新燃岳噴火災害について[第 35 報]

皆様
RSY事務局加藤、大谷です。
本日3月8日(火)の活動報告をさせていただきます。
昨日に引き続き被災地NGO恊働センターの法化図知子さんと青山学院大学の学生ボランティアと一緒に活動しました。
今日は椎茸農家さんを訪ねた。(以前に大谷が訪問した農家さんとは別のところ)。
Hさんは2ヘクタールくらいある椎茸の山を3つ所有しており、まだ1つ目の山しか終わっていないとのことだ。「とにかく早く原木から採って捨ててしまいたい。」その理由は、「灰がかぶって売り物にならない椎茸がついたまま成長していて、それが木の養分を吸い取ってしまう。」や、「もう売り物にできない。健康被害が心配で、これまでブランドとしてやってきた品質にキズがつくと、それですべておしまい。」などである。しかし「最初に灰をかぶったものは捨てた。その次の世代のは、もったいなくてとってある。なんとかならないか、希望を捨てられない。」という気持ちもある。「椎茸は成長を待つのに2年はかかる。うちも親戚も椎茸だけで生活してる。今年はもう収入は0だと思う。売れても1/3の価格。採算があわない。」「国の偉い人がきたけど、「頑張ってください」というだけ。何の保障もない。団体で国に訴えるにも椎茸農家の数が少なすぎる…」などの話を聴いた。また自宅の掃除はまだ手をつけておらず雨どいも屋根もそのまま、「自宅のことはいいの、とりあえずこっち。生活かかってるから。いつも手伝ってくれる人たちは自宅のことで大変だから、他に誰か手伝ってほしいのよ。」とのことだった。


夜には、避難所で親しくなったご家族がお寺にいらっしゃった。小学1年生の女の子から学生さんに作文が発表された。「東京に帰っても忘れないでね。」という言葉で締めくくられた。お父さんからも、被災時の体験談、避難所での苦難、家族の支え合い、などが語られ、その場にいた全員が、真剣な表情でお話を聴いた。
また、昨日の深夜3時近くの爆発については、飛び起きて「また始まるのかと思った。」そうだ。私たちも、数分間にわたって音が聞こえ、ドアがガタガタと揺れたのを感じた。
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
郵便振替00920-7-75997「震災がつなぐ全国ネットワーク」
通信欄に「新燃岳噴火災害」とご記入ください。