「2016年熊本地震災害」カテゴリーアーカイブ
【募集締切ました!】8/18-19みふね・あいち自然体験交流ツアー
【報告/募集】熊本地震・御船町「七滝復興祭」/8/18-19自然体験交流ツアー
皆様
お世話になっております。RSY事務局です。
2016年4月14日、16日に発生した熊本地震で、震度6強の被害を受けた御船町。
RSYは直後からスタッフを派遣し、現在も山間部の集落や御船町地域支えあいセンター、支援団体ネットワーク「みふねっと」と連携・協働しながら支援活動を継続しています。
今年度も、赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金助成事業」の一環として、震災によって離散した地域住民の集いの場づくりを応援する活動をしています。
6月24日(日)、11:00~15:00に旧御船町立七滝小学校で「七滝復興祭」が開催され、RSYからボランティア4名(大人2名、淑徳大学の学生2名)が参加しました。
今回の活動では、『身近にあるもので作ろう!防災キラキラグッズ』をテーマに、子ども防災ブースにてポンチョと笛づくりを行いました。ポンチョは雨風をしのぐために、笛は助けを呼んだり、救助者を集める時に役立ちます。ゴミ袋や牛乳パックなどの身近な材料で作ることで、防災を楽しく学び、想像力を鍛えようというのがねらいでした。
また、移動手段がなく参加したくてもあきらめざるを得なかった仮設住宅の住民の方に送迎サービスも実施しました。「久しぶりに地区のみんなと会えて嬉しかった」とコメントして下さいました。
★活動の様子★
子どもブースでは、「笛、作る?」とボランティアが誘うと、子どもたちが少しずつ集まり、80人近い子どもたちが参加してくれました。お祭りの参加者は、小学生や未就学児の参加が多数ありました。
ポンチョと笛、両方とも作りたいという子どもたちが多く、ボランティアは大忙し。作り始めから完成まで、とても集中して取り組んでくれました。子どもの中には最高でポンチョ6枚、笛3個を作り、満足そうに帰っていったツワモノも。途中、御船町社協の事務局長がいらした際に「子どもたちがすごく喜んでいる。工作がいいですね。」とおっしゃって頂きました。学生さんも子ども達に大人気。お昼ごはんを食べる暇もないくらいに大活躍してくれました。
★参加された方々の声★
・心臓に持病があり、通院しながら仕事をしている。現在、家族は父親と2人。最初は90代の祖母と一緒に仮設で暮らしていたが、今は老人ホームに入っている。実父も病気がち。祖母と一緒に暮らしてた頃は食事・洗濯など全部やらなければならなかった。1人にすると火災が心配だった。仮設では火災報知器がすぐ鳴る。祖母はだんだん食事も食べなくなってきていたが、施設に入所してからは食欲も出て元気になってきた。旧七滝小学校は自分の母校だった。久しぶりに足を運んだ。避難所の時間はとても長く感じたが、仮設はとてもはやく感じた。お年寄りはお年寄り、若い人は若い人で話すことが話も合っていい。話すことは元気になる。話せる場がどれだけ大切か知った。自宅は半壊、処分してもらう条件で仮設に入居できた。あと半年で出ていかなくてはいけないが、その後の住まいはまだ決まっていない。/仮設住宅にお住いの方(20代男性)
・祖母が七滝地区、自分が木倉地区に住んでいたが、今は基礎しか残っていない。でも今年中には家が建つ。毎日のように見に行っている。家業は農家。子どもたちはポンチョと笛を作ってもらい、簡単に出来るので喜んでいた。/3歳の子どもに付き添ってきたお母さん(30代)
・山林地帯のため、地震の被害よりも豪雨の影響で地盤が緩んで、道路や山が崩れる方が怖いと思った。/30代女性
・木造の仮設住宅は被災してから4か月、プレハブの仮設住宅は被災してから2か月で建ち、その間は避難所で生活したり、被災した家にいたりして、環境が良くなかった。/30代女性
・あの時の揺れは怖かった。子どもは今でも1人で家にいたがらない。子どもにはあの時の揺れの怖さは今も変わっていないみたい。/40代女性
・小学1年生の女の子が「私は仮設でしょうか、家でしょうか?」と笑顔で話していた。小さい子が友達同士でこんな話題を明るく話していることに驚いた。/ボランティア参加の大学生
★参加したボランティアの感想★
今日は初めて被災地に行って、初めてのボランティアでとても緊張していました。でも、実際熊本に行って子どもたちと触れ合っていると、とても元気いっぱいですごく楽しかったです。被災された方の話を直接聞いたり、震災の跡を見ると少し怖くなりましたが、仮設住宅や避難所の環境改善が必要だと感じました。私はまだ学生なので出来ることはほとんどないと思いますが、これからもボランティアに行って、少しでも被災された方の力になれればうれしいなと思います。震災の怖さを知っているつもりでしたが、全く知識が足りなくて、まだまだ話を聞いてみたいなと思いました。(齊藤美有さん/淑徳大学1年生)
