【第7報】兵庫県丹波市へのRSYにおける支援について(9月6日)

 

皆様

お世話になります。RSY浦野です。
RSYでは震災がつなぐ全国ネットワークをはじめ、当団体と繋がりのある支援団体
の皆様と協働し、8月15日からの大雨で甚大な被害を受けている兵庫県丹波市へ
支援活動を展開しております。
尚、災害ボランティアセンターは開設期間を今月16日まで延長しましたが、震つな・
RSYからのボラセンへの人員派遣は本日を持って一区切りとなります。
今後は、地元社協と連絡を取りつつ、前山地区の断水地域を中心に9月一杯まで
炊き出し支援を継続する予定です。8日より、RSY高木が今後の支援の調整のため
に再び現地入りします。
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兵庫県丹波市水害支援報告
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▼現在の動き
毎日300名~400名のボランティアが現地にて活動しています。
【ボラセンでの活動】
<住民の様子>
・家は大丈夫やった。上のお寺が土砂を受け止めた(大きく被害を受けた)。お寺に
助けてもらった。
・5日(金)未明に大雨洪水警報が発表され、市島町内全域に一時避難勧告。お寺
(曹洞宗)の住職に話を伺うと「また床下浸水した」と途方に暮れていた。
・最初の雨を知っているだけに怖かった、おばあちゃんが不安がって全然眠れてい
なかったという声多数。最も片付けが遅れている谷上集落の方は、一度片付けたと
ころに泥が入ったようで、徒労感も大きいのではと思われる。
・(震つなメンバーより報告より一部抜粋)
私たちが、訪問したお宅は、床をはがして泥を除去し、床の上の泥も大方片付いて
いたので、自治会長さんは、午後から別の家に行って欲しいと言われたが、実際に
片付けを始めて見ると、大きな仏壇や食器棚、デスクが、泥水にぬれたままの状態
でそのまま置かれていて、少し動かすと、泥水がしみ出し、床も家具も痛んでいて、
大量のカビが発生していた。
自治会長に連絡し、午後からもこのお宅の片付けを続けたのですが、ご主人によれ
ば、退職金も当てて家をリフォームしたばかりとのことで、経済的な見通しが立た
ず、恐らくもう使いものにならないであろうデスクや仏壇も、捨てる判断が出来ず、
途方にくれておられた。放置すればするほど、家具も家も痛むので、早く対処しなければならないが、自分

