皆さま
お世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局 郷古です。
去る9月25日(日)に「きずな食堂in松ヶ浜」が開催されました。
仮設住宅から災害公営住宅や防災集団移転地への引っ越しが進み、「地区行事は決まった人しか来ないので、マンネリ化が進んでいる」、「決まった人たちが集会所を使っているので、使いづらい」、「災害公営住宅入居して1年が経ったが日常生活に張りがない」などの住民からの声が相次ぎ、「これからは自分たちでなんとかしなきゃ」 と思いつつも新しいコミュニティ形成はなかなか難しいようです。
私たちRSY七ヶ浜事務局は事務所兼コミュニティスペースとして「きずなハウス」を運営していますが、そこでは大人も子どもも関係なく談笑している様子があります。
「子どもたちの元気な笑い声を聞くだけでも、自分たちが自然と笑顔になれる。」そんな声をたくさん聞いたので、世代間交流で地域活性化、コミュニティ形成、生きがいづくりができないかと考え、各地区の区長や民生委員、ボランティア、子ども会や七ヶ浜町社会福祉協議会に相談し、「きずな食堂」と銘打ち、災害公営住宅、防災集団移転地を回り、食事会を行う事にしました。
第一回目は松ヶ浜地区です。
内容は「食事会」と「軽運動」と決まりました。参加者は松ヶ浜地区の子どもたち、きずなハウスの利用の子どもたち合わせて20名と大人30名の合わせて50名!開催場所となった松ヶ浜地区避難所は大賑わい!
また、食事会もただの食事会ではありません。住民の皆さんに作ってもらいました。もちろん「共同・交流」の観点から子どもたちにも手伝ってもらいましたよ♪
大人「お家でもお母さんのお手伝いしてるの?」
子ども「してるよ!お皿も片づけたりもするの!」
大人「えらいねー。今日も手伝ってくれるのね。ありがとうね」
顔を合わせ、一緒に何かを行えば、会話が生まれます。ましてや今回は子どもたちです。
「仕上げや味付けは私たちの役目だ!手伝ってくれた子たちのためにも美味しくつくろう!」
いつももメンバーではない、いつもの世代ではない人たちとの共同作業は日常生活のアクセントになったようです。
食事班が中で奮闘している最中、外では「グラウンドゴルフ大会」が開かれました。
地区のグラウンドゴルフ協会の皆さんに指南・協力頂き、大人・子どもごちゃまぜのチームでスタート!
子ども「はじめてだよー。どうするかわからなーい」
大人「こーやるんだよ。あんまり力を入れれないでポーン・・・ってね」
子ども「コツつかんできた!やってみると面白い!今度はあっちのコースでやりたい!はやく行こうよ!」
大人「はいはいちょっと待ってくれ。子どもたちは元気だな!俺たちもがんばんなきゃな」
歓声と笑い声で会場は包まれました。
12時には食事班の準備も出来たので「芋煮会」のスタートです。
災害公営住宅入居者や地区の住民さんが差し入れで漬物やおひたしなど作ってきてくれました。
「この野菜、美味しいからさ!お母さんに持って帰ってあげるんだ!」
と差し入れも好評!野菜をもりもり食べる小学生を久しぶりにみました。
あっという間に13時。終わりの時間です。
会場のお片づけは子どもたちにも手伝ってもらい、盛況の内に無事終了を迎えました。
地区内、地区間、世代間・・・終わっていれば様々な交流のポイントがありました。
松ヶ浜地区を皮切りに、これからも月1~2回程度できずな食堂は町内を回っていく予定です。
この企画を通じて、住民自身が「自分たちのやりたいこと」を見つけて、動いていき、住民自らコミュニティを作っていくことができれば良いと思っています。
しかし、最初から自分たちだけするということが難しいと思いますので、
私たちは必要に応じてサポート役として、足りないところ補いながら動いていきます。
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【参加者の声】
○最初は見学のつもりだったけど、子どもたちの声に連れられてグラウンドゴルフに参加しちゃったよ。やっぱり時々、身体動かさないとダメね。こういう機会あったらまた参加したいわ。
(50代:女性)
○きずなハウスから来た子どもたちは松ヶ浜地区の子たちじゃなかったのね。初めて見る顔だなと思ってたんだ。でも、私たちの学区内の子どもたちもあんまり見かけないな。どこで遊んでいるんだろうね。今の子どもたちは。
(50代:女性)
○やっぱり、美味しいって食べてくれる人たちがいると料理作る方は嬉しいよね。
子どもたちって正直でしょ?美味しくないときは残すじゃない?それをおかわりするんだもん。
私たちも作った甲斐があったってもんさ。
(60代:女性)
○俺が採った野菜を上手い!って食ってもらったんだ。しかも、持って帰って親に食わせたいんだってよ。いくらでもあるから持ってけ!持ってけー!あー、今日は良かったよ。
(70代:男性)
○楽しかったよ!また遊びに来てね!今度もお手伝いするからさ!
(小学生)
○初めて松ヶ浜に来た。私たちの住んでいる地区からは一番遠いところにあるから。
いいところだね。
(小学生)
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【主催】きずな食堂in松ヶ浜 実行委員会、認定NPO法人レスキューストックヤード
【協力】松ヶ浜地区、七ヶ浜町社会福祉協議会
※この事業は平成28年「心の復興」被災者支援事業の助成で開催致しました。