被災地に行くのは今回が初めてでした。まず熊本に着いて車で走っていると結構土砂崩れが起きたんだなぁと思うところや、元々住んでいた家が修復されないままの建物などがたくさんありました。そういうところから約2年前の地震のことを目で見て感じました。仮設住宅にもプレハブと少しおしゃれな木造のものがあると知りました。風景などから「地震があったんだ」と感じる部分と、「本当にあったのかな」と疑問に思う場所がありました。旧七滝小学校に行くとみんなが助け合っているのがとても伝わりました。子ども達と触れ合う機会では、みんな元気で少し安心しました。お話をしていて暗い部分は見えなかったけど、地震のことで何か思ってる部分は多くあるんだと思いました。すごく楽しくボランティアをさせていただきました。子ども達と触れ合うボランティアもまたやりたいと思いましたし、それ以外のボランティアも参加してみたいと感じました。今回参加させていただき、ありがとうございました。 (加賀愛梨さん/淑徳大学1年生)
被災地の方々との触れ合いはこちらも励まされた。子どもさん達が元気いっぱいで、いっぱいの笑顔にとても安心できた。遠方へ自費で活動するのは大変なので、今回の様な企画に参加できてとても有難かった。今後も様々な機会を利用して、ボランティアに関わっていきたい。 (志水清隆さん/恵那ボランティア)
今回の参加は、これまでRSYが御船町の方々と築いてきたつながりの中で、地区住民や御船町地域支えあいセンターからのお声がけを頂き実現しました。地震発生から2年が過ぎましたが、今後も引き続き、復興に向けて町の皆さんと一緒に歩んでいきたいと考えています。
【ご案内】熊本地震支援活動報告会
皆さま
お世話になります。レスキューストックヤード事務局です。
日頃より当法人の支援活動について、ご理解、ご協力をいただき、誠にありがとうございます。
さて、熊本地震支援活動報告会を以下の通り開催いたします。
レスキューストックヤードでは御船町を中心に支援活動を継続しています。
この報告会では、御船町での2年間の活動・交流を通じて見えてきた被災地の現状と課題、教訓、
震災がきっかけに生まれた子ども達同士の出会いと絆、復興に向けて奮闘中の住民の方々の様子をお伝えします。
震災から3年目に向けて、名古屋からできることを一緒に考えましょう。
皆さまのご参加をお待ちいたしております。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
日時:4月22日(日)13:00~16:30
会場:名古屋建設業協会大会議室
※当法人事務局のある建物の1階です。
(地図URL https://goo.gl/maps/kgeifDR9tP62)
地下鉄名城線・桜通線「久屋大通」駅 1A 出口徒歩 4 分
内容:「熊本地震から2年、今後の支援に向けて」
(第1部)
・レスキューストックヤード支援活動報告
・講演①「熊本地震の現状と課題、支援団体の動き」
岳中美江氏 くまもと災害ボランティア団体ネットワーク(KVOAD)スタッフ
・講演②「震災を経て今伝えたいこと」
宮本恵理子氏 御船町住民
(第2部)
意見交換「考えよう!私達ができる支援」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
差し支えなければ、事前の参加申し込みをお願いいたします。
以下をご記入の上、件名を「熊本地震報告会参加申込」として、
RSY事務局(info@rsy-nagoya.com)までご送信ください。
・お名前:
・所属(あれば):
・メールアドレス:
【報告】御船町高木地区のお祭りに参加しました
11月12日の日曜日、御船町高木地区の高木小学校で行われた、「高木ふれあい祭り」に参加しました。RSYは一画をお借りして陶器市を出店。お祭りへは高木地区内外から300人以上の参加があったようで、小さい子供の姿もたくさんあり、みなさん穏やかな表情をされていたように思います。お祭りでは、「あの日あのときを忘れない」と題し、震災当時を振り返るパネルディスカッションも行われていました。
陶器市では、愛知県瀬戸市「陶磁器卸商業協同組合」様、岐阜県瑞浪市陶町の事業主様からご支援頂いた、茶碗やお皿、湯呑みなどを1つ10円で販売。延べ300個以上の陶器をお買い求めいただき、売上は御船町社会福祉協議会へ全額寄附いたしました。
