宮城県七ヶ浜町報告【第107報】つぶやき

お世話になります。RSY飯田です。
最近のつぶやきをご紹介します。
・今まで病気になんてなった事なかったのに、仮設に入ってからずっと風邪をひいてるの。ストレスのせいなのかなーとは思うんだけど、どーにもなんないわよね。友達も、カビが部屋中に生えたせいなのか、咳が止まらなくって…。みんな体調崩す時期なのかもしれないね。(仮設住宅:60才女性)
・七ヶ浜でまだ見つかってない人が4人いるんだけど、その1人が妹なんだ。親戚も1人見つかってなくてね。どこでどうしてるんだか…もう帰って来ないとわかってはいるけど、諦めきれないんだよね…。(仮設住宅:70代男性)
・津波は自然が起こしたことだから、怒りも恨みもできないし、この気持ちをどうしたらいいか毎日毎日考えちゃっうの。考えすぎて眠れない時に、夜遅くまで縫い物をして気を紛らわすことも多いのよ。それは今でも変わらないの。(仮設住宅:60代女性)
・漁師小屋って、船の大きさに寄って場所が違うんだけど、漁港がダメになって大きい船も小さい船も、今は一緒の場所なのね。獲るものが違うし、今まで知らなかった漁師さんとも仲良くなれたんだよ。風が出てきたなぁ。ここでこんな風が強いと、海は荒れてるなー。(仮設住宅:40代女性)
・七ヶ浜はいーっぱい良い所があったのに、きれいさっぱり流されちゃって…。前の家があった場所は、あれから一度も見に行ってないのよ。海も怖くて近づきたくない。ボランティアさんが浜をお掃除してくれたって聞いても、見に行こうっていう気になれないの。(きずな館:70代女性)
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最近の七ヶ浜は、自然と足が外に向くような気持ちの良い天気の日が増え、
いたるところで花が香り咲き、庭や畑仕事に精の出る季節になってきました。
日も長くなったなーと感じる今日この頃。
夕方遅くまで、外でおしゃべりしているお母さん達も見かけます。
一見よくある街での風景ですが、その背景は慣れ親しんだ地域や住居ではありません。
変化した生活環境に慣れようと、気付かないうちに無理をされている方もいるでしょう。
「寄り添う」ということ。改めて、その難しさを感じています。