長岡市小国集落&あいち交流会のご報告

みなさま、こんにちは!
先日からご案内していた、『長岡市小国集落(新潟県中越地震被災地)& あいち交流の集い』が無事に終了しました。
当日は新潟小国集落を中心に23名の皆さんが、名古屋においでくださいました。
バスに7時間も揺られての長旅で、少しお疲れのご様子でしたが、あいちのメンバーの出迎えに笑顔を見せてくださいました。
あいちの顔ぶれは、愛知県蟹江町の中瀬台・藤丸町内会、かにえ防災・減災の会、尾張旭市旭台町内会、日進市災害ボランティアコーディネーターの会、名古屋市内では、昭和区・中村区日吉学区、名古屋きた災害ボランティアネットワーク、天白でぃぷり、名古屋ひがし防災ボランティアネットワーク、RSY会員など、27名です。
総勢50名を超える交流会となりました。
長岡市小国支所のHさんより、震災当時の小国の様子や、復興事業推進のために立ち上げられた、「NPO法人もったいないサポート」での活動について説明がありました。特に約20分のDVDにまとめられた被害の様子には言葉もなく、皆さん真剣に見入っておられました。「あの時のことは、たかだか20分で語りつくせるものではないよ・・・」。住民の方がポツリとおっしゃったひと言が印象的でした。

小国の皆さんのコメントーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
○Hさんのお話より
人口7000人の小さなまちに、2004年10月23日、震度6強の地震が襲いました。
小国には33の集落があり、「自分たちの集落は自分たちで守ろう」と、各集落単位で助け合いました。水は湧き水で確保し、米・野菜はみんなで持ち寄り炊き出しをしました。そんな中でとにかく頼りになったのは、地域のコミュニティ。名古屋は住宅も密集していて中山間地域とは違う問題が沢山でてくるとは思いますが、住民の絆が災害時になによりも頼りになることを改めて考えさせられました。名古屋からも多くのボランティアの方が助けに来てくださいました。本当に感謝しています。ありがとうございました。
○小国集落の住民/Yさんのお話より
震度6強の揺れの後、家に入ろうと思っても恐ろしい余震で入れませんでした。とにかく災害時はトイレの問題が一番深刻です。田舎は穴を掘るなどして何とでもなりますが、アスファルトで固められた都会では難しいと思うので、対処方法を考えることが大切だと思います。
また、道路崩壊、家の倒壊、ライフラインの寸断などの大きな被害が出ていたにも関わらず、テレビや新聞では、「小国」という言葉はほとんどみられませんでした。マスコミは被害が集中していた地域を大きく取り上げていたため、情報発信の偏りが出てしまったのです。
特に避難スペースの確保は大きな課題でした。とにかく上からものが落ちてこない安全なところに、自主的な避難所を作れる準備をしておくことが大切です。情報の偏りなどで外部からの支援が届くまでに時間がかかりました。行政も被害を受けていますから、直後の支援を期待するのはとても難しいです。それだけに、自助と共助が大きな要になります。このような状況を考えれば、事前の備えや自主防災活動を日頃からしっかりやっておくことが大切です。また、直後の支援から復興の歩みの過程で、多くの支援・協力を受けるためには、被災地側からの情報発信も大切だと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とにかく、皆さんが口をそろえておっしゃるのは、「地域の助け合いが大切」ということです。これにはあいちメンバーもみんなが大きくうなずいておられました。
各班に分かれて、グループで交流会をして頂きましたが、中瀬台町内会のK会長は、「教えて頂いたことを胸に、これから自主防災活動を頑張っていきたい」とコメントされました。

また、復興事業のひとつとして進められている、『日本酒・紫粋(しすい)』の紹介がありました。
壊れた田んぼの復興の際に、美容と健康によいといわれる古代米を栽培し、そこからお酒を作っているとのこと。日本酒でありながら美しい紫色で、目にも体にも優しいお酒です。ラベルも小国で作った和紙を使用しているとのこと。風情があります。
「ワイン感覚で飲めた」「飲みやすくてグイグイいける!」と男女・年齢関係なく皆さんに大好評で、早速注文が入っていました。
紫粋ビン.jpg
紫粋2.jpg
お酒はRSYでまとめて注文します。1本2000円です。
ご希望の方は、3月4日(水)までにRSYにお知らせください。
今回のご注文は、RSY事務所に品物を取りにおいで頂ける方に限りますのでお気をつけ下さい。すでに日進市の皆さんから10本のオーダーが入りました。
小国の復興支援のひとつとしても、ぜひご賞味ください。よろしくお願い致します。
最後に、出会いの記念に写真をパチリ。
「今度はみんなで小国に行こう!」と、これからの繋がりの深まりを期待をし、お別れの時間となりました。
記念撮影.jpg
小国の皆さん、お疲れのところ沢山のことを学ばせて頂いて、本当にありがとうございました!
あいちはこれからも、皆さんを応援していきます!