東京都大島町(伊豆大島)の現状について(第5報)

 

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
台風26号の被害を受けた東京都大島町(伊豆大島)の10月21日分
の現地報告です。

以下、震災がつなく全国ネットワークやRSYと関係の深い加納氏
(東京ボランティア・市民活動センター)からの情報を転送させ
て頂きます。
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<役所関係>
・午前8時に避難勧告が解除された。
・21日午後7時半にセンター長(大島社協事務局長)、災害ボランティアセン
ター職員(大島社協職員)、東社協職員で役場へ行き、情報交換を実施 した。
・役場から避難者宅の土砂を取り除くために土のう袋を提供いただいた。「土嚢
袋を多めに作り、各世帯の前に出してもらいたい」とのこと。
・午前中、けんこうセンターで物資搬入及び各避難所への配布の手伝い4名の依
頼あり。
・報道でもすでに既報の通り、台風接近に伴い要援護者を島外へ避難させる計画
があり、そのための調査が始まっている。

<避難所>
●泉津地域センター
確認した避難者は0名だった。

●けんこうセンター
確認できた避難者、高齢の方が2名、寝たきりの方1名。

●さくら小学校
確認した避難者は0名だった。

●北の山出張所
12時頃に確認できた避難者数は13名だった。

●大島高校
避難者数は0名。避難者は北の山出張所に移動する。

●大島老人ホーム
・避難所担当は包括の職員が対応している。

※各避難所全体を通して
・どの避難所も基本的に閉鎖をしない。ただし、食事(炊き出し)は北の山出張
所のみ

<災害ボランティアセンター関係>
・出されていた避難勧告が21日午前8時に解除され、21日午前8時半よりボラン
ティアの受付を開始した。
実績:ボランティア活動者数39名 活動件数8件(泥だし7件、避難所支援1件)
・島外のボランティアについては、宿の確保ができていることが条件になってい
るため、今後、宿の確保ができていないボランティアは帰りの船の予約 を取っ
て船の時間まで活動可能とする。
・現状ではボランティア数が落ち着いているため受付から送り出しまで丁寧なや
り方でやれている。しかし、今後大人数を受け入れた場合のシステムを 考えて
おいたほうがよい。
・ボランティアを依頼先に追加派遣する場合、次々に送り込まれた現場側では人
数の把握が困難になる。
・また、チームを周辺で分散させると目が行き届きにくくなるため、やり方を考
えた方がよい。
・外部からの問い合わせについては、「島外からの受付条件」と「装備面」につ
いての問い合わせが多い。
→装備について配布している資料がレスキューストックヤードのホームページに
掲載されているので、リンクの了承を得てフェイスブックに掲載した い。
・物資提供の申し出も多い。
→「物資が不足する場合は、今後こちらからお願いしたい」と案内するととも
に、物品募集を行う前に災害ボランティアセンターに確認をいただきたい 旨を
お知らせしたい。
・活動を始めたところ、現場で直接泥だしを依頼されるケースが増えている。台
風対策(土のう積み)など緊急性の高いケースが多く、臨機応変に対応 してい
るが、今後は流れに沿った(災害ボランティアセンターに連絡してもらう、ニー
ズ受付をする等)対応をしていく必要がある。
・ニーズ調査を行い、声かけを行いながらチラシを個別配布した。また、周辺の
被害のないお宅にもチラシを置いてきた。
・岡田地区、泉津地区のいくつかの被害地域を見てきた。元町地域以外にもいく
つかの被害が出ていることを確認。今後、丁寧に島内をまわる必要があ る。

<現地の様子>
・避難勧告が解除され、捜索活動が再開された。今もなお、メディアが多数、大
島に入って取材を続けている。ボランティアセンターのメディア対応も 続いて
いる。
・昨日の雨の影響で水はけの悪い箇所は泥になっている一方で、粉じん化してい
る場所がある。今後、健康管理に留意が必要である。
・要援護者避難の件も含め、台風27号、28号の影響に今後も留意する必要が
ある。
・今後、避難勧告がだされる可能性がある。センターとしても、臨機応変に対応
できるようにしておく。

<被災者の声>
・「自主避難で避難してきた。地域の婦人会の人たちが炊き出しをしてくれると
言ったんだけど、車もあるし、家もある。負担をかけてしまうので、各 自でう
ちで食事をしてくるようにしたんだ。」(50歳代女性 避難所にて)
・「台風27号がとても心配である。前回の台風のときは、床上浸水にはならな
かったが、土砂が取り除けていないので、これ以上降られた床上浸水し てしま
う。どうにかならないものだろうか。」(60歳代女性 避難所にて)
・「これから重機で大きな土砂や家具は取ってもらう予定だが、最後は手作業で
取り除かなくてはいけない。そのときはボランティアさんに協力しても らいた
い。」
・「土砂を取りたいが台風27号がくるのであれば、取ってもまた土砂が流れて
きてしまうかもしれない。台風27、28号が通り過ぎた後、片付けて いきた
い。」
・「床上まで泥が入って、一人ではとても片付けられないけど・・・。大切なも
のが埋まっているので、それを探しながら少しつづ取り除いている。台 風
27、28号が過ぎてからお手伝いしてほしい。」
・「ただ呆然とするばかりだったけど、ボランティアの皆さんが一緒に片付けて
くれて少しやる気が出てきた。」