新潟県中越沖地震[第6報]

皆様
栗田です。お疲れ様です。
現地入りしております浦野より活動状況について報告が届きましたのでお知らせい
たします。(2007.7.20現在)
■第3回ミーティング
・日時:7月20日(金)18:00縲鰀19:00(17:00縲鰀18:00チームミーティング)
■ボランティア班
・ボランティア受付:91名 述べ112名
・ニーズ対応:29件(内行政7)
<明日の対応>
・明日への持ち越し分:8件
※避難所班が対応する取り組みについても、ニーズ班がきちんと対応する。
・受付:2箇所
・駐車場整理
・ニーズ表を貼り出す(ハローワーク方式)
・センター内が土足禁止区域だったが、ブルーシートを引いて土足で入れるよう環境整備を行う。


■避難所班
[足湯+移動茶の間の実施]
・ボランティアグループ「友の会」6名による『移動茶の間』と、神戸大学足湯隊・とちぎVネットの足湯チーム約25名による『足湯ボランティア』を合同で2チームに分かれ、2箇所の避難所で実施。
・使用するお湯の提供はJALが無償提供。
・「友の会」のメンバーがお年寄り一人ひとりに声をかけ「寝てなんていないで、起きて一緒にお茶でものみましょう!」とお誘いすると、横になっていたお年寄りも、「そしたら、行ってみっか」とニコニコしながら起き上がり、茶の間と足湯に参加してくださった。
・避難所A:参加者数30名(うち足湯参加20名)
・避難所B:参加者8名(うち足湯参加者全て)
※避難所Bでは健康体操をやっていたために移動茶の間はキャンセル。足湯のみを実施。
○「友の会」メンバーの声
・「みんな知ってる人ばかり。今まで横になるような人じゃなかった方が、何もせずにじっとしていた。このままだと足が動かなくなってしまう。むりくりにでも起こしてつれていくぐらいの気持ちで、誘ったほうがいいと思った。」
・みなさん良く笑っていて、大変喜ばれたように思う。皆さんに来てもらえてとても幸せだ、おっしゃっていた。こういう機会を作ることは本当に大切だと感じた。・在宅にいる人(友の会のみなさんたちの被災者としての視点)水道などがきていないので、食器が洗えないので、紙コップや紙皿、割り箸、ラップ、ウェットティッシュなどが欲しい。
・自衛隊からの物資は菓子パンやおにぎりしかない。避難所のほうが食料が充実しているイメージが強い。
○足湯
・「夏場の足湯がどの程度喜ばれるのか少し不安があった」という足湯チームの不安をよそに、大繁盛。「友の会」の働きかけも手伝って、全く抵抗なく参加して下さった。若い学生さんたちの温かい言葉かけに、ホッとしたような表情を見せられ「震災前から風邪気味で、やっと直りかけたと思ったらこの地震。またぶり返してしまった。でも体がよく温まって嬉しかった」とのコメントもあった。
・しかし「もう生きていても苦しいだけ、すぐにでも死にたい。苦しい思いをしてまで生きていたくない」という言葉を出される方も何人かいらっしゃった。
<足湯でのつぶやきと茶の間で拾い出された課題>
①高齢者の入浴問題
・移動手段がなく風呂場までいけない、足が悪く風呂釜がまたげないという理由で、入浴ができない方がいる。足湯をしていても、こすってもこすっても、垢が出てきた。
②洗濯・着替え問題
・家に帰る手段がなかったり、洗濯が全くできていないので、着替えができていない。そのためずっと同じ服を着ている。
③家の片付け
・余震が怖い、気持ちが落ち着かない(余裕がない・その気になれない)、赤紙・黄紙を張られているので入れない、家まで一人ではいけない、などという理由でまだ片付けが手付かずという人もいらっしゃった。
[子ども班]
・午前中は女の子→ボランティアとお絵かき、ドッチボール、男の子→ゲーム三昧で参加せず。
・午後よりボランティアを増加すると、小学生の男の子がかくれんぼ、折り紙、電車ごっこに参加してくれた。
・中高生の男の子の参加がなかなか参加してくれない。遊びに巻き込むためには、小学生の子の面倒を見てもらうということで役割をつければどうかと思う。
※子どもの遊び対応ができるボランティアが不足。
<子どもの反応>
・明日もきてくれるの?といわれた。
・離れたくない、という子どもがいた。
・母親が行っておいで、と言っても子どもが離れたがらないケースがあった。
・妊婦さんがいて、2人の子ども。疲れきっている。通院しながら子どもの面倒をみるのは大変。10ヶ月過ぎているので、身動きが取れない。
・精神に疾患がある母親。3歳の子どもの世話が大変。寝込んでいた。
※上記2名は保健師把握済み。ボランティア対応で気づいたことは、今後保健師に報
告する。
・おばあちゃんがいるから、私たちは行けない。お母さんが帰ってきた時にいないと心配するから・・・と遊びに参加しないケースがあった。
[環境整備]
・各避難所にトイレ掃除セットと残飯処理用のバケツを設置。
・明日行以降は、食事を取る場所と睡眠をとる場所の区分けの働きかけ、避難所内の清掃、避難所へのマットレス搬入等を実施する予定。