皆様
お世話になります。RSY事務局です。
大雨による被害について、 RSYは関係者からの情報収集に努めています。
代表理事栗田は、全国災害ボランティア支援団体ネットワーク( JVOAD)代表を兼務していることから、静岡で実施されている情報共有会議(オンライン)に出席しました。
また、常務理事・浦野も、静岡県ボランティア協会等が主催する「 南海トラフ巨大地震等に備えた災害ボランティアネットワーク委員会」 の委員を拝命していることから同席しました。
報告では、熱海市をはじめ、 富士市や沼津市に関する被害状況も明らかになりました。被災地では、 地域住民同士の助け合いで泥かきなどの復旧作業が始ままっており、これらの動きを見ながら、行政・社会福祉協議会は、 災害ボランティアの受け入れについて検討を重ねています。
水害発生から数日が経ち、 住民の方々にも疲れが出てくるころです。
ライフラインが寸断した中、自宅で生活する在宅避難者を含め、 現場からは暮らし再建に関わる相談や、孤立感、生活不活発病防止を含めた、 心のケアの必要性が指摘されました。地元支援者を中心に、 今後の対策について有意義な情報交換が進められています。
以下、報告です。
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【静岡】第2回情報共有会議開催
7月4日(日)18:00~オンライン開催
主催:静岡県ボランティア本部・情報センター
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※報告は、震災がつなぐ全国ネットワークMLより一部転用
【熱海市】
・ 土石流があった現場は現在規制がかかっており一般車両は立ち入り 禁止。
・ 現在も自衛隊などが入り安否不明者の捜索が最優先されている状況 。
・ 130軒程が土石流によって流されたのではないかとの報道もある が、一般ボランティアで対応出来そうな家屋は30軒程度の見込み。
・熱海市社協は災害ボランティア受け入れ準備中。
・5-6ヶ所あった避難所は2か所のホテルに集約。
・うち1つには土石流によって家屋が流されたり、 住めない状況となった方々350名が滞在。もう一つは、 生活道路の寸断などから孤立の恐れがある方々が滞在。元より入所型の介護施設が併設されている施設特性もあり、 大部屋をパーティションで仕切る形で、避難者を受け入れている。
・現状で15~16名程度の要配慮者が見られる。
・地元士業者らが、 生活再建に関わるオンライン相談会開催に向けて調整中。
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【震つな会員・玉木さん(河津桜ボランティアセンター)からの情 報】
※情報共有会議で報告された内容に、 一部RSYのヒアリングを加筆
・350名が滞在する避難所で活動中。
・日赤医療チームやDMATが健康チェック等、 スクリーニング開始。
・地元開業医やDPAT(災害派遣精神医療チーム)らと共に、「 新型コロナウイルス感染症避難生活お役立ちサポートブック」を共有。 コロナ禍の環境整備や配慮等について解説。
・ 避難所集約によって従来のコミュニティがバラバラになったため、 個々の状況が見えにくくなった。 孤立感や生活不活発状態に陥る避難者が心配される。
・足湯ボランティアやサロン活動など、 住民同士でコミュニケーションが取れる「場づくり支援」が必要であることを認識。 コロナ禍でどこまで対応できるか、地元支援者と共に検討中。
・災害発生から数日が経ち、 そろそろ行政職員にも疲れが見られ始める頃。避難者と地元支援者のペースと考えを尊重しつつ、 引き続き現場で対応していく。
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【沼津市】
・原地区で住家への浸水被害を確認。
★地区北側の様子
高橋川の越水により、道路などに泥が堆積している。 家屋被害はほぼ床下浸水。住民が住宅の片づけを行っている様子は確認できず、 道路の泥の清掃をされていた。
★地区南側(国道1号線とJRの間)の様子
・ 広い地域では無いが100軒ほどが浸水被害を受けたのではないか という印象。地域住民で協力し、濡れた家財の運び出し等を行っていた。
・平日の人員確保が心配。約100世帯のうち6割が床上浸水( 自治会長談)。
・現状、ボランティアは市内で対応できる範囲と考えている。
【富士市】
・ 7月3日時点で200件ほど水が引かない地域があると情報があっ たが、実際に足を運んでみたところ50軒ほどの感触。
・こちらは泥などが混じらないきれいな水による浸水被害のため、水が引いている場所では浸水していたのか分からなくなるような状 況。
・震つな・松山氏からは、被害の見えにくい床下対応の必要性や、 支援から取りこぼされがちな方々の特徴についてきめ細かく情報提供。
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RSYの動き
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★この度の大雨被害への支援
・栗田は、 JVOADや震つなネットワークを通じて各地の被害状況の把握や 今後の支援の必要性について関係機関と協議中。
・浦野は、震つな会員の玉木さんと連絡を取り合い、遠隔から、 避難所での生活支援の可能性の模索と準備に向けたサポートを実施中。
★令和2年7月豪雨水害で被災した地域への支援
・昨日、災害ボランティア活動支援プロジェクト会議(支援P) の取り組みとして、熊本県八代市に向け、被災地お見舞いセット「 うるうるパック」300セットを発送しました。パック化作業は、 大口町災害救援ボランティアさん5名と、震つな会員・愛知人さん6名にお手伝い頂きました。
ありがとうございました!
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災害時お役立ちツール
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(水害にあった時の対処方法や受けられる支援制度について解説)
★「水害にあったときに」チラシ版
★「水害にあったときに」本冊
(床下の泥の撤去や効果的な消毒のやり方を解説)
★水害後の家屋への適切な対応
(コロナ禍の避難生活で気を付けるべきポイントを解説)
★新型コロナウイルス感染症避難生活お役立ちサポートブック( 第4版)
(避難所生活で、 困りごとを抱えた方々を見逃さないためのツール)
★災害関連死防止ポスター
★災害関連死防止ポスター解説書