【第28報】平成28年熊本地震に関わるRSYの支援活動について(8月2日~12日)

みなさま
平成28年熊本地震において、RSYは御船町を中心に活動を継続しています。現地スタッフからの8月2日~12日までの活動報告です。(報告:松永・中西・浦中)
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地域住民の方や御船町にお越しいただくボランティアさんに、『かたらんな交流館』やRSYの活動を知っていただくと共に、町で見つけた素敵な人や場所など、御船町の魅力を随時発信していきます。!アカウントのある方は、是非「いいね!」をお願いします。
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▼熊本県域・熊本市の概況(JVOADの活動)
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●県内の避難所数は11市町村・53ヵ所、避難者数1,918名となっている(8月8日/県発表)。
●JVOADが開催している熊本県、熊本市との連携会議や現地視察等からの報告
<熊本県域の情報>
・県内の仮設住宅建設は予定分の66%が完成しています。また仮設住宅への入居が進む中、入居後の対応や見守り支援について、仮設住宅等をサポートする「地域支え合いセンター」の設置が各市町村で進められていますが、スタートは秋頃になる予定です。そのため、支え合いセンターが「できるまで」をどうするかが課題となっているのと、学生等による長期休暇でのボランティア活動の申し出が多くなってきていることもあり、熊本県社協がJVOADと連携し、NPOくまもとと協働のもと、「仮設住宅におけるボランティア活動支援受付窓口」を設置するよう進めていて、8月中旬より始動する予定です。今後は、熊本県社協のHP(http://www.fukushi-kumamoto.or.jp/を確認ください。
<各市町村の情報>
・熊本市では、最大約300ヵ所5万人の避難者がいましたが、仮設住宅等の入居が進み、8月14日にほとんどの避難所が、9月15日には最後の避難所が閉鎖される予定です。そうした中、避難所に最後まで残らざるを得ない方もいて、生活保護世帯・生活困窮者世帯、震災前からの課題が地震でより顕著になってきていたり、長期の避難生活で体力が落ち、歩き方が不安定になった方も出てきています。支援者と行政との個別ケースの検討会議等が必要との意見が出ていて、最後の一人までをどうサポートしていくのかも大きな課題となっています。
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▼第1回被災者支援担当者会議開催
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8月4日、御船町役場・福祉課の呼びかけで、避難所や仮設住宅への支援を連携して行うための『支援者会議』が開催されました。
参加機関は、役場の社会福祉係・介護保険係(地域包括支援センター)・健康づくり支援推進課(保健センター)、保健所、社会福祉協議会、熊本YMCA(避難所運営指定管理者)、熊本大学、RSY。
避難所から仮設住宅への移行支援の課題や、応急・みなし仮設住宅の見守り訪問活動、集会場や談話室を活用した集いの場づくり、区長や民生委員、福祉協力委員などの地域資源との具体的な協力方法などについて、意見交換が成されました。
仮設住宅の支援を一手に引き受ける社協運営の『地域支えあいセンター』が本格稼動するのが10月頃。この間、健康不良者や引きこもり、孤独死を出さないことを共通の目標にしながら、話し合いを進めています。
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▼石川県穴水町より「ホットちゃん」お届け
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2007年3月25日・能登半島地震で震度6強の被害を受けた穴水町。RSYが支援に入ったことがご縁で、以降、私達が関わる被災地に、住民手作りのベビードレス型手拭タオル「ホットちゃん」を届けて下さっています。これまで、新潟県中越沖地震や東日本大震災、茨城県常総市の水害などの被災地を共にし、1500枚以上の「ホットちゃん」が被災者を励まし、笑顔と元気を運んでくれました。
今回も御船町に、400枚のホットちゃんと高校生や大学生を含む5名がお越しになりました。
代表の滝井さん(穴水町ボランティア連絡協議会会長)は、「仮設住宅を回って、ホットちゃんと手渡した時、被災者の方に『来てくれてありがとう』、と泣かれた時は、もらい泣きしてしまいました。
穴水では、なんでそんな遠いところまで行くんだ、送ればいいじゃないかという方もいましたが、同じ痛みを経験した穴水の皆さんの気持ちを、ちゃんと顔を見て伝えたい、手渡したいという思いで来ました。住民の皆さんの表情を見て、来れて本当によかったと思いました」と感想を寄せて下さいました。
旧七滝・高木仮設団地の談話室での交流会や、木倉・田代東部地区の地区社協の方々を対象にした勉強会にも参加頂きました。住民の方からは「過去の経験を聞くことで、改めて地域が頑張らなくてはと力が沸いた」というコメントが寄せられ、被災地と被災地を繋ぐ心の絆も深まりました。
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▼旧七滝・高木仮設団地の談話室がオープンしました!
