みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
以下、西日本豪雨水害の被災地支援に関する報告です。
—————————— ——————–
▼岐阜県関市(報告:浦野)
—————————— —————————— ——————
★災害後の生活を考えるミニ相談会の開催決定
—————————— —————————— ——————
自治会連合会、関市、清流の国ぎふ 防災・減災センター、
RSYが協働し、大きな被害を受けた4地区で巡回型相談会を
開催します。当日は、弁護士や工務店に同席頂き、お金や
家の修繕など、生活再建への素朴な疑問にその場で答えて
頂きます。相談会終了後は、RSY・地元ボランティアが中
心になり、炊き出しと喫茶スペースをオープン。ホッと一
息つける場づくりも行います。
【上之保地区】
・日時:7月28日(土)15:30~17:00
・場所:上之保生涯学習センター
【上之保鳥屋市地区】
・日時:7月29日(日)10:00~11:30
・場所:鳥屋市地区公民館
【富野地区】
・日時:8月4日(土)15:30~17:00
・場所:富野ふれあいセンター
【武儀地区】
・日時:8月5日(日)10:00~11:30
・場所:調整中
★市・社協・民間セクター情報共有会議への参加
—————————— —————————— —————-
7月24日(火)10:00~12:30、 関市社協のよびかけで、
現状の課題や今後の取り組み、各団体の活動状況につい
ての情報共有会議が開催され、RSYも参加。社協からの
依頼で会議の取り廻しを浦野が担いました。
課題は作業系と生活支援系に分かれました。
【作業系支援】
①床下浸水世帯への確認・対応の促し
②適切な消毒方法の周知
③取り残され世帯のチェック
④農地や事業所などへのボランティア支援
【生活支援系】
①心身の健康状態の悪化
②自宅の再建を見込めない世帯への対応
③サロンなど通常の地域活動の停止による集いの場の不足
④生活再建に向けたあらゆる不安の解消
今後は市社協が主体となり、市や地元・外部支援者との協
働のもと、課題解決のために動いていくことが合意されま
した。関市内にも子ども、高齢者、町づくり支援を得意と
するボランティア団体が多くあります。
また、民生委員や福祉推進委員、老人会等地縁組織の力、
中間支援組織「ぎふNPOセンター」の存在も大きいことか
ら本来の地元主体の動きが回復するまでのつなぎ役とし
て、今後もサポートを続けていきます。
—————————— ———————-
▼広島県坂町(報告:佐々木裕子氏)
愛知医科大学准教授/RSY専門職アドバイザー
JVOAD避難生活改善に関する専門委員会アドバイザー
—————————— ———————-
震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな)および、JVOAD避
難生活改善に関する専門委員会の繋がりから、現在、広島の
支援に入っている頼政さん(被災地NGO恊働センター代表)
の依頼を受け、RSY専門職パートナーの佐々木裕子先生(専
門:看護・保健・福祉)を安芸郡坂町に派遣。
7月21日(土)~22日(日)まで避難所の環境改善に取り組
んで頂きました。以下、佐々木先生からの報告です。現地は
とにかく埃がすごく、目や口に入るため、マスクや眼鏡の装
着が必須。また、泥がついたままの段ボールや以前配られた
毛布にカビが生えていた避難所もあり、衛生状態の改善も必
要です。
★活動先
・小屋浦ふれあいセンター
・小屋浦集会所
・小屋浦小学校
・坂町有住宅(めじろコーポこやうら)自主避難所
★活動内容
・寝床の改善(段ボールベッド使用の促しと設置)
・トイレ環境の改善(和式を洋式に変えるなど)
・衛生環境の改善(掃除、手指消毒の設置など)
・健康チェックと要配慮者の発見、支援のつなぎ先への情報提供
・導線のチェックと改善(トイレまでのアクセス、通路の確保)
・転倒防止のための対応(椅子や支えになるものの設置)
・洗濯スペース、学習スペース、談話スペースの設置
●日中避難所にいる人の多くは後期高齢者と思える方々。
搬入された段ボールベッドを見て、一度はいらないと言ても
「やっぱり自分もほしい」となり、依頼した数が足りなくな
っていた。
●靴を脱ぎながらふらつく人や、杖をつき摑まる場所を探しな
がら靴を脱ぎはきする人もあった。また、汗びっしょりの高齢
男性が「外から戻った」と座って休んでいた。そこで一緒に深
呼吸を行い、「息がつらいときにはやってみてね」と伝えた。
90歳代の女性が「この人、被災者じゃないのよ。ちょっと様子
がおかしいの。困っているの」と声をかけにきた。認知機能の
低下が疑われる様子であることから、ボランティアへそのこと
を報告した。
●生理用品が体育館真ん中の支援物資と一緒に置かれていた。
役場の職員に話し、女性トイレへと移動。女性たちに周知した
ところ「助かります!使いやすくなった」とわざわざお礼を言
いに来て下さった。
●入り口近の女性たちが、女性トイレへの通路や男性トイレの
入り口近くで寝ていた。段ボールベッドを利用している人とし
ていない人とあり、よく見るとスペースがなくベッドを利用し
にくい状況であった。マットと毛布で寝ている方に間仕切りの
使用を進め、通路を通る人から顔が見えないように配慮した。
●和式の1基に据え置き式で洋式化する便器が置かれていたが、
扉の開閉ができず使用できない状況だった。役場の職員に伝え
確認を受け、①据え置き式トイレとトイレの扉を外して、カー
テンなどをつける②トイレの扉を外に開けられるように取り付
けなおすなどの提案を行った。
●避難所の一角に多目的スペースがあり、中学生が勉強してい
た。話しかけると「宿題が多いし」と話すが、「集中できる?」
と言うと首をかしげていた。机の横は、テレビがつけられ高齢
者が集まる場所になりつつあった。そこで学習スペースは、本
人と頼政さんが話し合って、体育館の別の場所に移動すること
が提案された。多目的スペースには、お茶の道具を提供したと
ころ、地元の女性が嬉しそうに利用していた。
【被災者の声】
※被災地NGO恊働センター「平成30年7月豪雨」 災害レポートNO10
頼政さんのレポートから抜粋
・家は全部流されて何もない。着の身着のままで逃げさせても
らったので、何もない。登録とか手続きは全部した。私も夫も
体力もないし、血圧も高いので、町が入れてくれる住宅に入れ
るよって言ってもらうのを待つしかない。
・糸と針が欲しいの。服をもらうんだけど、サイズが大きくて
少し手直しし たいんよね。昼間は時間はあるから自分ででき
るんだけど、材料があればねえ。兵庫から来られたの?遠くか
らありがとうね。ボランティアさんも暑いから倒れんように休
み休み回ってね(80代女性)
・洗濯を干す場所がないから、できたらそういう干し場があれ
ば助かるんだけどね。洗濯機もあれば嬉しいけど・・・
(80代女性)
・私は嫁いできたから坂の生まれじゃないけど、旦那は生まれ
も育ちも小屋(小屋浦地区)。息子が下の家(町有住宅)にお
るからお風呂は入らせてもらっているからまだ他の人より楽を
させてもらいよるんじゃけどね。(70代女性)
・(間仕切りが完成して)新築祝いじゃ。ありがとうね
(70代男性)
—————————— —————————-
▼RSY活動支援募金について(随時受付中)
—————————— —————————-
この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、 被災者への生活支援
プログラムのために活用致します。
<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。