みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
西日本豪雨水害の被災地支援として、 RSYは浦野の岐阜県関市へ、震つなは松山
を大阪府茨木市に派遣しています。
浦野は、7月9日(月)~13日(金) JVOAD避難生活改善に関わる専門委員会メ
ンバーとして活動。真備町内避難所の実態把握と、 具体的な環境改善や支援体制
づくりに向けた市との調整役を担いました。 設備面において最低限の生活環境は
整ったこと、複数の外部団体や医療・保健・ 福祉専門職による支援体制も整いつ
つあると判断し、7月15日からは、 より地元に近い岐阜県関市の支援に移ってい
ます。名古屋の「なごや防災ボラネット」と共に、 災害ボランティアセンターの
運営サポートや、 被害のひどかった山間地域の小規模高齢集落への炊き出し支援
などを展開中です。
一方で松山は、引き続き大阪北部地震の支援を継続中。 地元での屋根修繕の担い
手育成や足湯・ 陶器市などの生活支援プログラムを実施しています。
以下、現地からの報告です。
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▼岐阜県関市(報告:浦野)
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【関市災害ボランティアセンター】
・7月20日(金)の活動をもって、 上之保老人福祉センターでの災害ボランティ
アセンターが閉所。(平日は200名のボランティアが活動)
・今後は、関市社協が引き続き個別ニーズに対応すると共に、市・ 市社協・岐阜
大学防災・減災センター・ RSY等の外部支援団体で積み残しニーズや床下未処理
家屋への対応、個別訪問によるニーズ再調査、 長期化する避難生活への支援プロ
グラム、家の相談会等の実施等、 長期的な生活支援の体制づくりを行っていく。
・「なごや防災ボラネット」 からボラセンへのボランティア継続派遣は20日をも
って一旦終了。
【RSY生活支援プログラム】
7月18日(水)11:00~14:00/鳥屋市地区公民館
上之保鳥屋市地区「昼食のおふるまいと無料喫茶」開催しました
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鳥屋市地区は、公民館周辺の約15世帯が床上(80㎝程度)・ 床下浸水の被害を受
けました。被災者は70代~90代の高齢者ばかり。 震つな加盟団体のIVUSAがいち
早く現地に入り、泥だしや適切な床下処理の対応、 家財道具の運び出しをしてく
れたおかげで、 現在はどの被災家屋も床板を上げて乾燥させている状況です。
とはいえ、「暑くて食欲が落ちている」「 疲れてごはんを作るのが大変」「台所
が被災したので食事はコンビニで済ませている」 という声が聞かれたことから、
ホッと一息つける場づくりとして、この企画を行いました。
当日は、愛知県内の女性議員ボランティアグループが、 冷たいそうめんや親子
丼、もやしときゅうりとわかめの酢の物、那須の和え物、 カボチャの煮物などを
ふるまって下さいました。
40℃近い猛暑の中、 公民館には昼までの作業を終えた住民の方が来所。何度も
「おいしい!」と言いながら、 ゆっくりとごはんを食べて行かれました。また、
公民館まで遠く、歩いて来られない方については、 お弁当にしてデリバリー。お
渡しがてら、心身の健康状態や、復旧作業の進捗状況、 今後の生活再建の見通し
や不安なことなどをお聞きしました。最初は食事提供も「大丈夫」 と遠慮される
方が多かったのですが、伺うと堰を切ったように水害当時の話や、 体調、家族の
様子などをお話しされます。 戸別訪問やじっくり話をきける場の必要性を感じま
した。最終的には、36名の住民の方にご利用頂きました。
全体的には、泥かきや家財道具の運び出しはひと段落したものの、 「眠れない」
などの不調を訴える方が少なくありません。また、 家の細かい片付けや新しい家
財道具の購入、 行政手続きは地区外に住む家族を頼るケースも多いため、家族が
動ける土日に行うという方も見られました。他の地区では、「 床下浸水でボラン
ティアに頼めると思わなかった」という声も聞かれているそうで、 今後も丁寧な
調査や健康管理まとまった数のボランティアの投入も必要になると 見込まれます。
また、同じ地区でも被害の度合いに差があるため、食事・洗濯・ 寝床・トイレが
きちんと機能しているかをしっかり確認していく必要があります。
【住民の声】
・玄関の際まで水が来ました。30年ぐらい前に、 裏山が土砂崩れを起こして家の
