皆さま
いつもお世話になっております。引き続き、きずな館ボランティアの勝田です。
第64報のバレンタイン手作りチョコレート企画、実は私自身もこのイベントで、とてもうれしい再会がありました。
私が10月に七ヶ浜を訪れた際、きずな館の前で一人のおばぁちゃんに出会いました。
声をかけると「きずな館というのはここですか?」と、初めてお越しいただいたご様子。ふと見ると、手には「お歳暮うるうるパック」の申込書をお持ちでした。思わずうれしくなって「そうですよ!申込みありがとうございます!」と元気いっぱいにお応えしました。
ところが、その方は「本当にもらっていいんでしょうか?すみません」と、とても申し訳なさそうな表情だったのです…
申込書を受け取り、少しお話してみると、きずな館まで40分もかけて歩いてきてくださったとのことでしたので、「よかったら車で送ります」と申し出たのですが、「私はそんなことしてもらえるもんじゃないから・・・」と頑なに拒まれてしまいました。
では少しだけ・・・としばらく一緒に歩いていると、ご家族の具合が悪くて避難所にも長くいられず、ずっと被災した自宅に住んでいることや、お孫さんが大学に入学するのにお金がかかるので心配・・・と少しずつお話が始まり、「でも仮設住宅に住んでる身じゃないからね」と途中から目には涙が浮かんでいました。
「ここでいいから」と言われた別れ際。「また来てくださいね」と言うと、「私はいいの、いいの」と、去って行かれました。かける言葉も見つけられず、お名前すら聞くことができなったその方の涙がいつまでも忘れられませんでした。
その後RSYブログでお歳暮うるうるパックの配達が完了したことを知りました。
そしてバレンタイン手作りチョコレート企画の当日。
なんと…!二度とお会いすることができないと思っていたその方が、会場にいらしていたのです!!
びっくりして声をかけると、その方も私と会ったことを思い出してくださり、「あの時はありがとね~ あれから靴が届いてぴったりでね。家族みんなで喜んで。大事にとってあって、どっか出かける時に履いてくのよ~」「また会えるなんてね~本当にありがとう、ありがとう」と、またまた途中で涙が・・・
ステキな笑顔でチョコレート作りを楽しんでいる姿がとても印象的でした。
今日も相変わらず40分かけて歩いてきてくださったとのこと。「今日こそ送らせてください!」と申し出ましたが「今日は相棒ができたのよ。二人で歩いて帰るから~」と、この日会場でばったり会ったお友達と笑顔で帰って行かれました。
10月に見た涙。
そして多くの方が繋いでくださったおかげで見ることのできた この日の笑顔の涙…
この日の涙もまた、忘れられないものとなりました。
お歳暮うるうるパックに関わってくださった全ての方、地道に丁寧に案内を送り続けているきずな館スタッフの皆さんへ感謝の気持ちでいっぱいです。