大雨被害について(第4報)

皆様
お世話になります。RSY事務局です。
静岡県の大雨被害について、静岡県で開催されている情報共有会議および、震つなネットワークを通じて、新しい情報が入ってきましたので共有します。
また、熊本や宮崎、鹿児島地方での大雨の警戒レベルも高まっています。各地でつながりのある方々に連絡を取り合い、状況把握や注意喚起等に努めています。大雨や台風は、どこで発生してもおかしくない気象状況です。いざという時に備えて、今のうちから、できる準備を進めておきましょう。
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★台風・風水害に備えて
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下記の資料をダウンロードして、大雨に備える自分の行動をシミュレーションしてみましょう。被災リスクの高い場所にお住まいの方は「逃げ時」を逃さずに。また、周囲に一人で身の安全を確保することが難しい方がいたら、このシートを参考に一緒に避難方法を確認したり、災害発生時は無理のない範囲で、声かけや避難誘導を行って頂ければと思います。
★出典:RSYニュースレター「あるある114号」
★出典:RSYニュースレター「あるある105号」
※団体等で活用される際は、出典を明らかにしてください。また、データの無断加工は固くお断り致します。
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静岡県の被害状況(熱海・富士・沼津)
※内容は、主に震つなMLおよび会員からの情報を転用
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▶7月9日(木)「第1回ふじのくに災害支援者会議」開催されました(主催:静岡県災害ボランティア・情報センター(県V本部))対象者は、県Ⅴ本部と日頃訓練等でつながっている団体、支援を考えている団体(個人を除く)とされており、震つな事務局も参加しました。
【熱海市】
1)被災状況(7月9日現在)
死者9名 / 安否不明者20名 / 被害棟数131棟
・2つのホテルに572名避難生活。
・伊豆山地区には現在も規制線が張られ、住民の立ち入りも制限。
・伊豆山の一部地域で断水・ガスの供給停止が続いているが徐々に解消。
土石流による被害が極めて限定的で周辺地域での被害はほぼみられない。
・行政の物資受付は一旦中止中。

2)災害ボランティアセンター・ボランティア活動に関して
・7月5日災害ボランティアセンター立ち上げ。県内東部地区居住者のみ対象でWEB登録受け中。

・既に2800名の登録。うち25パーセント(約700名)は熱海市民。
・現在も行方不明者の捜索と2次災害の危険回避のため、規制線が張られ住民の立ち入りも制限。現時点でボランティアによる活動は難しい状況。

3)避難所について
・7月6日より、静岡災害派遣福祉チーム(静岡DWAT)が現地入り。地元保健師と共に部屋を訪問。避難者への聞き取りと環境改善を実施。

・感染対策は、JVAOD避難生活改善に関する専門委員会・専門職アドバイザーの尾島先生(浜松医科大学教授)をはじめとした感染の専門家チームが現地入りし、地元関係部局らと共に環境整備を実施。
・食事会場まで来れない方には部屋までお弁当を宅配。
・7/6より依頼を受け、しずおか茶の国会議メンバーも避難所支援に入っており、避難者の自主的な活動の場づくりを新型コロナウイルス感染症対策も考慮しながら模索している。
・避難所支援については自治会など地域の方々や、現在支援に当たっている支援を中心に展開中。
4)現在確認されている、又は今後可能性のあるニーズ
・断水地域からの移動支援→地元自動車学校が協力
・断水地域で給水拠点から自宅までの水運びニーズ→明日から対応。住民の負担感の軽減が課題。
・遺品洗浄、ご遺体安置場所の清掃等→既につながりのあるボランティアでの対応を検討中。
・洗濯ニーズの可能性→今後検討

【富士市】
1)被災状況
床上浸水23戸、床下浸水62戸

2)被災者支援状況
・7月6日より富士市からの要請を受け「富士市災害ボランティアセンター」を立ち上げ、現在受けているニーズへの対応と合わせ、困りごとのニーズ把握・受付を行っている。
現在のボランティア活動は地元の人的リソースを中心にニーズ対応を行っている。
・県V本部からの技術的な支援要請(水害後の適切な対応への助言等)を受け、震つなより、NPO法人災害救援レスキューアシストを派遣。富士市社会福祉協議会・地元ボランティアと連携し活動している。

(被災者の声)
★情報提供:NPO法人災害救援レスキューアシスト(震つな会員)
〇80歳代男性
10年前もこの辺は水に浸かったけど今回のほうが凄かった、自分らはもう歳でどうすれば良いかよくわからない。こんなに手伝ってくれたり教えてくれるのは本当にありがたい!!

〇70歳代女性

うちは床下は大丈夫だけど扉とか窓が開かなくなったのよー。もう収入も年金しかないし火災保険にも入ってないし家のローンがまだ残ってるしとにかくお金のかからないようにしたい。何回床を拭いても泥が出てくるから嫌になるわ〜

〇60代男性

家は自分や親戚でなんとかしてきた。しかし隣の空き地の泥が気になって仕方ない。いつもは車を止めてたけど車を入れられないし困った困った。

〇40代女性

母のお家で今日は手伝いに来たけど床下をみてもらって良かった!自分達だけじゃ床下を見る事はなかったし業者さんがきても見てもらってなかったかもしれないので本当ありがたいです。

〇60代男性

業者が断熱材はほっといたら勝手に下に水が落ちて乾くと言ってたけどそれウソだったんだね。おれも話聞いてもなんか納得出来なかったんだよ。あんたらに来てもらって納得できたありがとう。
〇60代女性
水位が上がってきた時は気が気じゃなかった。幸い床下ギリギリで止まったから良かったけど、本当に怖かった。点検の後にこれなら乾燥させて上げれば大丈夫と伝えると『安心しました』とほっとされていました。

〇50代男性
この辺は今までにも何度も浸水しているから対策は色々取っていた。危ないと思ったら家具などは2階にあげるとか壁や床下の断熱材は抜き取っており壁も水が抜けやすくなるように加工した。慣れたくならないけどもう慣れちゃったよ。

〇50代女性
昨日不在で見て貰えなかったからと声をかけてきた。水を抜いて、掃除はしたけどこれで十分か不安だった。一通り説明をして…あー良かった。暫くはできるだけ乾燥させておけばいいと分かって安心しました。
〇60代男性
玄関を開けた途端にムワッと湿気とかび臭い匂いが漂うお宅でした。とりあえず、何年か前の時にポンプを買ってあったので、床下の水は抜き取ってあるんだけど、網戸が壊れて、エアコンも故障中なので換気が思うように行かないんだ…フローリングの表面も変色が始まっているし、早めに網戸の修理を進めました。
〇40代男性
ウチは保険屋を通して業者に任せているので大丈夫です。ウチよりももっと被害のあったお宅を優先してください。何かあればとチラシを手渡すと、快く受け取って『ありがとう』とおっしゃいました。
【沼津市】
1)被災状況
全壊1棟/ 床上浸水88件、床下浸水248件

2)被災者支援の状況
・7月7日より「地域ささえあいセンター」を設置。
・7月8日より被災地域の自治会と連携しチラシを配布、被害状況の調査を進め

ている。