中に入ってきたんです。 そん時は消防団の方が総出で片付けてくれて助かった。
それから、非常持ち出し袋は常に用意するようにしてたんです。 今回の水害でそ
の時の恐怖感がよみがえって。 ここで土砂崩れや浸水が始まったらもうどこにも
逃げ場がない。怖くて役所に電話したけど、「 早めに自力で安全な場所に避難し
て下さい」と言われただけだった。 避難勧告なんかも聞こえなかったし、どのタ
イミングでどこに避難すればいいのか分からず、主人と「 水が家の中まで上がっ
てきたらあきらめよう。もうここで死ぬしかない」 と言い合ったんです。幸い、
家の中まで水が入らなかったからよかったけど、 被害を受けた人には申し訳ない
という気持ちと、 できることはやらなくちゃという気持ちで動いてました。主人
も会社の復旧作業で1日も休んでないし、 私は持病もあって体調がすぐれず、薬
は飲んでるけど、夜は全然眠れない。家の被害はなかったけど、 心の被害を受け
たという気持ちです。(60代・女性)
・ 来週末に大工さんが床板と畳を入れるために見に来てくれることな っている
の。こんなにひどい被害と暑い夏は初めて。 それにしても沢山のボランティアの
方が一番奥のこの地域に来てくれるなんてことは今までなかった。 地域にとって
も色んな意味で歴史に残る年になったと思う。 泥出しもひと段落とは思ってるけ
ど、本当に大変なのはこれからだと思ってます。 これからが始まり。細かい作業
もまだ残ってるしねぇ。。。(70代・女性)
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▼大阪北部地震(報告:松山)
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6月18日に発生した大阪府北部を震源とする地震から今日で1ヶ 月。
震つなでは、ニーズの多い屋根のシート張りに携われる地元人材
の拡大のため、講習会の開催を支援しています。
また、今回の地震では初めて、震央に近い高槻市の柱本団地にて
足湯と陶器市を開催しました。以下はその報告です。
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7月15日/柱本団地の方を対象に、足湯と陶器市
震央に近い柱本団地近くの特養「ひばり苑」1階のデイサービス
のフロアにて、日曜の地域開放(子ども食堂など)と合わせて、
足湯&陶器市を開催しました。
被災地NGO恊働センターと地元のおおさか災害支援ネットワーク が
運営を担い、ボランティアとして、地元関西大学生の他、 神戸大学生
や、地元の傾聴ボラの方々も参加し、支援側が20名あまり。
柱本団地の方々に広報してはいましたが、最高気温37度超えと
いう状況もあり、団地の方の参加は20名弱という感じでした。
大阪司法書士会の方も同席しましたが、参加者が少数だった
こともあり、団地に出向いての個別訪問も行っていました。
陶器の売り上げ(1290円)は、 高槻市社協に寄付させていただきます。
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参加された方の声
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・5階建ての団地の4階に住んでて、階段毎に10戸あるの。
阪神・淡路大震災以降、部屋には家具は置かずに机より
も低いものに変えたから、私は被害はなかった。
私が一番古い(入居者だ)から、おせっかいは承知で
同じ棟の人に声をかけているけど、みんな片付けは済ん
でいるって。この団地は棟が多くて、府営住宅とUR。
どっちも会長さんが居て、把握している全世帯を回って、
安否確認もしているし、その後の声掛けもしてるから、
今も困ってるという人はいない。
水やガスも少しだけ止まったけど、今は生活に影響ないよ。
私は家具や食器棚を置いていないから被害がなかったけど、
人によっては被害があったかもしれないね。(70代女性)
・(陶器市を)もう少し早くやってほしかった。
※もう揃えてしまった。
・家の中はもう片付いたから、自分たちは大丈夫。
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▼RSY活動支援募金について(随時受付中)
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のために活用致します。
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