震災から1年半が過ぎ、再建の進む中での開催ではありましたが、「セットの食器が割れちゃってたから、これで揃った~」という方や、「そういえば湯呑みがなかったね」とご家族でお話されつつ選ばれる方、「ばあばにあげるの」と気に入った柄のものを嬉しそうに買っていった小学生など、多くの方にご利用いただけました。中には、震災後に食器棚を小さいサイズに買い直したり、すでにたくさんの陶器をもらっていたりなど、陶器はもう十分という方もいらっしゃいましたが、そういう方にも、「1つ10円」ということをきっかけに、購入せずとも陶器を見たり、立ち寄ってお話をしたりとお楽しみいただけたように思います。
小学校の周りを少し歩いてみると、建設の進むお宅がある一方、依然としてブルーシートのかかるお宅もあり、陶器市に寄ってくださった方からも「応急復旧だけで直すのはまだ」という声、「部屋のキズやヒビは家具で覆って見えないように隠している、心のキズも…」といった声も聞かれました。進む人は進む一方で、取り残される人との差はどんどんと広がっていくように感じる頃ですが、お祭りや陶器市が、一時の気晴らしとなっていれば幸いです。
=陶器市での住民の声=
・久しぶりに奥にしまっておいた高いお皿を出そうとしたら、割れてしまっていた。
・セットの食器はみんな1個とか2個残して割れてしまったから、これで揃った~。
・家は応急処置しか終わっていなくて、直すのはまだなの。
・地震が怖くて、陶器はやめた。今はプラスチックの食器を使っている。
・部屋のキズやヒビは直せずそのままで、家具で隠している。心のキズもね…。
・うちのあたりは全然被害なくて。でも震災の時は水がでなかったから、毎日職場にペットボトルもって水汲んで帰ってたわ。
・家を建てたいのに、なかなか建てられない。時間がかかっている。そのうちに価格も上がっていってしまっている。はじめの予定より上がってしまった。
・仮設内での交流がなかなかできない。だから今日みたいなのは嬉しい。
・早く自分の家に帰りたい。
・自宅は一部損壊。直後の揺れは20秒ぐらいだったと思う。とにかく揺れて、物につかまってるしかできなかった。ちょうど退院したばかりだったけど、火事場のくそ力ってああいうこと言うんだね。自分でもびっくりするぐらい片付けたり、修理の業者を手配したり良く動いてたわ。でも、家が残ってよかった~って思った反面、親しい人の家は全壊してることも多くて。なんて声をかけていいか分からなかった。ひけめっていうか、申し訳なさで下を向いて歩く思いだった。やっと落ち着いたと思ったら、おじいさんがガンになって。疲れが出たんだと思う。それでも、やっとここに出て来れるようになったんだから、よかったと思うよ(80代・女性)
・当時区長をやってて、地震のあとすぐに各家々を回ったの。倒壊被害はなくても水が出なくてとても困った。給水車もなかなか自分の地区には来てもらえなくて。区長が役場の物資置き場まで食糧や生活用品を取りに行って地域まで全部運んだ。あれは本当に大変だったねぇ。区長という立場上、住民の人からはいろんな要望を言われるから役場に届けなきゃいけない。でも役場も混乱してるからすぐ回答がもらえない。それがもどかしくてね。両方の気持ちが分かるから、ただただ「ごめんなさいね」って言ってるしかなかったの。でも地域のお年寄りたちがみんな本当に良く頑張ってた。自分でできることは精一杯やってたし、協力もしてた。えらいなぁって思いましたよ。(60代・女性)
白いお皿やかわいい湯呑み 綿菓子は子どもたちに大人気
みなさんお話しながら陶器を選んでいます 高木小学校周辺の様子
=============================
お祭りのあと、少しだけ足を延ばし、以前から交流のある黒田製茶さんへ立寄りました。全壊だったご自宅を修繕して住み続けることに決めた黒田さんご夫婦ですが、業者間の都合がつかないなど、修繕工事はなかなか進行していないようです。一方で解体して新築にしたお宅が続々と完成する様子も目の当たりにし、うちも解体しておけばよかったのかという迷い、気持ちのゆらぎがあることもおっしゃられていました。製茶工場の営業についても、厳しい状況は変わらずのようです。しかしながら、そういった大変な状況が有りつつも、私達の突然の来訪にも笑顔で出迎えてくださり、穏やかな表情でさまざまなお話を聞かせていただきました。この笑顔に応えるべく、これからも微力ながら応援していきます。
御船町特産 吉無田高原の深蒸し茶
お求めは黒田製茶工場まで直接お電話下さい。
地方配送も承ります。少量からでもお気軽に。お歳暮ギフトにもどうぞ。
