お世話になります。RSY事務局です。
佐賀県に派遣しているスタッフ・ボランティアの活動報告をいたします。
現在は、岡田さん(RSY看護師ボラ)が活動中です。菊池さんは9月7日、RSY看護師ボラ・加藤さんは9月8日に帰名しました。
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「おもやいボランティアセンター(おもやい)」
(武雄市)運営・活動支援
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現在、RSYボランティアは、おもやいボランティアセンターを中心に、下記の3つの活動を展開しています。
①RSY看護師ボラによるおもやいの衛生環境整備(コロナ対応も含む)と、個別訪問による被災者の健康チェック(検温・血圧・脈拍・食事と睡眠等)、見守り
②おもやいに来所される在宅避難者への物資提供(受付・在庫の棚卸・受け渡し・話し相手など)
③今後地域の支援拠点として活動する意向のある、地元支援団体「NPO法人みつわ」の拠点整備支援
おもやいには、震つな会員等、普段からつながりのある団体が支援に入っているため、随時情報交換や共有を行っています。
またおもやいでは、8月31日~9月3日の間で、物資提供に来所された方に対し、生活実態に関するアンケート調査を行いました。その結果、健康状態については「疲労がたまっている」が最も多く、次いで、「気持ちが落ち込む」「不安が強い」、食事内容については、「カップ麺系」が最も多く、次いでスーパーの総菜が半数以上を占めました。「自炊をしている」と答えたのは3割程度でした。睡眠については、6割が「睡眠時間が減った(眠れない)」と答えており、RSY看護師ボラからの報告では、血圧上昇や怪我等も目立ってきているとのこと。
中には、「病院に行って少し休んだ方がいい」という家族からの声かけに対して、険しい表情で「俺は大丈夫」と、かたくなに頑張り続ける方もおられ、おもやいスタッフやRSY看護師ボラの粘り強い働きかにより、表情が緩和し、周囲の言葉も少しずつ受け入れてくれるようになったということでした。
先日降った夜中の大雨では、「被災直後を思い出した」「怖くて眠れなかった」「胸がザワつく」など、心のケアの必要性を感ずる言葉も多く聞かれたそうです。
おもやいでは、丁寧な個別訪問による見守りに加え、家の補修や要配慮者宅への炊き出し支援、武雄市への要望書の提出と対応策に関する意見交換の場の設定なども展開しています。改めて思うのは、被災地復興は、官民両者の協働がなければ進んでいかないということ。これらの教訓を、地元愛知でどう展開していくのかを考えつつ、RSYは9月末までの毎日、継続的にボランティアが派遣できるよう人員を確保しています。皆様のご支援を、よろしくお願い致します。
【被災者の声】
・家に虫が出るようになった。咳が出たり調子が悪いです。でも、
仕事も忙しくて本当に今の生活がやっと。(40代女性)
・2年前の水害のあとに、今の家に住み始めたけど、
まさかまたこんな豪雨になるとは思わなかった。着る服ももうほとんどなくなった。(
50代男性)・1階が被災して、
2階の部屋に六畳一間に5人で寝泊まりして本当に狭い(40代女性)
・床下にボランティアさん入ったりするの?私は、
こういうの頼めないわ。泥だらけになって、タダでそんなことやってもらって、
申し分けなくなる。私はそういうのお願いできないから、業者にやってもらう。(
70代女性)・お皿も2年前にやられてほとんど捨てちゃって、
今回の災害でまた使えるお皿なくなっちゃったんです。(30代女性)
・野菜なんてね、しばらくまともに食べれてない。(60代女性)
・部屋(2階)が狭くて、アパートも自分で契約して借りた。
やっときれいになったのに、またやられちゃって、やる気がなくなってしまって…
…。子どもの学校があるから引っ越したくはないから、
底上げして再建しようかなと考えている。(50代男性)・2年前に水害に遭ってフローリングを張り替えたんだけど、
今回はリビングの床を剥がして、床下を乾かしている。
廊下のフローリングも凸凹していて、大工さんには乾いたら戻るよと言われたけど、
全然戻らなくてどうしたらいいんだろう。(60代女性)
・2年前に農機具がやられたから今回は早めに逃してたんだけど、
車は今回もやられてしまった。保険で車借りてたんだけど、
もうすぐ返却期限がきてしまうので、それ以降が不安。(70代女性)
