宮城県七ヶ浜町報告【第139報】きずな公園のモニュメントが完成しました!

お世話になります。事務局松永です。

 

9月3日、きずな公園のモニュメントが完成しました!

きずな公園オープニングセレモニーの様子は→コチラ

 

8月31日~9月3日の間、七ヶ浜町にてきずな公園のモニュメント作りワークショップを行い、七ヶ浜町民約30名に参加しました!きずな公園等七ヶ浜の応援に、ご協力頂いているブラザー工業株式会社様から有志8名も当日ご参加下さいました!

 

津波で流されたお宅の梁や柱から切り出した家型ブロック(おうち)がきずな公園のモニュメントとなります。このワークショップでは、その家型ブロックの色塗りを行いました!

 

子ども達は、『どんな家にしようかなー。屋根はピンク、窓はハート型にしよっかなー。』と夢中に自分なりの家を作っていました。

仮設住宅にお住まいのお父さんは、海に浮かぶヨットの絵を描き、「こんなに集中したのは、中学校の期末テスト以来だなー」と笑顔で話していました!

子ども達はカラフルに、お父さんはかっこよく、お母さんは繊細な絵がとても印象的でした!

 

ワークショップ後は、モニュメント作成を担当して頂いている名古屋造形大学やさしい美術プロジェクトのスタッフが取り付け作業を行いました。子ども達・住民が着色した家型ブロック「おうち」を土台部にネジ止めし、ニス塗装を行いました。その後、きずな公園の花壇内にモニュメントを設置しました。

9月に入ると雨や曇りが多くなり、着色したペンキやニスが乾かないのではと心配されましたが、予定していた期間内に、無事作業が終了できました。

 

【モニュメント設置経緯】

人々が暮らしてきた町は地震と津波によって打ち砕かれ,無数のがれきと化しました。しかし、そのがれきの一つ一つは人々がここで暮らしてきた 記憶そのものです。津波の後にかろうじて遺ったものに家屋の土台木がありました。濁流に呑まれてもなお大地をつかんで放さなかった土台木。私たちはその力強さに 心打たれ、土台木を仮設住宅の表札や仮設店舗の看板の素材として活用しました。

 
【モニュメントタイトル:おうちのおうち】
住まい=おうちとはそこで過ごした時間や想い出の宿る場所です、
きずな公園には土台木による表札や看板に続く物語が必要だと考えました。人々の暮らしや記憶を大切に携えて未来に語り継いで行く物語です
そこで今回はがれきに埋もれていた柱や梁に着目しました。「おうち」の屋根を支えてきた柱や梁が納まる小さな「おうち」を建てました。モニュメ ント「おうちのおうち」は記憶のすみかを皆の手でつくるプロジェクトです。きずな公園に子どもたちが遊びに来たら,それを見守る大人たちが集 います。そこに浜の風が届きます。「おうちのおうち」は七つの浜が一堂に会すように公園花壇内に7つ配置しました。

協力:名古屋造形大学やさしい美術プロジェクト