皆様
お世話になります。RSY浦野です。
山陽災害ボランティアセンターで活動している栗田・松田からの7月20日の報告
です。
■今後のRSYスタッフの動き
・栗田:20日(火)~21日(水)午前で活動終了
・松田:~22(木)まで
・藤田:21日(水)に松田と合流、引き継ぎ後~25日(日)まで
※いずれも山陽災害ボランティアセンターを拠点に活動
・大谷:22日(木)~23日(金)まで
※真宗大谷派研修委員会メンバーと合流後、広島県庄原市にて活動
■中日本氷糖株式会社から「なつかしの氷砂糖160g」が被災地へ提供されました。
今年6月9日、中日本氷糖株式会社とRSYが締結した「災害救援・復興支援の協
賛に関する協定書」に基づき、現地へ向けて「なつかしの氷砂糖160g」1000袋を
発送して頂きました。名古屋大学医学部教授の植村和正先生によれば、氷砂糖は
「疲労回復・口やのどの渇きを潤す・精神安定の効果」が期待できるとのこと
で、心身ともに疲労がピークに達している被災地の皆さんの元気づけの一助にな
るであろうと思います。
※協定についての詳細は下記RSYブログをご覧ください。
コチラをクリックして下さい
■山陽災害ボランティアセンターの活動状況
・本日のボランティア受付 個人66名 団体6・46名 計112名
・本日の対応ニーズ 61件、完了34件、持ち越し27件
■被災地の様子
・ざっと5割程度が片付いたといった状況です。家具等を屋外に出し、畳を上げ
るまでの状態になっています。市街地は土砂災害ではないのが救いです。
・床上浸水の世帯数が修正され、約600から345になりました。重複と非住家もカ
ウントしていたとの理由です。今日までボラセンは約170のニーズに対応してき
ましたから、高い割合でボランティアが入っていることになります。
・山口県看護協会から6名の応援を受け、現場で活動するボランティアや被災者
のためのおしぼりとお茶の提供がされています。
■松田・栗田の動き
・午前中、松田はボランティアセンター総務班の電話受けを手伝いました(ス
タッフが不足していたため)。栗田はその間に現場を巡回。その後、センター長
や山口県社協とのミーティングを経て、センター長らとともに、上流の集落を訪
ねました。昨日訪ねたお宅は「今日は休み」と休んでおられました。一方、町
なかに比べて対応が遅れたことへの不満など、厳しい批判として聞く場面にも立
ち会いました。
・午後、地元のボランティアAさんが、友人で足の悪い被災者の方を訪ねるのに
同行しました。その後、昨日通行止めで入れなかった河口の集落のおうちを訪ね
ました。
■現場で聞いた声
・(独居女性)
(断水の間2日間お弁当の配給が役場からなされたが)私は知らなかったから一
度しか受け取ってない。家から出られないからボランティアのことも何にもわか
らない。
・(70代女性・町なかから離れた集落)
片づけたいけど、暑くて疲れてもう何も考えられない。ボランティアに指示する
のもいやだから、お父さんとぼちぼち片づける。(お食事召し上がってますか?
との質問に)胃も手術したし、何も食べていない。お父さんは氷砂糖好きだから
よかった。これ懐かしいわね。
・(ボランティア作業を終えた地元民生委員のグループ)
久しぶりに体を動かして、地元の人の役に立って充実していた。明日も参加しよ
うか。
※その他、「気に留めていただき本当に感謝」「(玄関先でへたり込み)あー、
疲れた」「(冷えたスポーツドリンクを口に含んで)あー、おいしい」「ぼちぼ
ちやるしかないね」・・・などの声が聞かれました。
■松田所感
・連日の作業で被災者の疲れがピークに達しつつある。昼を過ぎると家の中に閉
じこもる世帯も多くみられます。
・水は復旧したというものの、飲む気にはならず水分はペットボトルに頼る世帯
も多い。沸かした麦茶などあれば喜ばれるだろうという気がしました。
・合併した市のなかで、被災していない地域との状況の格差が大きいようです。
一方で、参加したボランティアは地元民生委員、グループ等も多く、助け合いの
仕組みが残っている地域なのだと実感しました。
■栗田所感
・昨年の防府市の経験も生かされ、山口県社協の果たされた役割は甚大だと感じ
ました。
・特に被災者の疲労感が際立つ時期だと思います。もう1週間程度(この週末ま
で)が踏ん張りどころだと思います。
・何人かの生の声をお聞きすると、ボランティアに頼まれることを躊躇されてい
る方や本当に疲れきっている方(特に高齢者世帯)が見受けられました。また
「助けて」と言えない方々を含め、潜在ニーズをどう見出し、必要な支援を届け
られるかが課題だと考えます。
・公民館や広場での「休憩所」やワゴン車を活用した「移動休憩所」などを設
け、被災者の方がちょっと一息つける場があれば、いろいろな話が聴けると思い
ます。また、被災者は堰を切ったように話され、それである程度すっきりされる
方もおられます。さらにはこうした会話の中で、「まだあのお宅が心配」といっ
た情報も得られるかもしれません。できれば、顔の見える地元社協職員が、数時
間でもこうした場にいれば、取り残される人がいなくなるのではと思いま
す。(これは夜のミーティングでも提案され、早速実施できる体制が検討される
ことになった)