ミャンマーサイクロン及び中国四川省大地震【続報 0516 】

皆様
栗田です。お世話になります。
先日お届けさせていただきました情報に呼応して、一昨日ある女性がわざわざ事務所に足を運んでくださり、募金をしてくれました。そして今日、同じ女性が再度来てくださり、会社で集まりましたと持参していただきました。また来月に講演会でお邪魔する予定の主催者から、「講演会の参加者に募金を呼びかけるので受け取ってほしい」とのご連絡もいただきました。皆様本当にありがとうございます。当方でも小さな支援の輪が直実に広がっていることをご報告しつつ、引き続き皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
さて、CODEからデイリーで続報が届けられておりますが、その一部を転送させていただきます。さすがはCODE!視点は「一人ひとり」です。中国ではスタッフが成都に到着し、被災者の生の声に触れられレポートしてくれています。今後はさらに支援が行き届いていないところにも入られ、必要な支援策を模索されていくでしょう。日本の報道もあとどのぐらい続くかわかりませんが、「大変だー」だけではなく、これから人がたくましく復興していく様をむしろCODEは視野に入れていると思います。私たちもできることを考えましょう。
(一部の方はML等で情報が重複すると思いますがお許しください)
■ 中国四川省大地震救援ニュース 7
Yさんからの現地レポート(第2報)です。
 ゲストハウス近くの空き地にテントを張って生活している人にヒアリング。交差点付近の空き地に約20張りぐらいのそれぞれのテントを張っており、中には炊事スペースまで作っていました。
 ひとりでぼーっとしている年配の女性に話を聞きました。都江堰の近郊数キロのところに住む農民の女性(75歳)は旦那さんと昨日(14日)ここに来たそうで、それまでは崩れた家の前で路上生活していたそうです。成都に出稼ぎに来ている息子さん夫婦を頼ってやってきたけれど、赤ちゃんがいる事やビルの屋内は怖いという理由で息子さんの家から運んできたテントにマットレスを敷いて寝ているそうです。食事などは息子さんが持ってきてくれるそうです。これからの事を聞くと、「まだ何にもわからないよ、家は壊れてしまったし、田んぼも出来ないし、」と。最初、怪訝そう
な表情だったおばあちゃんは、話し出すと堰を切ったように話はとまらなくなった所をみると、きっと誰かに自分たちのこの状況を伝えたかったのだろうと思います。最後には「関心をもってくれてありがとうね」と言ってくれたのが印象的でした。 同じエリアにテントをはっている中高年の夫婦にもヒアリング。道路をはさんで、目の前にある6階建てのマンションに住む40代の夫婦。祖父母と子供の6人家族。やはり屋内は怖いという理由で昼は家に戻ったりするが、夜はテントで寝ていると。
家は、電気、ガス、水道は来ているので、料理は家でして、テントで食べるそうです。これまでに政府などの救援物資は何もないそうです。目の前の道路は救急車が行き来しているのを何度も見ました。その後、四川大学の学生と日本語教師の中国人とコンタクトをとり、明日車を出してくれる事になりました。
中国四川省地震救援募金にご協力下さい
 郵便振替:00930-0-330579 加入者名:CODE
 *通信欄に「中国四川省地震支援」と明記してください。
募金全体の15%を事務局運営・管理費に充てさせていただきます
■ミャンマー(ビルマ)サイクロン被災者支援ニュース  NO2
大型サイクロン「ナルギス」が、ミャンマー(ビルマ)のデルタ地帯を襲ってから、2週間が経過しようとしています。今朝の新聞報道では、死者が43000人を超え、負傷者27000人以上という被害実態を伝えています。こうした中で軍事政権は、新憲法に対する是非を問う国民投票を強行しました。海外からの人的な援助を拒否し続けていましたが、隣国タイ国の医療チームの援助は受け入れたようです。
 さて、ご存じのようにその後中国四川省でも大地震が発生し、マスコミなどの報道もやむ得ず中国の報道に偏りつつあります。私たちCODEにしても、昨日夕刻中国四川省の被災地にスタッフが入ったこともあって、ますます情報が多くなります。それで「ナルギス」情報については、CODE翻訳ボランティアのKさんが翻訳して下さったUNOCHAのリリーフウェブの災害情報を少しずつでも流していきたいと思います。なお、13年前に阪神・淡路大震災を経験した被災地KOBEの関係者は、こうした災害情報の偏向による弊害について敏感でもあり、CODEだけではなく他の関係者の中でも同様のこだわりを持っているところがあります。「あの時」に社屋が倒壊した「ラジオ関
西」さんも、いま報道番組で必ず1回はミャンマー情報に触れると言っていました。
わずかな行為にしか過ぎないかも知れませんが、被災地KOBEから支援のメッセージを送り続けたいと思います。
<情報源:UNOCHA、08/5/13 抜粋・要約>
・2008年5月2日、3日にミャンマーを襲ったサイクロン・ナルギスは、エヤワディ管区に上陸し、最大都市ヤンゴンを直撃した。ヤンゴン管区とエヤワディ管区のデルタ地帯では、150万人から200万人の被災者が清潔な水と食料の配給、救急医療、避難所などを危急に必要としている。
・この地域は重要な米作地帯でもあるので、農家の復興が重要である。飲料水や食料、避難所がなくて立ち往生する人達がいる一方、必要な支援をもとめて被災地の外へ移動し始めている人達もいる。
・WHOはエヤワディ管区のもっとも被害の大きい地域へ、心的外傷、下痢、急性の呼吸器系感染症などへの対応も含めた即刻の医療支援が必要としている。
・ため池が塩水によって汚染されてしまった南部の村々では、清潔な水が利用できるようにすることが重大な問題となっている。漂白剤の粉末や錠剤などによる水質浄化対策や、水の運搬や貯蔵のための容器や雨水を集める装置なども含めた、清潔な水と衛生設備を供給することが優先される。
・WFP、UNICEF、UNHCR、World Vision、CAREなどが物資を用意して現地に輸送しているが、支援が必要とされる地域への国際的な人道援助要員の立ち入りはいまだ制限されている。
ミャンマー・サイクロン救援募金にご協力下さい
 郵便振替:00930-0-330579 加入者名:CODE
 *通信欄に「ミャンマー・サイクロン支援」と明記してください。
募金全体の15%を事務局運営・管理費に充てさせていただきます
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