宮城県七ヶ浜町報告【第108報】お礼回りコンサート in きずな喫茶

皆様

RSY石井です。

昨年3月より大勢のボランティアさんが七ヶ浜に訪れ、手助けをしてくださいました。
中には長期に渡り協力し、力を貸してくれた方もいます。
昨年より今年の四月まで七ヶ浜にRSYスタッフとして尽力してくれた大迫さん。
事務局スタッフとして七ヶ浜での活動を支えてくれました。
彼女は楽器の演奏も達者で、幾度となくコンサートを行ったりと地域に笑顔を咲かせていました。
掲載が遅くなりましたが、彼女からのブログをご紹介します。
お世話になっております。七ヶ浜ボランティアきずな館元スタッフの大迫です。1 oreis.jpg

1カ月半程前になりますが、七ヶ浜町の各地で、オカリナとギターのコンサートを行いました。
ギターを担当してくれたのは、七ヶ浜に何回もボランティアに来てくれている依田ちひろちゃんです。
RSYがこれまで行ってきた表札プロジェクトや、七の市商店街の看板製作の時などもお手伝いしてもらっています。
ちひろちゃんとは29陣のボラバスで活動している時に出会い、昨年9月にはボランティアセンターでコンサートも行ってきました。
今回はスタッフとしての活動を終えた私が、お世話になった住民の方へ何かお礼がしたいと思い、彼女に協力してもらい、実現したコンサートです。
前回行くことが出来なかった集会所へ2ヶ所、ボランティアセンター、きずな工房、そして最後にきずな喫茶でコンサートを行いました。ここでは主にきずな喫茶でのコンサートの様子をご報告致します。

きずな工房でのコンサートの様子はこちら
あやとちひろの神隠し

きずな喫茶コンサートには、きずな館にゆかりのあるお母さん方が聴きに来て下さいました。
いつもきずな喫茶に来てくれるお母さん方です。
これまで半年以上地元の方々と関わりながら、私自身が住民の方へ向けて行う音楽イベントは初めてでした。
曲目はお母さん方がよく知っている曲を選曲し、「上を向いて歩こう」、「ふるさと」「時代」など、一緒に歌ってもらいながら聴いて頂きました。
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童謡などは、「何十年ぶり?に歌ったけど覚えているものだね」などとお話をしながら楽しい時間は過ぎていきました。
途中でちひろちゃんとのエピソードや、私自身が七ヶ浜に残るきっかけになったことなどを話しながらコンサートを進めていきました。
1時間くらいの短いコンサートでしたが、最後はいつものきずな喫茶のようにお茶を飲みながら、大切なひとときを過ごしました。
お母さん方からは「癒される」「心地よかった」などと、うれしいお言葉を頂きました。
少しでも住民の方々の心に響く「音楽」を届けることができたのではないかと思います。
きずな館開館以来オープンしてきたきずな喫茶ですが、4月からは生活不活発病の予防の意味も込めて集会所と同じようにセルフサービスに変わり、新しい「住民の方同士が集まる場所」になりました。
もちろん、今までと同じようにボランティアさんと住民の方が交流する場所、というのは変わっていません。
みなさんもきずな館にいらした時は寄って行ってください。
いつものあの笑顔が、きずな喫茶で待っています。
以上でスタッフとして活動していた私の報告は最後です。
スタッフとしては約半年、主にきずな館の管理をさせて頂きながら、多くの住民の方々と接してきました。
各イベントやボラバスで来て頂いたボランティアさんには、大変お世話になり、本当にありがとうございました。
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帰名する前に地元の方々へ挨拶周りをしていく中で、おひとりの方からお言葉を頂きました。
「さみしいけど、君も普通の生活に戻っていかないといけない。君だけじゃなくて、もちろん俺たちも普通の生活に戻らないといけない。でも、また遊びに来い。待っているから。」
住民の方々が「普通の生活」に戻っていくために私たちに何が出来るのか。
これが今後1年七ヶ浜に拠点をおいて活動するRSYにとって、そして、離れた場所から支援をする私たちにとって、課題となることです。
また、月に一度開催している七の市のように住民の方と一緒になってやることが、これからは重要になってきます。
1年2カ月経った今でも、まだ現地ではボランティアさんが必要とされています。活動内容は日々変化し、ニーズも変わっていきますが、本当の支援はここからだと思っています。
住民の方と一緒に活動してくれる方、心に寄り添ってくれる方、繋がりのある縁に会いに
来て下さる方…。そんなみなさまの支援が、住民の方々の力になれると信じています。

七ヶ浜町を、そしてレスキューストックヤードの七ヶ浜での活動をこれからも支えて下さい。