【第4報】九州豪雨水害に関わるRSYの支​援活動について(7月9日)

みなさま
お世話になっております。RSY事務局です。
大分県日田市に派遣している松永より、避難所の詳細と被災された方の声が届きました。発災から4日が経ち、心身の疲れも大きくなっている様子です。住民との会話では、5年前の大分県豪雨と比較する方も多く、「まさか」と「またか」という言葉が交錯しています。
以下、松永からの報告です。
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▼日田市内避難所の様子(7月8日時点)
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【主に小野地区の方が避難】
○三和小学校(38世帯66名が避難)
自衛隊の仮設風呂が設置されているも浴槽が高すぎて高齢者などには使用できない。
・エアコンが無いため2名の熱中症が発生。医師のアドバイスでエアコンのある避難所へ移動。
・盗難、防犯対策のためか大分県警の巡回あり。
○AOSE(38世帯77名が避難)
・避難指示のあった小野地区の方が着の身着のままで避難。
・エアコン付きの環境の整った施設で市内で一番の環境(とてもきれい)
・避難生活が長期化する避難者がいるため、洗濯機設置のニーズが上がっている。
・居住スペースに土足で避難しており、早急に土足禁止の対応が必要。
・市街地に立地するため、近隣で買い物や病院も近い。
【主に大鶴地区の方が避難】
○大鶴公民館(6世帯80名が避難)
・町内会連合会長が駐在(自分の家も被災したが後まわしになっている)。
・3日大鶴地区上宮町に避難指示が出た(近くも山に亀裂が発見されたため)ため、自宅に戻れず、3日避難所泊してようやく帰れると思った避難者が、バリケードはった警官と口論に。避難者のストレスや疲労もだいぶ高くなっている。
・物資は行政に頼むとすぐに持ってきてくれるので困っていない。
・高齢者や子どもなど、優先スペースが設けられている。
○大明小中学校(10世帯19名)
・東峰村住民が避難(仕事で村外に出て豪雨のため帰村できず、この避難所にお世話なった:60代女性と介護が必要な家族)している。
・5年前に建設され、災害対応のために体育館内に更衣室やシャワールームが完備され空調はないが比較的環境が整っている。
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▼被災者の声
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○60代女性・大鶴地区の避難所
日中は洗濯や片付けをしに自宅に一時帰宅していた。でも近くの山が崩れる可能性があるらしいから危険。夜は怖いから避難所に来ている。
○60代男性・吹上町
(片付けに疲れきった表情で自宅外へ)高台から水が流れてきた。近所のプランターや植木鉢が流れてきて、自分で作った花壇の柵に当たらないよう、流れてきたものを足で蹴って凌いだ。でも結局家の中にまで水が入ってきた。流れてきた水は渦を巻いていた。
○70代女性・豆田地区
5年前の水害では大丈夫だったから、安心していた。まさか自分の家が浸水すると思っていなかった。
○60代女性・吹上町
5年前にも浸水して、また被災。もうこの家古いからもういいや。(疲れと憤りで投げやりになっている様子)
○70代女性・吹上町
1m以上浸水して、自宅の2階に避難した。2階に避難しても、みるみるうちに浸水するのを見て2階でも怖かった。
○60代女性・豆田地区
旦那が福岡にゴルフに行って、豪雨のため東峰村の高台に避難したら、村が孤立してそこで2泊。安否が確認できなくて不安だった。無事戻ってきて安心したけど、自宅の床下には泥が溜まって。踏んだり蹴ったり。
○80代女性・港町
私は足が悪い。自宅の周りに泥があって、無理をすれば泥で滑って寝たきりになるかもしれん。泥で汚れたものも重たくて運べんからボランティアに手伝ってもらいたい。
○50代男性・飲食店にて
流木が凄く、夜は停電してすげー怖かった。炊事場まで浸水。他の人はまだ孤立して停電もしとるき、被災してないところはいい。避難所にいっても腹いっぱいたべれんき、(被災した)自宅にいたほうがいい。
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▼今後の予定
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・RSYの他、被災地NGO恊働センターなど、他の震つなメンバーも日田市に応援に駆けつけています。情報共有会議を持ち、役割分担と今後の生活支援プログラムの具体的な検討を行います。
・冊子「水害があったときに」の入手希望を頂いた、日田市内の被災者のお宅を個別巡回します。
・被災エリアにあるグループホームなどの被災状況を確認、必要に応じて支援を繋げます。
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▼募金2日目が終了しました(報告:林)
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本日は10:00~12:00と13:00~15:00の4時間、ナナちゃん人形前と交番前の2箇所で行いました。名古屋市工芸高校、南山大学ボランティアサークル、中部たすけ合いネットワーク、RSYボラ合わせて延べ40名の方々にご参加いただき、252,574円の募金が集まりました。
募金いただいた方の中には、「24時間テレビの募金用に貯めていたお金ですが、募金していることを知り持ってきました」と話されていた方や、呼びかけに反応してわざわざ戻って募金いただいた方、車を停めてまで募金いただいた方もいらっしゃいました。
この2日間、お忙しい中ご協力いただいたみなさま、私たちの活動に大切なお金をご支援下さった皆さんに心から感謝致します。本当にありがとうございました。次回街頭募金は日時が決まり次第お知らせいたしますので、引き続きご協力をお願いいたします。
★活動の様子はブログと合わせてご覧ください。(写真掲載あり)
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▼その他、インフォメーション
 これから被災地に行かれる方へ
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○日田市災害ボランティアセンター
・日田市社会福祉協議会Facebook
・日田市災害ボランティアセンターホームページ
○RSYホームページに「災害ボランティアの予備知識」を掲載しています。
服装や心構え、配慮する点などが紹介されているのでご一読下さい。
★RSYHP
○震つなメンバー「風組関東」さんから注意喚起の情報提供がありました。
被災地の累積降水量が600mm近く達しているため、降雨時でなくとも土砂崩れの可能性があり、谷筋での活動は危険が伴います。平坦地での活動をお勧めします。気温が非常に高く、土質が粘土質なので労力も掛かり熱中症等の危険も高いので活動には注意が必要です。
○震つな冊子「水害にあったときに」~浸水被害からの生活再建の手引き~
水害にあってから再建までにやるべきことの手順が分かりやすく丁寧に書かれています。被災された方々も、支援者も必見。できるだけ早く避難所、在宅避難者の方々の手にお届けで居るよう、社協や支援団体らと協力して配布します。
★震つなブログに掲載しています
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▼募金は随時受け付けています
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<クレジットカード決済>
URLよりお願いいたします。
「都度寄付」よりお申し込み下さい。
※団体へのメッセージ欄に「活動寄付」とご記入ください。
<銀行振込>
三菱東京UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。