2008年3月1~2日 寄り添いプロジェクト 刈羽村せともの市

愛知からの参加者
愛知淑徳大学准教授・学生5名、日本福祉大学学生2名、RSYの会員及びボランティア・RSYスタッフ4名の計12名
スケジュール
1日18時 名古屋発
2日00時 宿泊先である刈羽村の高町ビレッジに到着
就寝
09時 足湯班とお茶会班に分かれて活動開始
13時 足湯班とあったか祭り準備班に分かれて活動開始
15時 高町ビレッジに到着
20日 7時 勝山地区あったか祭りの準備
09時 勝山地区あったか祭り開始
12時 片付けなど
15時 刈羽村発
活動内容
一日目の午前は高町集落センターにて、刈羽村の保健師さんが行っている「心の相談室」に参加しました。この相談室は、震災後、体調を崩したり、元気が出ない・・などの心と体の健康に不安を感じている方のための相談窓口となっています。当日は、生活支援員さんと地元の復興支援団体である中越復興市民会議の皆さん、長岡技術科学大学の学生さんらがトン汁と足湯マッサージを行っていました。私たちからも5名が参加し、足湯ボランティアを初めて体験させて頂きました。また、刈羽村仮設住宅では、7名が仮設住宅に暮らす住民の方とお茶を飲んだり、過去2回の訪問でつながりのできた方々のお宅を訪ねたりして、さまざまなお話を伺いました。
午後は場所を移動して刈羽村仮設住宅談話室にて6名が足湯班として足湯を提供し、勝山地区にて6名が翌日に控える勝山地区あったか祭りの準備を行いました。

二日目は一日を通して勝山地区あったか祭りのお手伝いをしました。お祭りではどんど焼き・餅つき・ビンゴ大会など楽しい企画が盛りだくさん!それに加えて愛知からのメンバーは、赤だしトン汁班・せともの市班・子ども企画班に分かれて活動をしました。
今回のせとものは、岐阜県瑞浪市陶町から無料で提供して頂きました!せとものの価格は10円か50円です。
被災者の方の声
○愛知からのボランティアさんが刈羽のみなさんとお話をしたことを書き留めてもらいました。
・仮設住宅は狭くてねぇ。でもテレビ観て寝とるだけでは足腰弱くなるで、近所の人と50分くらいかけて散歩しとるよ。今は畑仕事が楽しみ。
・生まれも育ちも新潟で、これから先も新潟で暮らしたい。
・仮設住宅のキッチンはとても狭く、まな板を置く場所もなくて床で切っている。コンロも一つで同時に作れずとても不便。
・仮設住宅から出て行く人もたくさんいる中で、自分はマイペースにやっていきたい。
・お風呂がおいだきできんくて困る。30分かけて銭湯に行っとるけど、3日に1回やね。
・一人だと出てきづらいから、友達三人と来た。
・「新潟の有名なものって何ですか?」と聞いたら”桃”と教えてくれて、うちに送ると言ってくれました。
参加者の感想
○愛知からのボランティアさんにこの2日を通して感じたことを書いてもらいました。
・私は足湯を担当しました。どの方も気持ちいいとリラックスされ、その効果もあってかいろんな話をしてくださりました。私は聞くだけでしたが、被災者の方にとって話すことに意味があることを感じました。
・子どもと触れ合っている時、子ども自身から被災当時の話がでてきました。その内容は、「トイレに行きたい」と言われたので、「あそこに仮設トイレがあるから行っておいで」と言いました。するとその子は「嫌だぁ、行きたくない」というのです。「どうして?」と私が聞くと、「くさくて怖いんだもん」と言われました。
今までトイレはどうしてきたのかと聞いたら、「車のなかで、ビニール袋のなかにしてた」と言ってました。
けろっとした顔で言われて、その瞬間返す言葉が見つからなかったです。このことは、そのこの心の中に一生残るのだと思いました。見た目では元気に見えても、やはり私が予想もつかない経験をしているのだと考えさせられました。
・初めて仮設住宅を見た事や、被災で建物が被害を受けたのを見たり、ほんの一部だろうけれど災害の爪痕に触れて、生活のしづらさを体験する貴重な機会を得ることができ、勉強になった。
・2日間いて自分と同年代の人がほとんどいないことがわかった。
 ・刈羽の人口変動をみるとやはり、若い人が減って高齢者が増えていて、なんだかさみしいなぁと思いました。
・ボランティアって何なんだろうなと考えさせられた気がしました。
 ・仮設住宅に行った時にあまり歩いている人も見かけなかったため、引きこもりがちになっているような印象も受けた。
・メディアで取り上げられなくなったら記憶から薄れていってしまうが、被災地の人は復興へ向けて頑張り続けているわけで、忘れてはいけないことだと思った。
・ 今回行ってみて災害ボランティアは1回行って終りではなく継続的にその地域と関わって支援していくことが大切だと感じた。
刈羽村のいいところ!
○愛知からのボランティアさんにこの2日間を通して感じた刈羽村の良いところを書いてもらいました。
・自然が多い!
・とても優しくて、親しみやすい。
・周りの何もないのどかな風景がいいなと思いました。
・自分の時間を割いて地域の行事に協力できるところ。
 ・自然がいっぱいで、住んでいる人も温かく、元気なところ。
 ・地域のつながりがあるところ。お祭りのとき、みんなで盛り上げて協力して成功させようというのが伝わりました。
・(いい意味での)田舎ならではの人間関係とか地域の団結力のようなものを感じた。
せともの市の売り上げは、勝山地区へ寄付させていただきました。
 3月の23日に刈羽村震災復興祈念イベントとして『かりわ元気まつり』が開催され、参加させて頂きました。祭りは大変な盛り上がりをみせ、大・大成功とのことでした。
RSYでは今後も刈羽村への支援を継続して行っていきますので、みなさんのご協力・応援をよろしくお願いします。
 一緒に刈羽村を盛り上げて行きましょう!!