みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
本日、ボランティア大交流会2014を開催しました。
ボランティア大交流会は、東日本大震災をはじめとする災害に対して、被災地を想い続けることや、他人事ではなく、私たちにも襲いかかる災害に負けないために、みなさんと一緒にできることを共有していきたいと思い、昨年より開催しています。また、会員・ボランティア同士の、新たな出会いや再開の場にできればと思っています。
今年も実行委員(ボランティア)を中心に、週一回のペースで事務所に集まり当日に向けて準備を進めてきました。実行委員には県内の多くの大学生も関わり、学生らしい目線と積極性で新しい流れを作りだしていきました。また、名古屋工業大学高度防災工学センターに共催いただき、講堂内の会議室をお借りし、60名近い参加者とともに交流を深めさせていただきました。
まずは、11:00の開場に合わせるように、各ブースが準備を進めます。
今年のテーマを「衣・食・住」とし、様々なブースが出されました。
<出展ブース>
● 七ヶ浜町きずな工房商品などの販売
● (株)みちのく屋さん出張販売「東北物産展」
● ボランティア活動用資器材の展示、資器材でわかるあなたの性格「資器材診断」
(株)みちのく屋さんには、当日限定の東北産を使った「ボランティア弁当」をお願いし、快く引き受けていただきました。気になる中身は、及川のさんま巻寿司・シソ巻味噌・茎ワカメ・秋田名産のいぶりがっこ・大船渡さんのカキ酢〆。販売開始と同時に列ができ、みんなで美味しくいただきました。
● 水害ボランティア作業マニュアルの表紙を立体化、気になる名前も発表しちゃいます
● 災害時に役立つ「ものつくりコーナー」、ティッシュやサラダ油でライトが、調理まで可能!?
● 何を用意すればいいのかな?備えている人は何を備えているの?よくわかる「非常持出袋」
災害ボランティセンターなどで、目にしたことがある方も多い「水害ボランティア作業マニュアル」。
なんと、ボランティア大交流会に合わせ3D化に成功しました!そして、気になる名前公募も同時に実施。参加者の拍手によって決められた名前は、その名も「災害ボラえもん」。以後お見知りおきを。
● 避難所ってどんなところ?が体験できる「避難所体験コーナー」
● RSY会員向け会報紙「あるある」のご紹介。魅力たっぷりな未来を語る災害情報紙です!
● 液状化の仕組みや、竜巻のでき方など目で見て仕組みがわかる「実感コーナー」
● RSY活動紹介、東北の今を伝えるパネル展示
避難所体験コーナーでは、ボランティアのFさんが被災された石巻市の方々から直接お聞きし声をまとめた展示や、実際にダンボールなどで区画した避難所の一角を参加者に体験していただきました。そんな避難所の一角では、お昼にカップ麺を持込み食べている人も・・・。
12:00からは、ランチ交流会の始まりです。
みちのく屋さん特製のボランティア弁当や、お昼を持ち寄り和気あいあいとしたひと時が流れます。また、事務局スタッフ浜田が所属する弦楽四重奏「バンビーノ」のみなさんによる生演奏が行われました。奏でられる一つひとつの音色が、優雅なひと時を醸し出していました。素敵な演奏をありがとうございました。
さていよいよ13:00となり、交流会プログラムの開会です。
司会はこの2人、名古屋工業大学の正彌(しょうみ)さん&名古屋学院大学の金子さんです。
事務局スタッフの高木による開会挨拶後、参加者&スタッフ全員参加の「お知り合いタイム」に突入。名札の裏に記されている同じマークの人を探してペアになろうという仕掛けをし、ペアを探していろんな人とお互いに自己紹介をしていきました。晴れてペアが見つかったのも束の間、ペアになった方はどんな方ですか?と相手の紹介をしなければならない場面になり、ペアを探すのに必死で相手の言っていたことが右から左へ通り過ぎている方もチラホラ・・・。ご愛嬌です。
