みなさま
レスキューストックヤード事務局です。
被災地では、徐々にボランティアを受け入れられる体制が整いつつあります。
けれども、余震が続いていることもあり、
二次災害に巻き込まれないためにも、
ボランティアに行かれる前に、
留意していただきたいポイントをまとめたものがありますので、
出発する前に、ご一読ください。
以下、災害ボランティア活動支援プロジェクト会議(支援P)
並びに、全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD
4月14日以降、熊本を中心に九州を襲った地震のことでは、様々な情報がテレビやSNSを通じて流れており、
多くの方が被災地、被災者のために「なにかしたい」「なにかできれば」と考えていると思います。中にはボランティア活動の経験がないけれど、やってみたい人もいるでしょう。
被災地でのボランティア活動を希望されている方々へ、お伝えしたいことをまとめました。
いま、被災地の中では各所で渋滞が発生し、被災者の暮らしにも影響が出ています。多くの方が個別に被災地に駆けつけることで、緊急車輌や災害復旧作業の妨げになり、さらなる渋滞や混乱が生じることが考えられます。
現場に入っている、これまで多くの災害時の支援経験を有する関係者からの情報では、「様々な災害支援の経験を持つ柔軟で、専門性の高いNPO等によるボランタリーな活動」が必要とされています。
気象庁の会見(4月20日)では、「熊本県から大分県にかけて活発な地震活動が続いている」「活動が収まる傾向も見られておらず、今後も強い揺れを伴う地震や、家屋の倒壊などに警戒してほしい」と言われています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160420/k10010490651000.html
つまり、現地に駆けつけたとしても二次被害の可能性が危惧されます。
現在、災害ボランティアセンターを立ち上げ、ボランティア受け入れの準備を進められています。しかし、宿泊場所の確保が困難、いまだ被害の全容が把握できていないこと、余震や悪天候などにより十分な活動ができないことなどから、個人による積極的なボランティア活動を行うのはもう少し先になるでしょう。
こういった状況も踏まえて、もし現地に行くのであれば、3つのことをお願いします。
1)安全管理のために装備を徹底すること
現地で装備品・資機材を調達することが困難な状況です。ウェブサイトなどに掲載されている装備例をもとに、いまお住まいの地域で必要なものを購入し、揃えてください。
参考:東京ボランティア・市民活動センター 「災害ボランティア活動の基本的な装備について」
http://www.tvac.or.jp/news/24281.html
2)宿泊場所、移動手段を事前に確保すること
自らの責任で、宿泊場所、移動手段を事前に確保してください。被災地では、被災者や災害復旧作業のために優先的に宿泊場所を提供しています。そのため、被災地から少し離れたところで、宿泊場所を確保することをお勧めします。
3)いま住んでいる地域でボランティア活動保険に加入すること
保険は自分のために加入するものです。被災地で加入すると結果的に現地の負担を増やすことになります。
現地に行く前日までにボランティア活動保険(天災タイプ)に加入し、加入した証明(加入証など)を必ず持参してから現地に行くようにしてください。その一手間が、被災地の負担の軽減につながります。
※ボランティア活動保険は最寄りの社会福祉協議会で加入できます
【参考】「ボランティア活動保険」パンフレット:全国社会福祉協議会発行
https://www.fukushihoken.co.jp/fukushi/files/council/pdf/latest/volunteer_activities_pamphlet.pdf
※東京都、宮城県、愛知県、兵庫県など一部加入金額が異なる場合があります。金額等は加入時に最寄り(お住まいの地域)の社会福祉協議会にご確認ください。
いまはこういった状況ですが、少しずつ変わってきて、多くの方のボランティア活動が必要とされる時期はやってきます。そのための準備を十分にして、一緒に被災者に寄り添いながら、息の長い活動をしていきましょう。
そのほか参考情報(熊本県社会福祉協議会・ボランティア情報)
http://www.fukushi-kumamoto.or.jp/list_html/pub/detail.asp?c_id=56&id=7&mst=0&type=
災害ボランティア活動支援プロジェクト会議(支援P)
http://www.shien-p-saigai.org/
全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD) 準備会
http://jvoad.jp/