皆様
RSY事務局加藤です。
本日2月28日の活動報告をさせていただきます。
本日は、中越・KOBE足湯隊の頼政良太さんと一緒に活動しました。
明日から青山学院大学の学生さんが来て、お寺を拠点に灰の除去作業や足湯をさせて
いただくということを紹介したチラシを貼っていただくお願いをするために、住民の
皆さまが集まるお店や郵便局をまわった。先日顔を出した駅前のお店では、大きなポ
スターを見やすいところに貼っていただいた。前回お会いした際に「うちは若いのが
いるから、ボランティアさんは来てくれない。」とおっしゃっていた女性に、その後
の進捗状況をお聞きすると「なんとかね~、家族総出でだいぶ片付いたよ~」と疲れ
た表情だった。もう一人の女性は「うちは工場なんだけどね、息子が高所恐怖症で、
屋根には登れんのよ。」「知り合いのおばあちゃんちは、母屋はやってもらったんだ
けど、それ以外は「そこまで対応できない」と言って断られた。80のおばあちゃんが
どうもできんでしょう~」と困った表情を見せた。若いから、歳だから、ということ
だけでなく、屋根の上の作業は多くの人にとって大きな負担となっている。その他、
スーパーや野菜の直売店、コンビニにも貼っていただいた。
午後は、
以前灰の除去作業をお手伝いした葬儀屋さんにもお邪魔し、チラシをお渡し
してきた。こちらも、葬儀場の作業は終わっているが、自宅はまだ終わっていないよ
うだった。また、ご近所には一人暮らしで身体の悪い方の家がそのままになっていて
気になっていると聞いた。「自分も仕事があるからなかなか見に行けないんだけど
…」とおっしゃった。
その後、避難所で足湯をさせていただいてから仲良くなった小学1年生の女の子の家
を訪ねた。「おにいちゃん!おねえちゃん!」と本当に人懐っこく元気いっぱいだ。
ご夫婦はインターネット販売を行う自営業で「疲れがとれない、昼間もうとうとして
横になったりしている。」「心の余裕がない。」「先のことが不安でしかたない。」
とおっしゃった。一方で、常連のお客さんから応援が届いたりして励まされている様
子だった。また「こどもが元気いっぱいだから。それで唯一元気になる。」とも。
学生ボランティアが来るので、お手伝いさせてくださいと申し出ると、「坊守さんか
らも避難所にいるときに聞いたんだけど、その時は自分たちで帰ってからやろうと
思ってたからお願いしなかった…。実際帰ってきたら、なんにも作業が進まない。2
人じゃどこから手をつけていいのかさえわからない。あ~、せっかくだからお願いし
ようかなぁ~。」とのことだったので、明後日からお手伝いをさせていただくことに
なった。
この地区は山に近く、土石流や次の大きな噴火がくることに対しての不安も大きい。
今日は朝と夜に小規模噴火があり、「朝は黒い雨が降った。ワイパーが使えなくな
る。」「でかけて帰ってきたら車が真っ黒だった。」「スレートの屋根をこの前掃除
したばっかりなのに、また黒くなった。」とのことだ。また夕方の噴火の後、モクモ
クと噴煙が都城の方へ流れていく様子を見た。しかし、「あれ、噴火したのかな?」
という感じで、ラジオでも特に速報などが流れてわけではなかった。「いつかもっと
大きいのがくるかもしれん。」と不安そうに空を眺めていた。
このご家族から、さらに山の近くのお宅で障がいを持った弟さんと二人暮らしだとい
う男性を紹介していただいた。半径5.5kmの場所で、土石流の心配があるという川も
近い。屋根の上の作業を始め、雨どい、家の周りの作業は全く進んでいない。こちら
のお宅も学生さんたちのいる期間にお手伝いさせていただく予定だ。「山の方は後回
し。一人暮らしで頼んでる人のところもなかなか来ない。中心地の方が優先されてる
んじゃないか…」との声も聞いた。
お寺にはたくさんの県外ボランティアが集まっている。夜食事をしていた際、お寺の
ご住職の話の中で、「災害が起きていろんな問題が加速して浮き彫りになってきてい
る。噴火があって、若者がどんどん出て行って、高原はどうなってしまうんじゃろ…
と思うことがある。」というつぶやきがあった。
今日28日の17:00をもって高原町のボランティアセンターが閉鎖となった。しかしま
だまだニーズはたくさんある。明日からは学生さんもたくさんきて、活動を行う。出
会った人たちひとりひとりの声に耳を傾け、できることを丁寧にやらせていただきた
いと思う。まだまだこれから拾ったつぶやき(ニーズ)を届けていくつもりだ。今後
の個別ニーズ把握や相談情報収集などは、高原町社会福祉協議会が窓口となるよう
だ。
参考:
http://www.town.takaharu.lg.jp/modules/contents06/index.php?content_id=20
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
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通信欄に「新燃岳噴火災害」とご記入ください。
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特定非営利活動法人レスキューストックヤード
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