繋げることが重要な役割でした。
 この講習会に参加して、『良かったべぁ~♪』という声が多く聞かれ、賑やかな一日となりました
◆地域交流会 7月29日(金)午後
(きずな館スタッフより・解説)
現在、ボランティアきずな館の新しい取り組みとして、毎週交流会を開催しています。仮設住宅から毎週数名の住民の方をお招きし、お茶を飲んだり、食事をしたりしながら名古屋のボランティアの皆さんと交流を深めて頂いています。
(ここからボランティア手記)
地域交流会として被災された5名の方をきずな館にお招きし、七ヶ浜の良いところ、震災時の状況、現在の状況などを3グループに分けてお話して頂きました。
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【1班】
仲良しで元気なOさん・Wさん・Tさん、3名のお母様方にお話を伺いました。
「一家三代で住んでいる家が流されて、息子たちに引っ越そうと言われたが主人と二人『残る』と言い張ったんだよ。」というOさんのお話に若い頃からずっと暮らしてきた七ヶ浜に対する愛情の深さを感じました。
“生きる”という事の大切な何かを感じたような気がします。
交流会は、終始なごやかなムードで、あっという間に時間は過ぎてしまいました。本当にありがとうございました。
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【2班】
がっちりガテン系のIさんにお話して頂きました。Iさんは最近仮設に入居し、やっと生活が落ち着いてきたそうです今は少しでも町の環境を良くしようと、自分に出来ることを考え、様々な活動をされているそうです。震災後の活動や人々との交流を通じて、人に優しく出来たりIさん自身の中に変化があったとおっしゃっていました。人の考え方や行動が変わる程の大きな出来事だったのだと改めて感じました。
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【3班】
菖蒲田浜出身で80代前後のWさんからお話を伺いました。家は津波で住めなくなりましたが、家族4人は無事だったそうです。震災当初は、避難所の
狭い空間で寝返りが打てないなど大変苦労されたようですが、現在は家族と仮設住宅で生活しているそうです。家族の話をしているWさんはとてもイキイキとしていました。耳が不自由な為、好きなテレビを字幕を楽しんでいるそうです。Wさんのお話が聞けて楽しかったです。
(報告者: 植野、二村)