新潟県中越沖地震[第5報]

皆様
栗田です。お疲れ様です。
現地入りしております浦野より活動状況について報告が届きましたのでお知らせい
たします。今回は発信が遅れまして恐縮です。(2007.7.19現在)
■第3回全体ミーティング
・日時:7月19日(金)18:15縲鰀19:00/17:00より担当ごとのミーティングを実施
・場所:農業環境改善センター
・参加者:新潟県社協、刈羽村社協、長岡市社協、ブロック派遣社協、中越復興市民
会議、RSY、阪神淡路障害者・高齢者支援ネットワークなど
■避難所対応
[避難所環境について]
・電動で排泄物がシートに包まり廃棄されるタイプのポータブルトイレが、各避難所のトイレに設置され、高齢者にはよく利用されている。(ある避難所で仮設トイレを使用中の高齢者が中で具合が悪くなり、開けられなくたり閉じ込められた。ポータブルの設置と、トイレ近くに看護師を配置することで改善を図った)
・気温上昇に伴い避難所内の温度もあがり、扇風機が設置された。またテレビも設置されている。しかし、避難所によって設置状況にばらつきあり。明日には災害対策本部を通じて全ての避難所に設置されるよう調整中。
・ラーメンの汁や残飯処理のため、ざると蓋つきポリバケツを購入予定。
・トイレの道具の整備必要。本日バキュームカーで仮設トイレの排泄物を処理。村の職員によってトイレ清掃が行われ、便器掃除たわし、バケツ、消臭剤が設置されているトイレもあった。しかし、全てのトイレまでは手が回っていない様子。
・トイレの手洗い場の整備が必要(蛇口付のポリタンクが設置されているが、地面で水が跳ねて、衣類や足元をぬらしてしまうため改善が必要)。
・避難所内の清掃用の掃除道具を準備。明日午前中にボランティアにて実施予定。
・避難所に配置されている保健師に、衛生の保持と運動機能低下を防ぐために、食べるところと寝るところをきちんと分けて、なるべく入居している住民の手で環境整備を行えるよう指導することを依頼。
・歯ブラシ、入れ歯入れ、新品の下着など調達の必要あり。
・冷蔵庫がないので、水があったかくなるので冷やしたいという要望があり。
・業者が洗濯機を業者が持ってきたが、水道の復旧がまだのため使用できず。
・仮設風呂が設置されているが、「移動手段がないためお風呂まで行けない」との声あり。
[子どもの対応について]
・避難所でのボランティアによる活動について→避難所管理者(県職員)より、本部より許可をとってもらいたいと依頼あり。また、日中高齢者が休んでいるため、居住スペースでの活動は控えて欲しいとのこと。
・各避難所に消防団員の待機室など、使用できそうな部屋の目処はあるため、災害対策本部と調整を行う。
・避難所近くのグラウンドにひび割れ。液状化現象を起こしている。使用不可能。
○子どもたちの様子
・男子は全般的に室内にてプレステやDS三昧。
・小学生女子はグループでしゃべっていたり、遊んでいる。
・グループになかなか入れない、あるいは入って来ない子どもがいた。お互いに仲良くなれるきっかけがあるとよい。
・女性ボランティアが小学生の男の子に話しかけると「様子を見に来ただけなら帰って」といわれた。しかし、男性ボランティアが対応しすると受け入れてもらえた。
・特に地震どうだった?ときかなくても「地震の夢を見た」と言っていて、2階に一人でいた、家族がその時ばらばらの場所にいた、など地震直後の状況を細かく話していたのが印象的だった。
・ボランティアがこちらからの話しかけをすると、素直に答えてくれる子が多かった。全般的に明るい雰囲気だった。
・地震が怖かったという理由であまり外に出たくないという声もあった。
○子どもたちの要望
・カブトムシを取りにいきたい。
・友達の家に安否確認にいきたい。学校も休校になったので、地震が起こってから1回も会っていない。自分で行きたいけど、遠いのでいけない。
・夜は携帯電話の充電などを一斉に行うので、もっと電源が欲しい。
・小学生以下の小さい子たちは自分で出歩けないので、外に出られない。
・男子→スポーツがしたい、という声多し。野球、サッカー、ドッチボール、バスケット
・女子→激しいスポーツではなく、おにごっこ程度のものがしたい。女のボランティアさんと話がしたい。
○親の様子
・母親たちは表情に余裕がない。子どもを呼ぶ声や表情などが強くなっている。どうしても子どもに当たってしまう。→母親のお茶会や、足湯などを通じて、子どもの心の相談などの専門家も同席しながら、母親の話をゆっくりと聞いてあげる人も必要。・ゲームばかりで室内が多いので、なるべく外に出させてあげたい。イベントなどを打ってもらいたい。
・学校も休校、学童も休みということで、子どもといる時間が長くなりお互いにストレスがたまっている。一時でも離れるとリフレッシュできると思う。
[高齢者の対応について]
・社協からの働きかけにより、おそろいのオレンジのエプロンを着けた地元ボランティアグループ「友の会」より役員6名が集合。浦野より現在の避難所の実情を報告。
・「お話し相手ぐらいであればできるかも知れない」とのことで、ボラセンとなりの避難所で早速お話し相手ボランティアを実践。「みんな知っている人ばっかりだった。話を聞いているだけで、こっちも涙が出てきそうになった」「少しの声かけで、安心した表情を見せる人がいた。」との感想があり、「友の会」としての活動の必要性を感じられたようだった。
・今後は『移動茶の間ボランティア』とし、
<目的>
①お茶とお菓子を用意してお年寄りと話しながら心をリラックスしてもらう。
②困りごとや要望など「声」を拾い、災害ボランティアセンターに報告する。
③一方的にしてあげるのではなく、いずれ自分たちでも自主的にお茶会が運営できるようになるまで一緒に取り組む。
<活動の手順>
①当面毎日13:00に災害ボランティアセンター集合
②集まった人達で活動場所・役割分担を決める。
③活動時間は2時間程度とする。
④災害ボランティアセンターに戻って活動の報告をする。
ことを決めた。ボラセン側は長岡市社協職員が専属で対応する。
明日は、神戸大学ととちぎVネットより足湯隊が入るため、移動茶の間と合同で実施予定。


■災害ボランティアセンター
・ボランティア受付59名
・ニーズ30件(完了20件・継続2件)
・20件のうち、14件が行政からの依頼に対応。
・報告書を書かずに帰っていってしまう人がいるので、ボランティアの流れを説明するポスターを作った。
・駐車場の問い合わせが多い。新たに2箇所に確保。
・資材届いたが、掃除用具がまだ足りない。
・在宅の方に訪問したが、みなさん余裕がなく、「ニーズを出して下さい」と話してもなかなかニーズが出てくるような雰囲気ではないかも。
・ボランティアの休憩所整備→2階に和室があるので、お昼を食べたりする場所としてつかってもらう。
・ボランティア証明書→用意ずみ
・ほうき、ちりとり、タオルの確保は手配。でも足りない。
・消耗品→共同募金の準備金を使用
・炊き出し→外部ボランティアで申し出てくれている団体でスケジュール調整を行っている。
今のところの予定
20日:湯沢市より300食
21日:旧山古志村より600食
22日:サーブ
23日:中之島町
・21日縲鰀22日にボラバスが90名程度来る予定。