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待ちに待った談話室。穴水町の皆さんの訪問をきっかけに、初めて交流会を開催しました。災害救助法では、建物の支援しか受けられないため、完成後からすぐに使えるように、机・椅子・お茶のみセット・大工道具・裁縫道具・調理用具などはRSYから提供しました。
物品調達は、近藤産興株式会社様、生活協同組合連合会アイチョイス様の多大なるご協力と、これまでRSYに寄せて頂いた、皆さんからの大切な寄付金で揃えることができました。
住民も、周辺地域の自治会の皆さんも、早くお互いが集い、自由に行き来できるようにと、前向なアイデアを提案されています。私達は今後も、その一つ一つが実現できるよう、町や社協と情報共有しながら、積極的にお手伝いしていきます。
<住民の声>
【談話室について】
・ここ(談話室)はよかね。立派やね。
・この前来たら、机もいすもなんにもなくて座ってたら足が痛くなった。いろいろ準備してくれてありがとう。
・誰が住んでるかわからんかったけん、またみんなで集まれるといいね。
サロンの資格を持ってるので地域の人たちも誘って一緒に使いたいと思っている。
・今日は誘ってくれてありがとうね。こないだの(交流会)チラシ冷蔵庫に貼ってたのよ。でも呼びに来てくれる前にビール飲み始めたけん、行くか迷ってたんよ。ビール?アサヒのスーパードライがよかね~。家におっても一人だけん、飲むのが楽しみたいね。(80代女性)
【仮設住宅での暮らしについて】
・砂利がつまづきやすくて。なんとかならないか(80代女性)
・談話室のスロープにも段差、入り口にも段差があり、つまづくのでなんとかしないと足が悪い人が来にくい。(男性70代)
・世話人をばね、してもよかと思いよるですよ。前に部落で自治会長ばしてたけんね。ひとりもんの男が多いけん、食事に困っちょるんで、料理教室ば開いてもらったらよかね。(先生は仮設のお母さんたちにしてもらって昼食会はどうですか?)ああ、そげんよかね。すぐできるとたいね。週一回ぐらい集まれる。仮設におらっさる人は、ここで将棋でもさせばよかね。(70代男性)
・仮設ば入りよってから、誰が住んどうかじぇーんじぇんわかっらっさんけんね。はよう集まりたいなーとみんなおもっちょりましたとたい。(60代女性)
・地震の前は娘のところにおった(熊本市内)けど今はこの仮設で息子と暮らすことになった。
・仮設に入ってから一カ月くらい経ちますけど、だれが入ってるかよう知らんですたい。みんなで顔合わせばする機会あるとよかね。(60代男性)
【家や農地の再建について】
・家は半分残ってる。リフォームして住むか。壊すか。あきらめきれないでいる。(60代男性)
・今年のコメはね、兄貴んとこに7袋(10キロ)ぐらいあるけん、大丈夫だばってん来年のがね。今年が出来んかったから来年どぎゃんすればよかか頭ば悩ませちょるですよ。野菜もね、いま食べる分は春に植えられんかったけん買わんとなかとですたい。今はようやっと植えたばってん、秋と冬用になるばいね。野菜も高いけんね。こまっちょるんです。(80代男性)
【震災直後について】
 ・14日の地震の時は一人だったけん、ほんにこわかったですたい。そのあとヘルメットとか防災頭巾とか枕元に用意して寝ちょりましたばってん、16日のあの地震は!そんなものかぶっちょる余裕なんて全然なかでしたとよ。近くにあるのに揺れて揺れて取れなかったったいね。でも16日は息子がひとり心配して来てくれとったから14日の時より不安は少なかったとたい。娘が名古屋におるけん南海トラフとか、東京にも孫がおるけん関東大震災とかそっちばーっかり気にしちょって(笑)まさか自分のところに!自分のところに地震が来るなんてこれっぽっちもおもっちょりませんでしたとたいね。(70代女性)
・家は全壊。納屋も全壊でね。どうにかこうにか農機具だけは引っ張り出すことができたけんよかったとよ。(70代女性)
・4月16日の地震で棚が倒れてきて。それでろっ骨を折って日赤に10日ばかり入院してたとよ。退院してからは半壊だけど自宅におったとよ。早く仮設に入りたかったから、ここに入れてよかったたい。ひとりでおるけん、いつでもきてよかよ。(80代女性)
