佐用町災害ボランティアセンターで活動中の浦野からの報告です。
8月13日名古屋から追加で届けられた資器材を下ろすボランティアさんたち(RSYスタッフ関口撮影)
道路の両脇に泥や流された木材が積まれた佐用町内(RSYスタッフ関口撮影)
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8月13日より、特に被害が集中している以下の2か所に災害ボランティアセンター支所(サテライト)が設置されました。
■久崎(くざき)支部
○場所:久崎小学校グラウンド
○地元区長らの要望もあり、兵庫県JC・RSY浦野の担当でJCよりテント2張を提供して頂き拠点を整備。
○本部で受け付けたニーズに対し、マッチング→資器材渡し→現地派遣→報告の流れで運営。
○着替える場所、休憩所、うがい・手洗い場所が整備不十分のため、14日午前中のうちに小学校と交渉しスペースの確保に努める。
○13日は37件のニーズに対し、兵庫県JC、個人ボランティアら155名が活動。うち27件のニーズは翌日持ち越し分で、ほとんどが継続派遣を希望している。14日は新規5件を含め31件が既に要対応ニーズとしてあがっている。
○拠点を張ったことで、周辺地域の方が「ボランティアを依頼したい」「掃除道具を貸してほしい」と直接訪問で数件の依頼あり。また通りがかりの隣保長も「早くこのような拠点が欲しかった。がんばってほしい。」とお声掛け下さった。地域からは今のところ好意的に受け入れられている様子。
○作業内容は泥だしを中心に、家財道具の運び出し、ゴミの処理など。作業の量が多いため、1件につき1グループがかかりきりになるケースがほとんど。それでも「まだまだ継続的に手伝いに入る必要がある」との見込みを持ったボランティア多数。
※今週の土・日で多数のボランティアが集まる見込みがあるため、個別ニーズへの対応チームと地域巡回チーム(少人数で資器材をもって直接出向き、ニーズを見つけてその場で対応する形。通称「おせっかい隊」)に分けて対応することを考えたい。
※道路上に山積みとなっている泥の撤去がすまなければその先の片づけが進まないと考えている住民が多いが行政の対応が追いついていない状況。特に狭い路地などは手つかず状態。軽トラ等を手配しボランティアで撤去できる方策も検討中。
■佐用支部
○場所:佐用高等学校。
○水道が不通のため、ボランティア用の仮設トイレを整備。
○ボランティア受け入れができるように資器材やレイアウトを整備。
○今後は佐用支部にボランティアセンターの本部機能を少しずつ移行していく予定。
■ボランティアについて
○13日は約1000人のボランティアが活動した。14日は13団体よりボランティアバスが派遣される予定。
■その他
○なごやからのボランティアAさんは佐用支部のサポート、Bさんは災害ボラセンのHP・ブログ整備、RSYスタッフ柚原は本部運営のサポートを行った。
■浦野所感
○とにかく住民の疲れはピークに達しているが、ボランティアを依頼するにも「皆さん忙しいのに申し訳ない。できれば来てもらえるとありがたい。」など、遠慮がちに直接依頼をされる方がいらっしゃり、この地域の地域性が垣間見えた。
○テレビや防災無線などでボランティアセンターの設置が大分周知されているので、センターに上がってくるニーズは日ごとに増えている。ただ、そのほとんどが支部が設置された佐用・久崎地区に集中しており、それ以外の地域で被害の大きい場所については、地域巡回チームでのボランティア派遣が必要と思われる。
○社会福祉協議会に登録しているボランティア団体が69あるため、積極的に声をかけて地域の巡回、ボランティアの受付等運営スタッフとして協力をえる必要があると思う。担当職員がマッチングなどの運営業務に忙殺されており、これらの対応が後手に回っているため、なるべく早めに担当職員が地元ボランティアのコーディネートに集中できるようサポートが必要と思われる。
○雨・暑さの影響で衛生状態の悪化が心配される。
○住民の負担を考えると、なるべく早く泥の撤去等を進めたいが、少し休憩したり一息つける場もそろそろ必要と思われる。少し話しかけると、現状の様子や過去の被災経験など、よくお話してくださる姿が見られる。食中毒などへの配慮は必要だが、せめて被災者の方がおいでになった時
にお茶でもゆっくり飲めるような休憩スペースを置くなどの+アルファを検討していきたい。
■支援金の募集!!
今回の水害対応にお金でご協力いただける方は下記にお振込みいただきたく、なにとぞよろしくお願いいたします。
・郵便振替でお願いします
口座番号:00800-3-126026/加入者:特定非営利活動法人レスキューストックヤード
通信欄に「佐用水害支援」とご記入ください。