宮城県七ヶ浜町報告【第228報】月刊つぶやき@七ヶ浜[第33号](2016年3月1日~3月31日)

皆さま

いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。

宮城県七ヶ浜町の住民の声「つぶやき」2016年3月号をお伝えします。
「つぶやき」からは被災者の様々な現状をうかがい、知ることができます。
2016年4月11日で震災から5年1ヶ月が経過しました。

今回は震災後、津波被害を受けながらも新しくお店を始められた方のお話しを聞きました。
「道路の復旧工事、防潮堤の建造でこの1年以上ずっと重機が入る大掛かりな工事をしている。音が大きくて昼間はゆっくりできないな

店主の家は海の目の前。津波で1階ほとんど部分が浸水被害を受けましたが、鉄筋コンクリートのため家は残りました。震災から3年後、自宅を修繕をし、喫茶店を始めました。
お店を始めてから2年が経過し、海を見ながら食べられる喫茶店として、地元の皆様を始め親しまれています。しかし、お店の前の道が工事の為、通り抜けが困難に、且つ昼間も工事のため大きな音がでてしまいます。この工事は1年以上行われています。

「復旧工事が必要なのは分かるし、防潮堤も必要だが。6.8mの防潮堤とその後ろに植える防災林で七ヶ浜の沿岸部は海が見えなくなるんじゃないかと心配している。津波は防ぐことは難しい。はやく高台へ逃げるかを考えなきゃならない。道路がきれいになるのは良いが、逃げる時のためにすれ違えるような道路幅が望ましい。

5年が経ちましたが、防潮堤工事、道路復旧は完成していません。
「人の命を守る」、「景観を守る」いろんな観点から防潮堤の高さが決まりました。
この高い防潮堤、復旧道路幅が皆さんの命を守ることを切に願います。

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〇この前はボランティアさんとの交流会に呼んでもらってありがとうね。うまく話せなかったけど、みんなに思い出してもらって役に立てて良かった。本当にめぐり合わせでこうやって出会えたんだもんね。本当にうれしいね、みんなと出会えて。
(60代:女性)
※RSYボランティアバス72陣との交流会に参加された方 

 

〇やっと(きずなハウスに)たどり着いたー。隣町から来ましたよ。この前テレビでやってて、探したんです。私たちの町にはこういった駄菓子とか低価格で買える、そして子どもたちの場所ってのが無くて羨ましい。親も安心ですよね。「ここにいる」ってわかれば安心するもの。
(30代:女性)
〇今年の冬は温かいな。3月もほとんど雪降らなかったけど、やっぱり3月11日は雪降るんだよなぁ。午前中まで温かかったのにな、不思議だよな。
(50代:男性)

 

〇5年ってあっというまだったね。10年くらい生きたような感じ。
そしてあと4年でオリンピックだね。その頃は七ヶ浜も堤防も出来て、道も出来て、ある程度綺麗になるんじゃないのかな。海開きは今年からみたいだね。
(60代:女性)
※七ヶ浜町は2016年夏に10日間の海水浴場OPENを予定している。

 

〇ワカメ/メカブももうそろそろシーズン終わるよ、次はシラウオだね。季節毎にいろんなものが撮れるから楽しいんだよね。季節の味ってやつですね。浜にある海の駅「七のや」がOPENしたから、そこで食べられるらしいよ。行ったことないけどね。
(70代:女性)
※県内初のうみの駅が七ヶ浜にOPENした。 海の資源を活用し、人の集まる場作りを行っている。

 

〇 メモリアルイベントに参加して本当に良かった。やっぱり1年に1回会う機会ってのは必要だね。またこうしてみんなと会えるのを楽しみにしているよ。
(40代:女性)

 

〇もうすぐ公営住宅に住んで1年になるんだ。もう前から住んでたみたいにくつろげる。やっぱり震災前に住んでた地区に戻ってきたからね。温かくなってきたから散歩する人も少しずつでてきたしね。ベンチでもあれば腰かけられるけど、無いんだよね。
(60代:女性)

 

〇ついに来月、仮設から引越しです。4年半以上お世話になっていた仮設ともさよならと思うとなんだかねぇ。住めば都って言うけど、本当だよ。でも、新しい家もこだわりポイントがいっぱいあるんだ。是非、遊びに来てくださいね。
(20代:女性)