RSY梅雨前線の影響による水害への対応(7月15日)

皆様
お世話になります。RSY事務局です。
梅雨前線による豪雨について、RSYは現地で開催されている情報共有会議等に参加し、今後の支援について慎重に検討を重ねております。
先日、熊本県内のある避難所で、県外から派遣されていた行政職員から、新型コロナウイルスが検出されました。この出来事により、地元の支援者からは、「被災地域にも緊張感が広がっている」という報告もあり、コロナ禍における外部支援の難しさを改めて痛感しております。
現地に派遣される可能性のあるRSYスタッフは、日々検温等の健康チェックを行い、専門家から感染防止に関するレクチャーを受け、感染予防の装備品を整備し、できる限りの準備を重ねながら、要請があればいつでも動ける体制を維持しています。
現地からの要請のないまま無理を押して現地入りすることで、地域の方々の不要な不安感や不信感を煽ることの無いよう、今後も細心の注意を払いながら対応していく所存です。
一方で、RSYが事務局を置く名古屋から、地元の仲間たちとできる後方支援についても模索中です。新型コロナウイルス感染症の影響で、日頃から脆弱者層に向けた支援を展開している地元の福祉施設やNPO団体も大打撃を受けました。今こそ行政、社協、市民セクターによる3者連携のもと、創意工夫と助け合いでこの苦境を乗り越えようと、5月19日から毎週火曜日に「NPOおたがい様会議」を開催しています。
★NPOおたがい様会議HPはこちら
普段の活動領域を超えた地元ネットワークが、新しい支え合いの仕組みを育みつつあります。これが、災害時の地域力の強化につながると考え、その延長線上で、他県の被災地への後方支援についても共に取り組んでいければと思っています。
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被災地の様子
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【熊本県】
全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)報告より
▶被災地の現状
・大雨が続き孤立集落は徐々に減っているものの、被害の全容把握は難しい状況。県内に開設された避難所は78カ所で、県内および近隣自治体からの応援派遣行政職員がサポートしている。
・8月中旬入居を目指して仮設住宅の建設が開始され、罹災証明書も順次発行されはじめた。
・26市町村で災害救助法適用。通行止め箇所も多数あり、目的地までの移動は時間がかかり非常に困難な状況が続いている。
▶地元支援団体の動き
・熊本地震を契機に定期的に開催されていた「火の国会議」(くまもと災害ボランティアネットワーク・KVOAD主催)は、7月8日以降、水害版として毎日18時に開催(ZOOM参加可能)。県内外で支援を検討・実施している団体や、マスコミ、行政機関などを含め、約40団体・個人が集まり情報交換している。
・人吉市、芦北市に設置された災害ボランティアセンターには、県内に限定した募集定員の200名が集まり現地で汗を流している。県内のボランティア活動に対する関心は徐々に高まっている。
【岐阜県】
岐阜県・岐阜県社協HPより
・県内で特に被害がひどかった高山市・下呂市では、社協がボランティアを募集中(いずれも市内のみ)。
▶高山市(半壊6/一部損壊6/床上浸水15/床下浸水38/全壊5/避難者数9世帯)
▶下呂市(半壊6/床上浸水43/床下浸水151/避難者数3世帯)
・県内では、延べ18地区1,234世帯3,031人が一時孤立したものの、7 月10日をもって全て解消。
災害ボランティアセンターの情報は全国社会福祉協議会WEBサイトにて
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RSYの活動
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▶熊本県訪問看護ステーション連絡協議会への支援
RSY専門職アドバイザー(愛知医科大学准教授)の佐々木先生を通じて、被災地域の訪問看護ステーションへの支援が十分届いていないという現状を聞き、後方支援として衛生用品(不織布マスク2000枚、手指消毒3本、除菌スプレー3本、ペーパータオル6箱)を提供致しました。
被災後にライフラインの途絶えた自宅で、健康状態の悪化のリスクにさらされ続けている被災者の方々に対し、命の最前線の現場で活動している専門職の皆さんを通じて支援をお届けすることができたことに感謝致します。
現地は断水地域も多く、道路崩壊や支援車両による交通渋滞等で思うように移動ができない方も少なくありません。これが、食料や衣類の入手、入浴、洗濯等の日常生活を脅かし、また新たな健康被害を生む要因につながるため、スタッフの方々も必死で対応されています。
RSYは今後も、現地とやり取りを重ね、ニーズに応じて、タイムリーで効果的な支援が提供できるよう取り組んでいく予定です。
★以下、窓口となられているKさんから頂いたメールをご紹介します。
「この度は早々に支援物資を送って頂きありがとうございます。熊本地震の時も多くの方に支えていただき、また今回の豪雨災害でも全国からのお声掛けや励ましを頂き、出会いと御縁に感謝しております。
週末、県南部の人吉・球磨、芦北方面へさし当りの物資(着かえや靴下、靴)を届けました。在宅サービス関連では、訪問看護や通所サービスにおいて車や血圧計、体温計、パルスなどが不足しています。自宅避難を続けている利用者へ、物資が届かないことには!幸い、訪問看護の職員や利用者の命が守られたことには、ひとまず安堵している所です。」
▶ゴミ袋で作る感染予防着(ガウン)ミニレクチャーを開催します!
感染予防着(ガウン)は、医療・福祉の現場だけでなく、コロナ禍における災害時も避難所の受付や炊き出し、トイレ掃除等で必要となります。
私たちは、コロナ禍における大規模災害発生時に1か所の避難所を運営する際最低200枚程度は必要になるだろうという見立てを持っています
今回の企画は、ボランティアさんから「災害も新型コロナウィルス感染症も他人ごとではない。被災地に行ってお手伝いしたいという気持ちもあるが、今はそれも難しい中で、自分たちにできることはないか」という声を受け、自宅で出来るボランティア活動の一環として企画致しました。
作って頂いたガウンは、RSYで保管させていただき、被災地支援や医療機関、施設へお渡しする等の目的で、活用致します。
名古屋にいても取り組めることがあります。身近なところから少しずつ、皆さんと一緒に取り組んでいきたいと思いますので、ご協力お願い致します。

・日時:7月22日(水)13:30~1時間程度
・場所:RSY事務所・2階会議室(名古屋市東区泉1-13-34 名建協2階)
・定員:5名程度

※感染症対策の都合上、受入れ人数を制限致しております。定員オーバーや事務所に来ることが難しい方は、別途ZOOMで対応させていただきます。
・持ち物:特になし(ハサミやゴミ袋等はこちらで準備いたします)
<必ずお読みください>
新型コロナウィルス感染拡大防止に関するご協力のお願い
チェックシートにご記入の上、当日ご提出ください。
 ↑青文字部分をクリックすると、ダウンロードできます。
②活動中のマスクの着用
③検温、活動前後の手洗い・手指消毒へのご協力
④ボランティア活動保険への加入
⑤当日体調不良の場合、また飛び入り参加はご遠慮ください。
 
・申し込み/問合せ先
NPO法人レスキューストックヤード 担当:吉林
TEL:052-253-7550   Mail:info@rsy-nagoya.com
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▼寄付受付け(随時)
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※皆様から寄せられた寄付金は、被災地の情報発信や被災者生活支援プログラ

ムの実施等に大切に使わせて頂きます。

<クレジットカード>
↓こちらから、お手続きください
https://kessai.canpan.info/org/rsy/donation/

<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。

ゆうちょ銀行
ゼロハチキュー支店 089
当座 0126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
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<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。–