新燃岳噴火災害について[第6報]

皆様
RSY事務局加藤です。
本日、栗田と共に現地入りいたしましたので、活動報告させていただきます。
■9:00~9:30/都城市ボランティアセンター訪問
・市内を車で走ると、あちこちで袋詰めした灰の山を見かけた。
・朝早くから駐車場や歩道を掃除する住民の姿があった。
・2月4日に開設したボラセンでは、これまでに約300世帯で灰の除去作業を行った。
・地域の自治組織との連携は良好で、そこからボラセンにニーズがあがっており、高齢者や障がい者のいるお宅を優先にボランティアの派遣を行っている。
・今のところの課題として以下の点があげられた。
 ・優先度・緊急度がまだ十分に把握できているとは言えない
 ・生命をおびやかすような事態がないかどうかの把握
 ・屋根の上の灰おろし
この他、まだまだニーズの把握ができていないのが実情で、他にも見えていないニーズがあるはずなので、段階を追って、対応していきたいとのこと。
また、屋根の上の灰をおろす作業はボランティアで対応できないということだが、住民から上がってくるニーズの多くは、


この屋根の上の灰を何とかしたいというものである。ボランティアベースではなく、専門業者等が入って一緒に作業できることが望まれる。
■都城市から高原町への移動
高原町へは、特に降灰がひどいという山田地区(都城市市内)を通った。山田地区への道中は、車も少なく、人もあまり見かけない。降灰はひどく道路の脇では溜まった灰が10~30cm程度積もっていたり、山積みにしておいてある。屋根の上や、木々も真っ白で、車を走らせると灰が舞ってさらに視界が悪い。
高原町の狭野(さの)地区に立ち寄ると、降灰作業をしている住民の方数名に出会った。「みんな大変だから隣近所には頼めない」「屋根の傾斜がきついので、なんとか雨どいだけでも取り除きたい」などの声が聴かれました。
■高原町(役場・ボランティアセンター・高原町内のお寺さん)
・地域住民とのつながりのある地元のお寺では、なんとかがんばっている住民を癒したい、住民のために何かしたい、という声が寄せられている。
・昨日立ち上がったボラセンは、昨日はマスコミが多く入るなどして混乱したということだが、今日になってだいぶ落ち着いてきた。
・ニーズは町内20地区の29人の民生委員さんが聞き取り調査を行っている。
・ニーズ内容としては、屋根の灰の除去作業が多いが、まずは屋根の上の作業を含まないニーズから対応している。
・明日、明後日には広域消防が入り、屋根の上の作業をする予定となっている。
・副町長との懇談の場をいただき、今後、ボラセン、地元NPOらともぜひ連携して活動してほしい、という言葉を頂戴した。具体的には、足湯などで被災者の生の声を聴き、それをボラセンにも伝えていくという動きができればという話になった。
・避難所で食事のお世話をしている日赤のご婦人たちに足湯を体験していただいた。
「きもちよか~!!」と言っていただき、お話をお聞きすると、「うちのことはほったらかしで来てる、でもここにいる人はもっと大変な思いしてるからね」などの声を聴いた。
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
郵便振替00920-7-75997「震災がつなぐ全国ネットワーク」
通信欄に「新燃岳噴火災害」とご記入ください。