・7人家族で生後2ヶ月半の赤ちゃんと子どもがいる。今日初めて来ました。今育休中で、家に籠りがち。1階部分は床板も一部を剥いで床下を乾かしている。(家族7人が2階で生活している様子)(30代女性)
・2階に住もうにも5人家族であまりに狭いので、別にアパートを自分で契約した。まだ罹災証明書が発行されていない。2年前も水害に遭っていた。やっと自宅を再建したところで、今回の水害。(落ち込んでいる様子)引っ越しも検討したが、子どもの小学校の関係で、引っ越しはしたくないという気持ちがあり、家をすべて取り壊して、嵩上げして再建しようかと悩んでいる。(40代男性)
・車が被災して、保険でレンタカーを借りることができたが、もうすぐ返却期限がきてしまう。(不明)
・ここは水が30年はきてないから大丈夫だよと言われて家を5年前に建てたけど、2回も水がきてしまった(40代女性)
・車がなくて、買い出しなんかも自転車で移動してます。もう、不便ですね。(60代男性)
・うちの後ろに一人暮らしのおばあちゃんいるんだけど、こないだ行ってみたらエアコンが暖房になってたの。ちょっと心配だわ。(70代女性)
・昨日も来てくれてありがとう。食欲も出てきて食べれる様になった。一昨年と今回の水害で少し気分が落ち込んでしまっていた。水害前の生活に戻り暮らしたい。(70代女性)
・こういうところ(物資配布)って、本当に食べられない人しか来ちゃダメだと思ってました(50代男性)
・業者の人にポンプで水を吸い上げてもらったんですけど、床下が汚れていて汚くて。十数万円も取られました。床下だけだったカビも床上まであがってきちゃって。私、喘息持ってるんで酷くて。床下に潜って自分で掃除しようと思ってたんですけど……。(50代女性)
・
朝起きて動いていると疲れ11時ごろから二階に上がって横になっ
ている。食事は、
ガスが使用できないのでカセットコンロで調理しているので思うよ
うにおかずができない。コンビニでおにぎりとお味噌汁で食べている。
息子は、二年前から引きこもりになってしまった。
でも少しずつ手伝ってくれるようになってきた。(70代女性)
・ストレス解消に週一デイサービスに体操等楽しみに通っている。
自宅は、ガス、水道、電気は使える。二階で寝ていて、
トイレに行くのが大変だった時に、おもやいの方が段ボールトイレを持ってきてくださった。
本当に嬉しかった。(80代女性)・(昨日から血圧が高い)
大工さんが今日明日休みなので横になっていた。食欲があまりなく、
おもやいからお弁当を届けてくれるが半分も食べれない。病院受診を勧められたが、病院行くのは嫌。(看護師ボラの「
しばらく毎日血圧測定に来ましょうか」というこえかけに「ぜひ来てほしい」)。(
80代)
・頂いた洗濯機の使い方がわからない。
足首ひねったので痛いし身体がふらつく。一階の部屋は床下が剥がした状態。夜は避難所に行き、
昼間だけ帰ってきている(少し認知症の疑いもあるため、
介護保険の利用等も検討中)。(不明)●おもやいでは、スマートサプライを通じて募金をまだまだ
受け付けています。
https://smart-supply.org/projects/omoyai-202108
これは、遠くからでもできる支援です。
ぜひともご協力お願いします。●武雄市避難所支援について
・浦野がアセスメント調査および、
環境改善に関わった避難所については、その後もSPFが訪問し、掃除や衛生環境の整備と、
足湯ボランティア等の生活支援を継続して下さっています。世帯数も少なくなり、
日中は人がいない状況が続いているそうですが、要配慮者が(高齢者・妊婦)
がいることもあり、行政への丁寧な働きかけや避難者の見守りを展開して下さっています。
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オンライン情報共有会議への参加
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・SPF主催の「佐賀県情報共有葉隠会議」(水・土開催、19:00~)
・Fネット主催の「福岡県における大雨災害に関する情報共有会議」
プログラムのために活用致します。
<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
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