新潟県中越沖地震[第14報]

皆様
浦野です。お疲れ様です。
現地入りしている神奈川・加納氏より報告が届きましたのでお知らせ致します。
[2007.7.30現在]
■避難所の活動
[課題と対応]
・昼間の避難所内にはほとんど人がいなくなっている状況。働きに出たり、家屋の片
付けに行っているとのこと。残っている高齢者は、退屈なのかずっと横になって寝て
いる状態で、廃用症候群(※)が危惧される。
※廃用症候群(はいようしょうこうぐん)とは、安静状態が長期に続く事によって起
こる心身のさまざまな低下等を指す。例えば、筋肉萎縮・間接拘縮・床ずれ・便秘・
失禁など。


・避難所に入るボランティアが時間をずらして何度も入っているため、中には、ボラ
ンティアに好意的に受け答えしてくれないという状況も見受けられた。それに関連し
て、貴重品の管理にも敏感になっている被災者がおり、被災高齢者が1人でずっと近
隣の人の貴重品を見守っているという情報もあった。
・お年寄りの方は少なく、それぞれの場所で話し相手もなく、1人で寝たり(座って
いる人も)していた。
・寝ていることが多いので腰痛があり、日中熟睡するので昨夜は深夜12時から眠れ
なかったとの声あり。
・昼間寝ているので夜どうしても眠れない。少し外へ出て散歩する。気持ちよかった
と話してくれた。
→寝ているなど退屈をしている高齢者が多いため、本日から「散歩プロジェクト」を
試行的に開始。明日から本格的に実施する。散歩プロジェクトは、避難所で寝ている
高齢者に声をかけ、体調や歩行状態、食事の状態などを会話の中から聞き取り、継続
的に見守りを続けるというもの。最終的には、仮設住宅での支援にまで繋げられるよ
うな形に出来るとよいと考えている。本日は試行的に実施し、7人声をかけ3人が散歩
へ行った。外に出ると、気分が変わるらしく、かなり話をされるようになった方もい
たという報告があがっている。⇒現在、新潟県ヘルパー協会にヘルパーを要請中。
2こどもについて
○子どもピカピカ隊
・お膳作りに興味を示さないこどもが出てきた。中学生などの年齢が上の人たちが
作っていると、小学生も作り出すが、上級生が作っていないとゲームのほうが楽しい
とのことでお膳作りをしない。子どもをキーに避難所生活の自主性を高めていこうと
思ったが、なかなか難しい。
・勉強が避難所で出来ない生徒がいるようすなので、その対応が必要となっている。