 ・私は生まれも御船、ずっと御船だけんね、重宝されてます。最初の地震があってすぐに近所の年寄りんとこに声かけてうちに集めて。40人ぐらい避難しとったんですよ。食事も全部作ってね。でもね、指定の避難所じゃなかけんね、物資がもらえんとたい。全然ね。でも息子が住職してる関係で知り合いからどんどん届くようになって。それで助けてもらったんよ。あれがなかったら。指定じゃなくてもね、そこは臨機応変にしてほしかね。だって、わたしらんとこは、ブロック塀がこう倒れ掛かってきて今にも倒れそうになってて。余震もあるのにそんなあぶない道通って、坂の上にあるあの公民館までお年寄りはいけんとよ。そこをなんとかしてほしかね。(60代女性)
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▼RSYを通じてご支援頂いた皆様
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★KOHARU亭たいちろう兄弟「子ども落語」
RSYスタッフ・中西の繋がりで落語会が開催されました。中学生7名を含む35名が観覧。巧みな話術に会場は終始爆笑の渦でした。「久しぶりに笑った~。楽しかったよ。二人ともかわいいねぇ。帰っちゃうのが寂しい」「いつもテレビで見てました。今日は一番前で見せてもらって本当によかった。ありがとうございます」と満面の笑みの大人たち。子ども達も「最高にウケた!」と、サインをねだる姿が印象的でした。
★はり灸レンジャー
旧七滝仮設・談話室にて、サロンと併設で活動しました。近隣の住民の方も参加したものの、「近くの住民には情報が届かない」「仮設や避難所にいる人たちだけが被災者じゃない」などの声も聞かれ、周辺自治会を交えた活動の必要性を改めて実感しました。
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▼その他、被災者の声
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・前震があって、落ち着いたなというころに本震が来た。うちは古いので近所の幼稚園に避難して。近所の人200人ぐらいいたかな。3日間は本当になんにも食べ物も物もなくて。指定避難所じゃないところに避難させてもらってたから、自分たちでなんとかしなきゃいけないんだ、もらいに行っちゃいけないって思ってた。助けてくれたのは、よさこいで知り合った人たち。そんなに親しくしていたわけではない人たちも親身になって、いろんなものを届けに来てくれた。本当にあれで助かったんです。(40代女性)
・最近は雷は鳴らすばってん、雨が降りきらんね。少し降るなら涼しくなるとだけどね。ここは網戸でも風がある日は冷房つけんでも大丈夫よ。夕方は外ば歩くと蚊に刺されるけん、家の中におるけどね。(仮設住宅・80代女性)
・主人は車中泊で息子は自宅にいて。私は地震の日からずっとこの施設にいて。利用者さんやスタッフの家族や避難してきた人で一時は200人ぐらいの避難者の方がいたんです。200人分ご飯作ってね、みんなで。それが旅行気分でなんだか楽しかったんです。ずっと車中泊してた主人には悪いんだけど。能天気っていうのかしらね。(老人介護施設スタッフ60代女性)
・ここ(小坂)は本当に大変で。この施設はほとんど使えなくなってしまって。だいぶ片付けたんですけどね。本部の方は全壊で赤い紙貼ってあったでしょ?なので、田代の方の施設に利用者さんも全部移ってもらったんです。重度の身障の方もいて。急なことだったのでまだホールにエアコンもついていなくて。昼も夜も暑くて使えなくてみんなが集まれる場所がなくて。今月中にはエアコンがつく予定なんですけど。(障がい者施設スタッフ50代男性)
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▼活動支援金募集
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皆様からお預かりした大切な寄付金は、避難所・応急仮設住宅の環境改善、孤立・孤独死の防止のためのサロンや食事会、足湯ボランティアの開催、ボランティアバスの運行など、復興の町づくりに繋がる活動に役立てます。
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