皆様
いつもお世話になっております。ボランティアきずな館 郷古です。
震災から一年が経ちましたが、それに伴い新たな悩みもでてきています。
住民の方々に心境の変化もあります。
ここ最近、私が聞いた住民の声、「つぶやき」をお伝えしたいと思います。
●一年経って最近やっと家をリフォームできたんだよ。一階だけ水を被ってさ、大規模半壊だったから俺んとこはリフォームできたんだけど、浜の近くの人は大 変だわな。リフォームするには壊れすぎてる。建てるのにも、取り壊すのにもお金がかかるからなぁ。悪い気もするけど、そこは仕方のないよねぇ。(50代男 性)
●家直ったんだよー。一度泊まりに来てね。でもね、なんだかねぇ、もう一年経っているのにあそこ(被災したご自宅)に行くと具合悪くなるんだよ。家が直っても、住めなんじゃ意味ないからね。一週間に一回というペースで泊まって身体を慣らしていくよ。(50代女性)
●一年経って、おかげさまで家を新しく建てて住んでいるんだよ。食べ物もあって、水もでる、電気もつく。当たり前の生活だけどなんか居心地が悪い。 体調も良くはない。何でなんだろうね。松林(防災林であった)が津波でやられて海が近く感じる。津波を見ているからそんなこと言うんだけど、これは(津波 を)見たものにしか分からないよ。心の中からは絶対に消えないよ。(50代男性)
●近所の人とさ、おしゃべりするとすごく楽しいんだけどさ、私が話したことが尾ひれがついて街中を回るんだよね。本当はそんな事してないのに、周り から変な目で見られるんだよ。それが何回かあってね、嫌になってしまったんだよ。だからこそボランティアさんは七ヶ浜の人ではない分、噂は広まらないしす ごく聞いてくれるから助かってるよ。何にもない町だけど、また来てくれると嬉しいねぇ。(50代女性)
●本当にいい事はないよ。この震災にいい事はない。家もやられたし、身体も悪くした。お金もないし、命だけあるみたいなもんだよ。でも、こうやって こんなことを聞いてくれて、一緒にいてやってくれる(瓦礫の撤去や、お茶のみなど)あんたみたいな人と出会えたのは嬉しいことかな。(60代男性)
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一年経った今、ボランティアは何のためにいるということを考えされられます。無造作に置いてある瓦礫を見ると気が滅入ります。それを撤去する活動は必ず必要です。しかし、瓦礫撤去をして「きれいになったー帰ろう!」ではもったいないのです。
ボランティアの依頼をした住民の方は、「せっかく来て、綺麗にしてくれたのに顔も見ないで・・・帰ってしまった。お礼を言いたかったねぇ。」と言っています。
住民の方々はボランティアさんを求めています。何をして欲しいというわけでもなく、会ってお話ししたいのです。
七ヶ浜に来たボランティアさんと会って、話をして、仲良くなって・・・お手紙や電話で交流をしている人たちを何人も見ています。
住民の方々はボランティアさんとの交流は「嬉しいし、楽しい」とのことだそうです。これからもボランティアと地元の方々の交流の場を増やしていきたいです。