皆さま
RSY浦野です。
七ヶ浜町にある亦楽小学校の子どもたちから、うれしいお手紙を頂きました。
実は、今から1年前、亦楽小学校で子どもたちから大切に育てられていたやぎの「ユキちゃん」が、震災直後の混乱で食事がとれない状況が続いていました。そんな中、以前このブログでもご紹介させて頂いた「たべさいんプロジェクト」のSさんが、ユキちゃんに、炊き出しを調理した後に残ったキャベツの端や大根の葉っぱを届ける活動をされていました。
当日のユキちゃんの様子を、Sさんが
You Tubeにアップして下さっています。
辛いのは人間だけではありませんでした。動物たちも大きなショックや打撃を受けていました。痩せこけたユキちゃんは、与えられた野菜を必死で食べていたそうです。
そもそも、七ヶ浜に提供された炊き出しの野菜の一部は、2011年1月26日に噴火した、宮崎県・新燃岳噴火災害で被災した農家さんから届けられたものでした。一度灰をかぶった野菜は市場に出せないため、当時、農家の皆さんは大きな打撃を受けてました。このような状況を打開するために、「困ったときはお互いさま、被災地から被災地を支援しよう!」というコンセプトのもと、被災地NGO恊働センターが「野菜サポーター」プロジェクトを実施していました。
このプロジェクトは、噴火で被害を受けた宮崎県産の野菜を買い付け、東北の被災者の方への炊き出しに使おうというものです。被災でたいへん苦労をされている宮崎県の生産者の方にとって少しでも収入になるよう、そして、寒いなか避難所で頑張っておられる東北の方々に「応援していますよ!」というあたたかい声が届くようにという願いから発案されました。
野菜買い付けの資金として、全国各地から1口3000円の「野菜サポーター」も募集されました。
多くの方々がこのプロジェクトに賛同して下さり、新鮮な野菜が七ヶ浜に届くまでに、眼には見えない沢山の方々の温かい手が、幾重にも重ねられていました。
そして先日。
Sさんが、亦楽小学校の子どもたちからユキちゃんのかわいいイラスト入りの感謝のお手紙を預かり、届けて下さいました。
「皆さんの善意に心から感謝の気持ちを伝えたい」という子どもたちとSさんの想いと共に、お手紙の内容を以下にご紹介します。
「ユキのエサをくれたみなさんへ。3月11日のだいしんさいで、ユキのエサがなくなってしまいました。そこでみなさんがユキにエサをとどけてくれたので、ユキにしんぱいをかけなくてすみました。今、ユキのエサはわたしたちも家から持ってきて朝にあげています。ありがとうございました。」
「ユキのえさをくれたみなさんへ。しんさいのときにユキにえさをくれてありがとうございます。おかげでユキもいまは元気になりました。本当にありがとうございます。」
「しんさいでヤギのユキのキャベツ、にんじんやブロッコリーなどのえさがあつめられない時に、みなさんがユキのえさを集めてくれてありがとうございました。」
また、Sさんが震災から1年目の春を迎えた亦楽小学校をユキちゃんの目線でレポートして下さっています。
震災当時の様子と合わせてご紹介して下さっていますので、ぜひご覧ください。
震災から1年目の春 ~ユキちゃんと亦楽小学校の日々~
その1
その2
その3
その4
その5
その6
その7