(「RSYからの紹介」と一言添えていただければ、一割引でお買い求め頂けます)
お茶の緑新園 黒田製茶工場
熊本県上益城郡御船町上野1059
TEL 096-284-2406
【報告】熊本地震支援活動報告会を開催しました
みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
先日14日、熊本地震支援活動報告会を実施いたしました。
事前のお申込み者、当日来場者併せて54名のご参加をいただきました。
前震の発生から1年経過ということもあり、最初に参加者と黙祷を捧げた後、活動報告会に入りました。
浦野からは、御船町で実施した「あったか味噌汁プロジェクト」、「夏祭り応援バスツアー」、「陶器市」などの活動と、これからの支援内容について報告いたしました。
松永からは、熊本地震の特徴と、JVOAD(特定非営利活動法人全国災害ボランティア支援団体ネットワーク)の活動について報告いたしました。
JVOADとして実施した、支援団体の情報交換の場「火の国会議」の開催や、地元支援団体のサポートなどについての報告と、車中泊避難が多かった、震災関連死が直接死の3倍に上っているなどの、熊本地震の特徴について報告し、熊本地震の被害から今後の防災・減災について学び、ここ愛知県で起こるといわれている「南海トラフ巨大地震」に向けて防災を取り組むことの重要性について報告いたしました。
林からは名古屋での街頭募金活動、うるうるパックについて報告いたしました。
街頭募金は13回実施し、延べ371名にご協力いただき2,842,409円の募金を集めていただいたこと、うるうるパックは延べ94名の方に協力いただき、熊本県7市町村に3,050パックを配布し、地域からは、「地域住民と民生委員、地域支え合いセンター相談員の顔つなぎのきっかけができた」、「うるうるパックをお渡ししたら、涙を流す方がいた」との声があがっていることを報告いたしました。
活動報告会の後は「愛知、名古屋からできる支援を考える」ワークショップを実施しました。
参加者一人ひとりにできる支援について考えていただき、「名古屋の武将隊とコラボした観光ツアー」や、「熊本の名産品を愛知で販売する」などの様々な意見が生まれました。
お忙しい中、多くの方にご参加いただき、本当にありがとうございました。
熊本地震から1年、報道も少なくなりましたが、現地では仮設住宅やみなし仮設で孤独死の発生、地震の揺れがトラウマとなっている子どもたち、水路が壊れて田畑に水が引けないため今年も農業が出来ず、生きがいを奪われている農家の方々など、まだまだ多くの課題が残っています。
RSYとして今年度も御船町を中心とした、小規模農家の支援、子どもたちを中心とした「自然体験民泊交流ツアー」などを実施していき、地域に寄り添った支援を続けていきます。
報告会も節目節目で行ってまいりますので、引き続きご支援、ご協力をお願いいたします。
20170411活動報告書_第4版_03.compressed
【リマインド】RSY熊本地震活動報告会(4月14日)
あの熊本地震から1年経ちます。
レスキューストックヤードは、直後の現地入りから、
避難所環境の改善に取り組む日々、
プレハブ事務所を構えて外部支援と被災地をつなぐ活動、
これからの暮らしへの不安を和らげるための寄り添い支援などを
続けてきました。
その後報告と、
これから「外部支援者」としてできることは何か?
考えてみたいと思います。
ぜひ、いらしてください!
美味しい吉無田のお茶も用意してお待ちしています。
【第38報】平成28年熊本地震に関わるRSYの支援活動について
認定特定非営利活動法人レスキューストックヤード(RSY)
(名古屋事務局)
〒461-0001 名古屋市東区泉1-13-34 名建協2F
TEL:052-253-7550 FAX:052-253-7552(七ヶ浜町事務局)
〒985-0802
宮城郡七ヶ浜町吉田浜字野山5-9 老人福祉センター浜風内
TEL:090-9020-5887
熊本地震支援活動中間報告会(第2回)を実施しました
みなさま
ご報告が遅くなりました。
熊本地震支援活動中間報告会を実施しました。
被災地から、御船町スポーツセンターの避難所運営に奮闘走された
熊本YMCAの福山裕敏氏に基調講演をいただきました。
また、代表理事の栗田暢之以下、第1回の報告会(6月3日)以降10月末までの
支援活動について、報告しました。
日時:11月2日(水)19:00~20:30
場所:名古屋市市民活動推進センター 集会室
参加者:64名
【大募集】「うるうるパック」パック化作業
皆さま