宮城県七ヶ浜町報告【第199報】七ヶ浜町松ヶ浜地区避難所完成式に参加しました

皆さま

いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局 郷古です。

5月31日(日)に七ヶ浜町松ヶ浜地区の避難所完成式が行われました。
この避難所は東日本大震災で津波の被害を受け流失してしまった地区公民分館の代わりに、国の助成を受け、町が建てたものです。
※七ヶ浜町の避難所は計4か所ありますが、完成しているのは松ヶ浜地区含めて2か所です。

当日は地区主催で地域住民や役場/社会福祉協議会関係者合わせ約150名が参加され、盛大に執り行われました。
受付では地区の健康作り推進員の皆さんが災害ボランティア活動支援プロジェクト会議(支援P)から頂いた『うるうるパック』を来場された地区の皆さんにお配りしていました。
うるうるパックの配布

★うるうるパックとは?

うるうるパックとは、被災者が必要とする生活物資等を企業等から頂き、ボランティアがパック化したものです。今回は地区避難所の近くに住んでいる高台移転された方々や災害公営住宅入居者ひとりひとりに手渡されました。

 

副町長挨拶や震災時に避難先として社員寮を開放したソニー仙台テクノロジーセンターの代表へ感謝状が送られました。又、主に高台移転/公営住宅入居者で構成される西原地区の住民の名前をお一人ずつ紹介などが行われました。

式の様子式の様子2式の様子3

 

又、地元太鼓グループや七ヶ浜出身で横浜で活動されている楽団の皆さんによるお祝いの演奏会なども行われました。
浜風太鼓の様子星の子楽団の皆さん

私たちRSYは足湯やその他活動で予てより交友関係のあった仮設住宅からこの地区に引っ越して来た方々への訪問活動等を行い、完成式への参加を促したり、引っ越ししてきてからの生活のお話を聴かせて頂いたりしました。

新生活が始まって「これからはここで住むんだから気持ちを新たにみんなと頑張っていきたい」と前向きな声が多くありますが、一方で「仮設の友達と会えなくなってさびしい。家は広いが、生活に不便な点もいくつかある」という声も聴かれます。
仮設から移転した人も、残った人も出てくるという時期に入りました。これからの支援を考えるうえでどちらの声にも寄り添い、よりよい新生活が送れるように私たちも関係機関と協力しサポートしていきたいと思います。

———————————————————————————————————————–
【住民の声】

〇仮設にいた頃と比べると買物が一番不便だね。移動販売車が来てくれるけど毎日じゃないしね。でも、別の仮設で友達だった人たちと一緒の地区に入れたからそこらへん(近所での助けあい)は大丈夫だね。
(50代:男性) ※引越ししてきた方

〇仮設では足湯でお世話になりました。足湯はここ(移転先)にも来てくれるの?私は公営住宅で町に家賃払って3人暮らしだけど、高台移転で家建てた息子夫婦と孫が近くにいるんだ。
又、家に遊びに来てね。
(70代:女性) ※引越ししてきた方

〇今日の避難所完成式には行かないわ。今朝、民生委員さんが呼びに来てくれたけどあんまり賑やかななところは好きじゃないんだ。引っ越しの荷物はおきっぱなしだよ。すぐ使うやつはもうやったんだけどとりあえずってのはそこにダンボールのまま積んでる。体調良い時にヘルパーさんと一緒にやるわ。
(70代:男性) ※引越ししてきた方

〇地区の役員で訪問活動をやってるんだけど、仮設から移ってきた人たちは詳しくは知らないの。これからこの引越ししてきた地区に早くなじんでもらえるように私たちも避難所でイベントをやったりして交流出来たり、避難所・・・・というか公民分館を身近に感じてもらえるようにしたい。
(60代:女性)※地区役員