7.28山口県への水害 現状報告と今後の支援について

皆様

RSY事務局です。
7月28日に発生した山口県萩市(須佐地区)・山口市(旧阿東地町)での水害支援につ
いての現状と今後の支援に関するご報告です。

現在震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな)を通じて阿東町入りしている頼政さん(被
災地NGO協慟センター)と、継続的に萩市災害ボランティアセンターにて活動を行って
いる佐藤さん(ジャパンプラットフォーム)からの報告、地元災害ボランティアセンターか
らの情報発信と合わせてお知らせします。

※なお、RSY松永は8月12日で一旦現地を離れています。

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〇被災地の様子
【萩市須佐地区の様子】
・お盆中も活動は継続され、連日500名以上のボランティア募集の呼びかけがあります
が、実際は1日平均200~300名に止まっています。被災件数が多かったこともあり、ま
だまだ人手が足りません。当初は大量ボランティアによる活動時期を今月一杯と見込ん
でいましたが、ニーズ件数はまだ多く大変厳しい状況となっています。引き続きボランテ
ィア募集の呼びかけが継続されています。

・須佐地区では「今回の水害で行事ごとが軒並み中止になってしまったので、せめて子
どもが楽しめる企画をやりたい」と住民から声が上がりました。これを受け、8月28日(水)
に地元(災害ボランティアセンターや地縁組織など)と外部支援者で、こども向けの夏祭
りを実施します。RSYでは8月27日~28日にスタッフ松永を派遣し、震つな加盟団体と共
にお手伝いします。
【山口市・旧阿東町の様子】
・お盆明けより活動が再開されていますが、連日250名以上のボランティア募集に対して
ボランティア活動実数は150名前後にとどまっています。今月末で泥かき等の大方の清
掃作業には目途を立てる見込みですが、そのためにはもう少し多くのボランティアの力が
必要です。

・高齢者が多い地区であり、遠慮や気兼ね、よそ者に対する抵抗感などあもり、いまだに
作業に入れない世帯もあるようです。このような世帯には、地元社協や地域包括支援セン
ター、外部支援者等が連携して連日お宅を訪問し、声掛けを継続しています。

・被災地NGO協慟センター同地区の避難所で行った足湯ボランティアでは
「今日も一日泥かきと片付け、家は柱と屋根しか残ってなくてね。流されちまえばなんもな
いけど、残ってるから。今は、泥かき終わったけど、小さい粒子が流しても流しても取れなく
て、今度大工の人呼んで取って貰うつもりでね。まだまだ終わらないんですよ。人の家を転
々としていたが、迷惑掛かるしね、作業の内容が変わってきたから、この避難所で泊まりま
す。みんな、自分の家がいいゆうて帰りよるけど、みんな実は寝付けてなくて、私もそうでし
たから。」

「この前農協を退職して、これからぼつぼつやろうと思ってた矢先、稲も牧草もやられたから。
JAから保険があるからまだしも、保険の内容的に対応してくれなかったりもあるから。牛舎と
家が離れていたから家が流されなかった。ボランティアさんのおかげでさっと復旧したけど、
これからどうしようね。」

などのつぶやきが聞かれています。

12日に一旦現地を離れた松永からも「ボランティアが頑張っているから!」と一緒に汗を流す
住民の姿が多く見られが作業後に畳の上で大の字になって寝ている方もおり、気を張ってい
るうちはいいが盆明けに疲れがドッと出て体調を崩すのではないかと心配」という報告が上が
っていました。

泥かきや土砂の撤去など大まか作業は終息しても、本当に安心して暮らすための環境整備
にはまだまだ時間がかかります。ボランティアへの感謝の声も多く聞かれますが、住民の不安
や気の抜けない状況が続いていることが読み取れます。

また、頼政さんの報告によれば、町の9割が農業従事者とのことで、田んぼへの土砂流入の
被害やリンゴ園の被害も多く出ており今後の再建支援が課題となっています。
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高速道路無料措置
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山口市、萩市、阿武町への救援を目的とした車両高速道路無料措置が8月末まで実施!

★詳細はこちらから
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a10900/a10900bousai/201308060001.html

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