【報告】災害ボランティア活動資機材ネットワーク助成事業を進めました

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。

2022年度、名古屋市社会福祉協議会が、赤い羽根「災害時のボランティア活動資機材ネットワーク」助成を受け、資機材の追加、名東倉庫コンテナの新設、ブロック内連携強化を目的とした交流会の実施、災害VC三者合同研修での連携訓練を実施。RSYも「なごや災害ボランティア連絡会」の所属団体として協同で事業を進めて参りました。

本助成金は、赤い羽根「災害ボランティア・NPO 活動サポート募金」へのご寄付を財源として、災害時のボランティア活動にかかる資機材等の整備やそれを活用するためのネットワーク構築を行うことにより、各都道府県・指定都市域における効果的かつ持続可能な支援活動を面的に広げること、都道府県・指定都市域ごとに保有している資機材の情報を全国的に共有する仕組みをつくり、効果的に資機材提供を行うためのネットワーク構築を目指し、今後発生が予測されている南海トラフ地震や首都直下地震のような大地震、複数の都道府県にまたがる広範囲の風水害等の大規模災害が発生した際には、被災者支援を行うボランティア活動の連携を促進する事を目的としています。

名古屋市では、「なごや災害ボランティア連絡会」、「名古屋市」、「なごや建設業協会」で三者協定が結ばれており、災害発生時に使用する資機材を名東倉庫と、市内を4つのブロックに分け、北西・北東・南西・南東のそれぞれに倉庫を設置し、計5つに分けて分散管理を実施しています。
名東倉庫は名古屋市に、4つのブロックの資機材倉庫は名古屋建設業協会(名建協)様及び協力企業の皆様のご厚意により、無償でご提供いただいています。

資機材は「高圧洗浄機」、「送風機」、「乾湿両用掃除機」等、近年の水害で活用が多くなってきているモノを中心に追加しました。また、名東倉庫にあるコンテナ一基が劣化していたため、新たなコンテナを新設しました。
これらの資機材は、名古屋市内で発生した災害だけではなく、例年通り被災地から依頼が入った段階で迅速に貸し出しをするものとなっています。

 

 

交流会は、資機材の管理に協力いただいている「中部土木株式会社様」にて開催されました。当日は16区の災害ボランティアコーディネーター、あいち防災リーダー会名古屋ブロック、名古屋市、市社協、担当ブロック区役所職員、区社協職員、名建協会員企業職員の方総勢61名が参加され、中部土木株式会社グループ企業の被災地支援報告等が行われ、支援内容の理解と、参加者同士お互いの顔を知るきっかけとなりました。

 

災害VC三者合同研修は、コロナ禍ということもあり、オンライン形式で開催いたしました。17回目となったこの研修は行政、社協、NPO、ボランティア、企業の方総勢150名近くが参加され、災害VC運営時に起きる課題についてどう対応するかのグループワーク等を行いました。

昨年度のこの取り組みによって、資機材が充足しただけではなく、連絡会、名古屋市、名古屋建設業協会三者の関係もより深めることが出来ました。

助成いただいた中央共同募金会様、財源となりました「災害ボランティア・NPO 活動サポート募金」にご寄付いただいた皆さまにお礼申し上げます。本当にありがとうございました。