新潟県中越沖地震[第3報]

皆様
栗田です。お疲れ様です。
7月17日より現地入り(刈羽村)しました浦野より活動状況について報告が届きまし
たのでお知らせいたします。(2007.7.17現在)


[本日の動き]
・13:30ごろ、中越復興市民会議メンバーと合流。
・5箇所に設置されている避難所を巡回
・15:30縲鰀17:00ごろまで、地元社協らと今後の支援体制についてのミーティング
■災害ボラセン設置のための第1回ミーティング
・日時:2007年7月17日16:00縲鰀
・場所:刈羽村社会福祉協議会
・参加者:新潟県社協、刈羽村社協、中越復興市民会議、長岡市社協、RSY
・災害ボランティアセンターについてのスタッフ体制、設置場所、組織体制、活動時間、必要な事務用品・調達方法などについて話し合われた。
■避難所対応
[避難所体制]
・村内5箇所設置
・地元ボランティアグループ「ボランティア友の会」代表A氏と避難所巡回。
・県の職員が5箇所に2人ずつ交代で入っている。
・赤田避難所には、保健師とケアマネが入っていた。
[被災者の声]
・家に居るよりもみんないるから、余震が来ても安心。三食食べさせてもらって、ここにいさせてもらえるだけでもありがたい。
・子どもと同居しているが、家では子どもが片付けをしているので邪魔になるといけないと避難所にいる。本当は家の近くに行きたい。
・電気が通れば、早く家に戻りたい。
・小学1年生の子どもが地震のショックで嘔吐したり、家の中に親が入ろうとすると「行かないでー」と泣き叫び驚いた。日中は元気でいるが、よっぽど精神的なダメージが大きいと思われる。親は日中仕事なので、十分に相手ができない。
・前回の地震の時に家が壊れてしまい、新しく立て直したのにまた被害にあった。家の中もぐちゃぐちゃになってしまった。情けない。
・コンビニで売っているおにぎりが配られたが、食べなれないため、食べ方がよく分からなかった。
[避難所環境の様子]
○トイレの問題
・避難所となっている施設内の様式トイレに水が出ないため、便器にゴミ袋をかぶせ、用をたした後、凝固剤を振りかけて処理し、袋の口を縛って、ゴミ箱に入れるという手順で、トイレ環境を整えているところがあった。しかし、処理の方法が複雑なため、高齢者はほとんど理解出来ていない様子。
・だだっ広い体育館ではつかまるところがないため、一人で立ち上がるのも大変な状態。仮設トイレは出入り口付近に設置されているが、通路全てに手すりがついているわけではないので、誘導する人員が必要と思われる。
・避難所の居住スペースから、スリッパも無くそのままの状態でトイレ室内まで移動している。
・排泄後は、消毒薬はなくウェットティッシュで手を拭く程度。
・すべての避難所で様式トイレが使用できる環境が整っておらず、和式の仮設トイレだけで対応しているところでは、手すりがなく、段差に足を取られ、トイレ室内で転倒し汚物まみれになって、助けを求めていた高齢者がいた。
・居住スペースから、仮設トイレの設置場所まで距離があるため、一人での移動が困難な方がいた。
・トイレが間に合わず、失禁する高齢者もおり、周囲への臭いなどを気兼ねしている様子。
○寝床の問題
・床に毛布を1枚敷いただけの寝床。高齢者だけでも、畳敷きかマットレスの確保が必要。
[改善に向けて]
★環境整備
・明日すべての避難所の環境チェックを実施予定。改善点を整理し、災害対策本部対応とボランティアセンター対応で対応するものに分類し、対応する。
・必要なのは、消毒スプレーの確保、うがい薬、マスク、雨対策、トイレ使用方法のポスター作成、トイレ誘導・介助者の配置、間仕切り、新品の着替え用下着、清拭用具一式(タオル・清水・バケツ)、ポータブルトイレなど。
※これらの物資を公募しているという趣旨ではありません。
・スタイルボード約300枚を川口町より入手、高齢者優先に配布する。
・災害本部への県から派遣される保健師が何時の段階で入ってくるのか、福祉避難所設置時期の確認。
★人の確保
・ある程度落ち着くまでの間、ボランティアを避難所に配置する。できれば地元ボランティアの方とチームを組んで実施したい。ただし、あくまでも住民が主体で運営。
ボランティアはお手伝いするというスタンスを大切にしたい。
③在宅の方への対応
・区長[20集落](町内会長)と消防団との連携はよく取れている。消防団が地域見回りをしながら、センターに物資を取りに行くように案内。取りに来ない人は区長が名簿でチェックして、消防団が届けるという流れがなんとなくできている。
・民生委員のお世話になることに抵抗感を持つ方が結構いる。普段から地域に入っていく時は、区長ルートである。
④情報発信について
・本日役場の放送で、ボランティアセンター設置の広報をかけたところ、5件のニーズがあった。家の片付け、テレビを起こしてほしい、ブロック塀の撤去・・など。
・HPにボランティア募集呼びかけの案内が出てしまった。すでに県外からの問い合わせが来ている。今のところは受け入れしないと対応。
・現在は「調整中」に訂正してあるが、おそらく飛び込みでくるボランティアも多いことが予測されるため、ボランティア受付体制はある程度整えておく必要がある。