【第30報】北海道地震におけるRSYの支援活動(3/6)

みなさま

 

お世話になります。RSY事務局です。

新型コロナウィルスの影響により、全国各地でイベントやコンサートなどが延期・中止されています。RSYでも、3月中の主催・共催事業等については、中止ならびに延期をさせていただいております。

 

RSYが支援を継続している、北海道胆振東部地震の被災地でも、北海道足湯隊はじめ地元支援者による足湯サロンや情報共有会議(北の国会議)等が次々に中止されています。国内の感染者数が最も多い北海道では、今月19日まで緊急事態宣言が出されていますが、今月末までは支援活動の自粛をせざるを得ない状況です。

地元ボランティアからは、「不安なのはみんな同じ。こんな時こそ、感染症対策を徹底したうえで、いつも通りの活動して、被災された方々の不安や戸惑いに寄り添たい」という声も聞かれています。

北海道足湯隊では、関係する行政や住民の方々と連絡調整を行いつつ、被災された方々が安心して集まれる環境が整うことを待ち望んでいます。

 

2月18~19日、RSY吉林が現地入りしました。以下、ご報告です。

 

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むかわ仮設での食事会サポート

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昨年12月にむかわ町仮設住宅の談話室で行った食事会企画の第2弾を3月22日に予定してましたが、新型コロナウィルスの感染者拡大を受け、延期となりました。

運営メンバーの一人でもある住民の方からは、「せっかく準備してきたから、出来ればやりたいけど、こればっかりはしょうがない。4月に入って、事態が落ち着いたら、みんなで一旦仕切り直そう!」と心強い言葉をいただきました。

4月以降、関係する地域の方々と北海道足湯隊のメンバーで集まり、再調整する予定です。

前回の食事会を機に若いママさんが運営メンバーに加わり、得意のイラストを活かして、宣伝チラシを鋭意作成中です。

 

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北海道足湯隊の活動サポート

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月に1回の定期ミーティングに参加し、直近1か月の活動の振り返りと、来月の活動予定(※)を共有しました。

活動の振り返りでは、参加した住民から「さっきまで雪かきしてて、すっかり冷えてしまった。冬場の足湯と全身マッサージはあったまるね。足湯は気持ちいいから家でもやってみようとたまに思うんだけど、それならお風呂でもいいかなってなるの。」という声が聞かれています。今年は暖冬と言われていますが、降雪量は例年とほとんど変わりないようで、足湯や全身マッサージはとても喜ばれています。

※新型コロナウィルスの影響により、2月末~3月末までの活動5か所7回が中止・延期されています。

 

先月から新たに取り入れているミニ勉強会では、「災害時の公的な支援とボランティア支援の現状」というテーマで、被災者が生活を立て直すまでに受けられる支援制度や根拠となる法律について学びました。

今回の災害を機に、被災3町(むかわ町・厚真町・安平町)では独自施策が講じられ、地域事情に合わせた支援が展開されています。一方で、札幌在住のメンバーからも、札幌市でも建物被害(全体の約3割)が多く、未だ修繕中の住宅もあると話がありました。発災から1年6か月が過ぎましたが、まだまだ地震の傷跡が残っていることが見受けられます。

 

これまで北海道足湯隊では、700名以上の被災された方々に足湯を届け、600以上のつぶやき(被災者の生の声)が記録として残っています。仮設住宅の入居期間は残すところ1年を切り、今後の自分たちの活動を見つめなおす時期にもなっていることから、つぶやきを通じ、被災された方々との関わりを振り返る時間を作っています。

 

 

★ つぶやきを読み込んだメンバーの感想 ★

 

・活動に関わり始めた当初(2018年11月ごろ)のつぶやきは、被災して間もないこともあり、戸惑いや悲しみが色濃く、気がかりな言葉が多かった。最近は身の回りの変化や趣味など日常会話が増えてきたが、何気ない情報の中にも見落としてはいけない違和感、気づきがあるのかもしれない。つぶやきを中心に、活動を振り返ると、当時の自分の戸惑いも思い出される。今後もつぶやきを通じ、活動を振り返る時間を積極的に作りたい。

 

・これまでじっくりつぶやきを見返す機会を作ってこなかった。活動を続けるうちに、徐々にボランティアを待っててくれる住民が増え、住民との関係性が深まっていることが分かる。つぶやきの中に自分たちの活動意義や必要性が感じられた。

 

・自分が集中的に関わっている活動先のつぶやきは、きちんと読み込んでいるつもりだったが、今読み返すと、気になる住民さんの変化(異変)は自分が気づくよりも以前から、つぶやきに表れていた。読み返すことで、当時の記憶がよみがえり、頭の中が整理されていく。当時は活動することに必死で、俯瞰して見ることはできなかった。

 

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被災者の生の声

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今日はあたたかいでしょ?雪が降るのは良いけど、その後、日が差して雪が溶けたりすると、足元が滑りやすなる。おっかないんだ。この時期はどうしても外出が減る。怪我なんかして、家族やご近所さんに迷惑かけたくない。でもその分、いろんな友人や家族が遊びに来てくれるから、気分転換になってて嬉しい。誰かと話すと頭を使うから、会話って大事だね。お客さんが来てくれるうちは、家もきれいに保っていられるしね。(70代・男性)