中国四川大地震から1年、そして第3回パンダタオルプロジェクト現地報告会の報告書について

皆様
いつもお世話になっております。
昨年5月12日に発生した中国四川大地震から1年が経ちました。
RSYでは、現地で支援活動を継続している「CODE海外災害援助市民セン
ター」の協力を得つつ、『パンダタオルプロジェクト』を立ち上げ、多くのボラ
ンティアさんと共に、これまでに3回の現地報告会の開催、パンダ通信の発行、
現地へのパンダタオルのお届け、国内でのパンダタオル手作り教室の開催等を実
施してまいりました。
震災から1年のマスコミ各社からの報道によると、被災地ではますます募る遺族
の悲しみ、生活再建に伴う借金の負担、世界的な不況からの仕事不足、震災後の
PTSDや障がいを負った子どもたちのケア、医療問題など、まだまだ多くの課
題が山積している旨が伝えられ、長期的な復興支援の必要性を改めて感じています。
先日4月27日に名古屋大学災害対策室地域交流センターで、「第3回現地報告会」
を開催しました。ゲストであるCODEスタッフ吉椿さんより、耐震性の高い伝
統工法による住宅再建の取り組みの様子や、ボランティアと住民の協力のもとに
実現したコンサートの様子など、地域を上げて復興へ力強く歩まれている姿が報
告されました。
被災者の方が「再建に向かっていこうという自分たちの気持ちを支え続けていた
のは、いつも傍で共に作業し、共に考え、同じ目線で被災地を見続けていたボラ
ンティアの存在であった」と語られた言葉も一緒にご紹介頂きました。
もう一人のゲストである日本災害救援ボランティアネットワーク理事長の渥美さ
んからは、「支援する側、される側という関係性を越えた気持ちのつながりが、
復興に向けての気力を支え続けている」「震災から2年、3年が経過した頃に、再
建の長期化や家族を失った悲しみなどが増していくことで、現実と向かいあうこ
とがさらにつらくなる時期がある。その時期をどのように乗り越えていくかが次
の課題としてある。」とのコメントを頂きました。
さらに、11月に届けたパンダタオルを受け取った方々のその後を追跡取材し
た、V-MAXディレクター箕輪さんからは、子どもがいつも持ち歩いてボロボロに
なったパンダタオルの映像と共に、パンダを喜んで受け取ってくださり、今も大
切にしてくださったいることを知ることができました。
今回の報告会を受け、細々とでも被災者の方々とつながり続けることの意義を改
めて感じています。パンダタオルはそのためのきっかけになってくれているのだ
と感じます。
活動資金の確保やパンダタオルを現地に届ける方法の検討など、解決すべき課題
もありますが、当初の目標である被災者の皆さんと日本のボランティアさんとの
交流会の実現に向けて、今後もできる範囲で少しずつ活動を続けていきたいと思
います。
 
四川の現状やパンダタオルプロジェクトに関する取り組みの様子は、メーリング
リストやHP上で随時発信していきます。
引き続き応援の程をよろしくお願い致します。
また、4月27日に行われました第3回パンダタオルプロジェクト現地報告会の報告書
についてですが、アップするのが大変遅くなり申し訳ありませんでした。
報告書の詳細はこちらからご覧いただけます。
3nohoukokusyo.pdf