【第7報】豪雨被害によるRSYの支​援活動について(7月26日)

みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
以下、西日本豪雨水害の被災地支援に関する告です。
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▼岐阜県関市(告:浦野)
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★災害後の生活を考えるミニ相談会の開催決定
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自治会連合会、関市、清流の国ぎふ 防災・減災センター、
RSYが協働し、大きな被害を受けた4地区で巡回型相談会を
開催します。当日は、弁護士や工務店に同席頂き、お金や
家の修繕など、生活再建への素朴な疑問にその場で答えて
頂きます。相談会終了後は、RSY・地元ボランティアが中
心になり、炊き出しと喫茶スペースをオープン。ホッと一
息つける場づくりも行います。
【上之保地区】
・日時:7月28日(土)15:30~17:00
・場所:上之保生涯学習センター
【上之保鳥屋市地区】
・日時:7月29日(日)10:00~11:30
・場所:鳥屋市地区公民館
【富野地区】
・日時:8月4日(土)15:30~17:00
・場所:富野ふれあいセンター
【武儀地区】
・日時:8月5日(日)10:00~11:30
・場所:調整中
★市・社協・民間セクター情共有会議への参加
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7月24日(火)10:00~12:30、関市社協のよびかけで、
現状の課題や今後の取り組み、各団体の活動状況につい
ての情共有会議が開催され、RSYも参加。社協からの
依頼で会議の取り廻しを浦野が担いました。
課題は作業系と生活支援系に分かれました。
【作業系支援】
①床下浸水世帯への確認・対応の促し
②適切な消毒方法の周知
③取り残され世帯のチェック
④農地や事業所などへのボランティア支援
【生活支援系】
①心身の健康状態の悪化
②自宅の再建を見込めない世帯への対応
③サロンなど通常の地域活動の停止による集いの場の不足
④生活再建に向けたあらゆる不安の解消
今後は市社協が主体となり、市や地元・外部支援者との協
働のもと、課題解決のために動いていくことが合意されま
した。関市内にも子ども、高齢者、町づくり支援を得意と
するボランティア団体が多くあります。
また、民生委員や福祉推進委員、老人会等地縁組織の力、
中間支援組織「ぎふNPOセンター」の存在も大きいことか
ら本来の地元主体の動きが回復するまでのつなぎ役とし
て、今後もサポートを続けていきます。
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▼広島県坂町(告:佐々木裕子氏)
愛知医科大学准教授/RSY専門職アドバイザー
JVOAD避難生活改善に関する専門委員会アドバイザー
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震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな)および、JVOAD避
難生活改善に関する専門委員会の繋がりから、現在、広島の
支援に入っている頼政さん(被災地NGO恊働センター代表)
の依頼を受け、RSY専門職パートナーの佐々木裕子先生(専
門:看護・保健・福祉)を安芸郡坂町に派遣。
7月21日(土)~22日(日)まで避難所の環境改善に取り組
んで頂きました。以下、佐々木先生からの告です。現地は
とにかく埃がすごく、目や口に入るため、マスクや眼鏡の装
着が必須。また、泥がついたままの段ボールや以前配られた
毛布にカビが生えていた避難所もあり、衛生状態の改善も必
要です。
★活動先
・小屋浦ふれあいセンター
・小屋浦集会所
・小屋浦小学校
・坂町有住宅(めじろコーポこやうら)自主避難所
★活動内容
・寝床の改善(段ボールベッド使用の促しと設置)
・トイレ環境の改善(和式を洋式に変えるなど)
・衛生環境の改善(掃除、手指消毒の設置など)
・健康チェックと要配慮者の発見、支援のつなぎ先への情提供
・導線のチェックと改善(トイレまでのアクセス、通路の確保)
・転倒防止のための対応(椅子や支えになるものの設置)
・洗濯スペース、学習スペース、談話スペースの設置
●日中避難所にいる人の多くは後期高齢者と思える方々。
搬入された段ボールベッドを見て、一度はいらないと言ても
「やっぱり自分もほしい」となり、依頼した数が足りなくな
っていた。
●靴を脱ぎながらふらつく人や、杖をつき摑まる場所を探しな
がら靴を脱ぎはきする人もあった。また、汗びっしょりの高齢
男性が「外から戻った」と座って休んでいた。そこで一緒に深
呼吸を行い、「息がつらいときにはやってみてね」と伝えた。
90歳代の女性が「この人、被災者じゃないのよ。ちょっと様子
がおかしいの。困っているの」と声をかけにきた。認知機能の
低下が疑われる様子であることから、ボランティアへそのこと
告した。
●生理用品が体育館真ん中の支援物資と一緒に置かれていた。
役場の職員に話し、女性トイレへと移動。女性たちに周知した
ところ「助かります!使いやすくなった」とわざわざお礼を言
いに来て下さった。
●入り口近の女性たちが、女性トイレへの通路や男性トイレの
入り口近くで寝ていた。段ボールベッドを利用している人とし
ていない人とあり、よく見るとスペースがなくベッドを利用し
にくい状況であった。マットと毛布で寝ている方に間仕切りの
使用を進め、通路を通る人から顔が見えないように配慮した。
●和式の1基に据え置き式で洋式化する便器が置かれていたが、
扉の開閉ができず使用できない状況だった。役場の職員に伝え
確認を受け、①据え置き式トイレとトイレの扉を外して、カー
テンなどをつける②トイレの扉を外に開けられるように取り付
けなおすなどの提案を行った。
●避難所の一角に多目的スペースがあり、中学生が勉強してい
た。話しかけると「宿題が多いし」と話すが、「集中できる?」
と言うと首をかしげていた。机の横は、テレビがつけられ高齢
者が集まる場所になりつつあった。そこで学習スペースは、本
人と頼政さんが話し合って、体育館の別の場所に移動すること
が提案された。多目的スペースには、お茶の道具を提供したと
ころ、地元の女性が嬉しそうに利用していた。
【被災者の声】
※被災地NGO恊働センター「平成30年7月豪雨」災害レポートNO10
頼政さんのレポートから抜粋
・家は全部流されて何もない。着の身着のままで逃げさせても
らったので、何もない。登録とか手続きは全部した。私も夫も
体力もないし、血圧も高いので、町が入れてくれる住宅に入れ
るよって言ってもらうのを待つしかない。
・糸と針が欲しいの。服をもらうんだけど、サイズが大きくて
少し手直しし たいんよね。昼間は時間はあるから自分ででき
るんだけど、材料があればねえ。兵庫から来られたの?遠くか
らありがとうね。ボランティアさんも暑いから倒れんように休
み休み回ってね(80代女性)
・洗濯を干す場所がないから、できたらそういう干し場があれ
ば助かるんだけどね。洗濯機もあれば嬉しいけど・・・
(80代女性)
・私は嫁いできたから坂の生まれじゃないけど、旦那は生まれ
も育ちも小屋(小屋浦地区)。息子が下の家(町有住宅)にお
るからお風呂は入らせてもらっているからまだ他の人より楽を
させてもらいよるんじゃけどね。(70代女性)
・(間仕切りが完成して)新築祝いじゃ。ありがとうね
(70代男性)
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