で判断して、指示を出すことがしんどくなっているご様子だった。実際、被災から2週
間近くが経ち、体力的にも気力的にも、疲れ果てておられる様子で、家の中の被害
を直視するのが辛く、また、泥を出した後の消毒の段取りについても、あまりご存知
ないようだった。
※上記の報告は、ボラセンに派遣されているRSY松永を通じて社協へ報告されま
した。復旧作業の長期化による疲労の蓄積、床下処理への認識と対応方法の認識
不足、周囲への遠慮や気兼ねなど、様々な課題が出ています。ボラセンでは戸別
訪問等も並行して行っているものの、このように支援の隙間に陥ってしまう方がどう
しても出てきます。
RSYでは、足湯や炊き出しの場を通じて、作業の手を休める機会を提供しつつ、現
状把握や、悩み・不安の聞き取りを行い、見過ごされるニーズが少しでも減らせる
よう努めていきます。
【地域での活動】
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ひたなぼっこカフェ・無料ミニ喫茶
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9月4日(木)、全国曹洞宗青年会ら曹洞宗ボランティア団体が中心となり、前山地
域の断水集落(徳尾・大杉・谷上・鴨阪・尾端)へ、おでん・冷や汁・ごはんを約200
食提供しました。
<住民の様子>
・夏休みが終わり、子どもの参加がなかったため前回より来場者数が少なかったも
ののカフェにはひっきりなしにお客さんはあった。
・谷上集落の前山ふれあいセンターに45食を配達。「前回のカレーがおいしく、今日
も楽しみにしてたのよ」と女性たちから声をかけていただいた。
・徳山集落で戸別訪問にて声かけを行う。特に男性には、一食ずつお渡しする方が
喜んでもらえる様子。
▼くらし相談コーナーを設置します!
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戸別訪問や炊き出しを通じて、住民の方から「これから再建にお金もかかるしどうし
たらいいか」「行政からどんな支援が受けられるのか分からない」などの言葉が聞
かれ始めています。そこで、日本災害復興学会の協力を得て、16・19日の炊き出し
会場に弁護士など専門家によるくらし相談コーナーを設置することになりました。少
しでも先の見通しを持って今後の生活再建を考える一助になればと思います。
▼七ヶ浜の漁師「七ヶ浜町ぼっけ倶楽部七友会」が丹波に来ます!
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RSYが東日本大震災の継続支援を行っている宮城県七ヶ浜の地元漁師さんらが
19日に炊き出しを振る舞います。今が旬のワタリガニのカニ汁と、タコの唐揚げを
提供予定。「丹波の被害を知って、いてもたってもいられなかった。お世話になった
丹波の皆さんに、うんめぇ海の幸を食べてもらって元気づけたい」と準備を進めてく
ださっています。
▼今後の予定
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・9月8日(月)・11日(木)⇒担当:曹洞宗ボラ
・9月16日(火)・19日(金)⇒担当:RSYボラ+七ヶ浜ボラ、地元の主婦グループ、
丹波市災害ボランティアネットまごころ
・9月22日(月)・26日(金)⇒RSYより食材のみ提供し、地元の主婦グループらを中
心に調理・配膳予定
※炊き出しの食材調達や現地への配送に資金が必要です。文末の募金にぜひご
協力ください!
▼協力団体
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ひなたぼっこカフェ・宗福寺・全国曹洞宗青年会・曹洞宗兵庫第二宗務所青年会・
丹波市曹洞宗青年会円通会・市島町仏教会・丹波市災害ボランティアネットまごこ
ろ・七ヶ浜町ぼっけ倶楽部七友会・ボディヶ浜・全国災害復興学会・震災がつなぐ全
国ネットワーク
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足湯ボランティアの実施
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本日9月6日(土)12:00~15:00、中部地方の学生を中心に結成された学生ネットワ
ーク「中部助け合いネットワークMYC」より6名と共に、ひなたぼっこカフェにて足湯
活動を行いました。震つな・松田がコーディネーターとしてサポートしました。
<住民のつぶやき>
・気持ちいいなー。右腕がパンパンなんですよ。雨が降った時は家にいなかったん
ですけど、戻ったら崩れてあって。疲れるよね。名古屋は来たことないねえ。水かき
の所がなんかピリピリって感覚で気持ちいい。今日はね、とっても暑いわ。涼しくな
らないかしら。(30代・女性)
・(何歳?)5歳!(好きな物は?)たまごかけごはん!あとようかいウォッチ!ゲラ
ゲラポー踊れるよ!(わたしようかい体操なら踊れるよ!)さらさも踊れるー!!(今
日は何してきたの?)お父さんと一緒にお手伝いしてきた!(女の子・5歳)
・家はここの近くなんですよ。ここから歩いてすぐの所にあります。実際なだれ(土砂
崩れ)が起きたときはテレビで見ているかのようで、現実味がありませんでした。家
は無事だったんですけど、とにかくすごかったですよ。今はたくさんの知人のボラン
ティアが来てくれるんで助かっています。(40代・女性)
・家のすぐ後ろの田んぼまで土砂や水が来ていて、土砂が来ると思っていたら、気
付いたら家のすぐ横が河みたいになってしまって・・・。家の裏手に置いてあった木
材で川の流れが変わって(家の横を通ったため)床下浸水しなかった。それで、この
家(ひなたぼっこ)を休憩所に活用できてよかった。(50代・女性)

・家は大変なんですよ。もう大体片付いたけどねえ、でもやっぱりまだ・・・。足湯って
いいねえ。(50代・女性)
・お習字を習っているので、午前中はおけいこに・・・。一昨日も雨すごかったな、雨
降るのは決まって夜やもんな、怖い(30代・女性)
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被災地支援活動募金にご協力ください!!
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<銀行振込>
三菱東京UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※お名前の前に「カツドウキフ」とご入力ください。

<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「カツドウキフ」とご記入ください。

<クレジット>
URLよりお願いいたします。https://mp.canpan.info/rescuestockyard/