次のプログラムは、RSYで支援を続けている「宮城県七ヶ浜町のみなさんからのビデオメッセージ」上映です。RSYは、先日七ヶ浜町で行われた、3.11メモリアル企画「UMI-TSUNAGU」に合わせボランティアバス65陣を運行しました。その際、3年を迎えた住民のみなさんからお声を頂戴しました。メッセージの中に、「復旧は目途がついてきて、これから復興へと向かっていく。復興は私たち七ヶ浜町のみんなが中心になって頑張っていかなければならない。名古屋からも引き続き応援してほしい」、「震災後多くのボランティアと出会った。また遊びに七ヶ浜へ来てほしい」などが聞かれました。
七ヶ浜町からのメッセージの後は、ブース紹介と次のプログラム「パネルディスカッション」の準備です。コーディネーターを務めていただく、名古屋工業大学秀島教授(RSY理事)とパネリストの学生たちの最終打合せがアツい。
13:50よりパネルディスカッションの始まりです。「災害ボランティア活動へ一歩踏み出してみるということ」をテーマに、登壇者が話し合いました。
●パネリスト
名古屋学院大学 金子さん 名古屋学院大学 戸高さん
名古屋工業大学 岡さん 日本福祉大学 久保さん 中部大学 佐藤さん
●コーディネーター
名古屋工業大学 秀島教授
登壇した学生からは、「東日本大震災をテレビや写真で見たり、被災者から直接話を聴いて、地震や津波の怖さを知った。以前は地震が来たり、揺れても特に意識しなかったけど、先日の瀬戸内の地震で震度2の揺れを体験した時、今までにない怖さを感じて身体が震えた。危機感や恐怖を忘れてはいけない。そのことを伝えていきたい。」と発言がありました。「学生と地域のつながりをどう持つことができるか?」など、聴講者から質問が投げかけられ、会場全体を巻込みアツい1時間が繰り広げられました。
休憩&自由時間の後、パネルディスカッションで温まった参加者&スタッフ総出でワークショップを行いました。参加者より、話し合いたいテーマを募り、7つのグループで話し合いました。
①防災への関心をどう持ってもらうか ②様々な世代と、防災を通してのつながりをどう持つか
③体力と防災 ④避難所で備えておく備品は何がいいか
⑤防災に役立つモノの応用などの知恵 ⑥防災ボランティア人口を増やすには
⑦RSYやRSY758と一緒にこんなことをしてみたい
それぞれのテーマで出された意見を、他のグループの方がぐるぐると回り、イイねと思う意見に印をつけていきました。出された意見は・・・
そして、グループで話し合う真剣なまなざしの数々。
ワークショップの最後に「私の宣言」として、これからの決意を記していただきました。
16:30からは最後のお楽しみ「大抽選会」の始まりです。今回の抽選会は、実行委員の大学生たちが行います。ただクジを引くというものでなく、「非常持出袋」に入れておきたいアイテムを9つのマスに参加者それぞれが書き出していきます。水やラジオなど多くの人が書きそうなアイテムをNGワードと設定し、事前に実行委員で用意した入れておいてほしいものを引いたり、参加者から自身が書きだしたアイテムをひとつ言ってもらうなど、備えにつながる一工夫がされています。予想外なアイテムが出されると、参加者から「なるほど」「おー」という歓声も上がっていました。
見事ビンゴした方には、七ヶ浜Tシャツなどが入った「事務局セレクトセット」や、カンパン・水で戻るお餅・ビスケットの入った「非常食セット」、東北物産詰め合わせの「みちのくセット」が渡されました。
最後にRSY代表理事の栗田より閉会挨拶があり、ボランティア大交流会2014は幕を閉じました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。また、企画・運営を担ってくださいました実行委員会の皆さまもおつかれさまでした。
4月より新年度を迎えるRSYですが、2013年度も多くのボランティアの皆さまに支えられ活動を続けてくることができました。ボランティア大交流会にご参加いただけなかった皆さまにも、この場を借りて御礼申し上げます。来年度もよろしくお願いいたします。