【本日開店】第1回あったかごはん食堂

RSY初めての試みとして「あったかごはん食堂」を開催しました!
この企画は、「炊き出し訓練」と「地域食堂」を掛け合わせて、災害時と平常時の両面から、食の改善と地域交流、一人ひとりの活力を守るための居場所づくりを目的にしています。
初回の今回の目標は「タイニーステップ」。
小さくとも丁寧な取り組みを重ねてくため、町内会長さんの承諾を得て、RSY事務所が入っている建物と、隣接するマンションの住民の方々にチラシをポスティングしてお知らせしました。
作り手は、なごや環境大学「地球エコ防衛隊」(生物多様性や防災などをテーマに持続可能な社会づくりに取り組む団体)の皆さん。もともとは、この団体さんが行う炊き出し研修(企画・運営をRSYが担当)の企画に、抱き合わせという形で開催させて頂きました。
RSYは3年ほど前からこの研修のお手伝いをしてきましたが、回数を重ねる度に、皆さんのスキルが向上していたので、「きっとおいしいごはんを作ってくれるはず!」と思い、協力頂きました。
第1部は、作り手に向けて、災害時の食の実情や、地域で炊き出しに取り組む意義、食事の場がもたらす相乗効果などについて講話。テキストは、数年前にRSYが作成した「炊き出し&場づくりの知恵袋」を使用。(この冊子をマスターすれば、間違いなく炊き出しのプロになれると自画自賛の1冊・笑)
第2部は、1階ピロティに移動し、①お米炊きチーム②みそポトフづくりチーム③お湯沸かし・煮炊きチーム④食事の場づくりチームに分かれ活動。

そして「あったかごはん食堂」オープンの時間を迎えました。
一人暮らしのマンションの住民や、ご近所さん、すぐ近くの美容院のスタッフの方など、6名がご来場。
味の評判も上々で、ポリ袋で調理したお米や、新聞紙で作ったお皿にも興味深々。担当者が、調理方法などを解説すると、熱心に耳を傾けていました。

「チラシを見て行ってみようと思った」
「ご近所さんに誘われて」
「身体が悪いし、ひとり暮らしだから何かあった時不安だと思っていた。ここに来れば誰かいるということが分かって安心した」
「もし次も食堂があるなら、その時は手伝わせて欲しい」
「ポトフも優しいお味で、お米もおいしく炊けていた。次も絶対食べに来たい!」
など、様々なお声も頂戴しました。次につながる確かな手ごたえを感じて、やってよかったなぁと、しみじみ。
開催にあたっては、久屋町自治会、オアシス21オーガーニックファーマーズ朝市村の皆さんにもご協力頂きました。ありがとうございました。
今後も、コロナや食中毒対策に細心の注意を払いながら、何とか定例化していけるよう、地域との信頼関係づくりや資金調達などの戦略を試案中です。都会の片隅でも、寂しい人や誰かの役に立ちたいと思う人が、食事の場を経由して、自然に交われる場所を作っていきたいな。それが災害時にも、一人ひとりの命と健康を守るための大切な場所になってくれるはず。