東北地方太平洋沖地震について【第 3 報】

皆さま
RSY事務局の加藤です。
現地に入っているRSYスタッフ関口からの報告が届きました。
なお、関口は本日より空路で山形空港から現地入りしました。
◇3月13日(日)
【山形空港】
・到着は定刻より約5分遅れたが大きな乱れはなし。ただし物流がストップしており機内サービスはない。
・空港ロビーにはテレビカメラが待ち構えており、被災者の家族など関係者を探し出している。
・ターミナルの外に出ると、雪は道端に 2・3センチほど積もっている。
・市内行きのバスを探すが、1時間に一本ほどの乗り合いタクシーバス(予約制)しかなく、乗り場に行列ができている。「普通のタクシーに相乗りで行ったほうが早いよ」と運転手に言われ、近くにいた初対面の男性4人とタクシーをつかまえて市内へ向かった。
同乗したのは津波被害のあった名取市に実家があるという大阪の会社員の兄弟。「家は流されたが母親は無事と聞いた」。山形駅前からバスで仙台に向かうというので携帯の番号を渡して別れた。
【山形県庁】
・山形県庁には7階の一室に「山形県災害ボランティアネットワーク運営連絡会」の名で県職員らが詰めていた。
構成:県、県社協、JC、日赤、共同募金、地元NPOディー・コレクティブ
・山形県は宮城や福島、岩手の被災規模が甚大なため、隣県を支援する体制にシフトした。宮城に水や食料1000人分を送っているが、宮城県社協とはまったく連絡がとれていない状況。
【道路状況】
・山形から仙台方面の交通
東西に走る高速山形自動車道については、宮城県内は通行証がないと通行不可。
通行証は、県庁の連絡室で適宜発行している。
高速を使えば山形県庁から宮城県庁まで片道1時間程。下道でも1時間半程度。
・太平洋岸を南北に走る「仙台東部道路」の東側で津波の被害がでている。
【宮城北部(ディー・コレクティブ・千川原氏報告)】
 ディー・コレクティブ理事長・千川原さんが昨夜から車で宮城北部を回り、昼過ぎに戻って来られたので報告を聞いた。
・宮城に入ると完全な停電状態。信号も街頭も店の灯りもない。
・栗原は旧10町村に45の避難所ができ、2700人以上が避難している。
毛布にくるまってじっとしている。3年前の地震の経験もあり、住民同士で何とかやりくりしている。
・栗原の東の登米(とめ)市は所々家屋被害が出ており、避難所ができている。
・津波で集落ごと壊滅した南三陸市では360度ががれきの山と泥。朝は泥の水分が凍って多少歩けるが、日中はまさにドロドロで歩けない。自衛隊がヘリで病院に取り残されたけが人を救出していた。
高台にある中学校と小学校、アリーナ(体育館)の3カ所が避難所となり、約2000人が避難している。中学生らも手伝って、残った住民で炊き出しをしているが、人も食料も足りず、おにぎりもピンポン球のような小さなものしかつくれていない。役場が流されているため、職員も行方不明。町長が助け出され何とか災対の形をつくろうとしているが現状ではまったく機能していない。
・その他のテレビに映らない内陸部の被害はまったくわからない。
・電話やファクス、メールなどの 通信手段が断たれているのでボランティア同士の連絡をとるのも困難。
・ガソリンを求めて、数少ない開店中のスタンドに車が殺到し、あちこちで渋滞ができている。日中はスタンドから5キロぐらい車の列が続くところもある。
○その他団体の動き
・神戸からの先遣隊:被災地NGO恊働センター・吉椿さんら4名が名取市の施設に滞在し、今朝炊き出しを行った。本日中に山形へ一旦戻り、神戸からの第二陣と合流の予定。(本日11:00:被災地NGO恊働センター村井氏に確認)
・中越防災安全推進機構 復興デザインセンター:稲垣氏、澤田先生、永松先生は、昨日山形県庁に立ち寄り、花巻市に宿泊。岩手県釜石市へ向かっている。明日の朝には一旦戻る予定。(本日11:28:中越防災安全推進機構 復興デザインセンター・北村氏メール)
・にいがた災害ボランティアネットワーク李さんが福島へ (本日15:51:RSY関口報告より)
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