新潟県中越沖地震[第20報]

皆さま
清野です。お疲れ様です。現在刈羽ボラセンで活動されている、震つなからの派遣スタッフ・神奈川県立保健福祉大学院生の加納さんから報告が届きましたのでお知らせいたします。[2007.8.8現在]
■刈羽村災害ボランティアセンターの概要
○ボランティア受付数
・ボランティア受付:161
・ニーズ件数:27
・B地区のサテライトの件。サテライトの場所が民家から離れた場所にあり、住民の人が行きづらいため、別の場所にサテライトを引っ越す。明日、作業を行う。また、サテライトと本部の連絡を密にして、活動の把握、連携をはかっていきたい。
・本日、夕方現在の、明日のニーズ件数10件。ボランティアは、ボラバスによるボランティアが合計61人予定されている。
■避難所内の活動
・明日、1回目の外湯があり、ワゴン車を使って送迎することになっている。現在把握している希望者は、2名。明日の朝、再度、外湯の周知・希望者の確認行う。
・本日、第二体育館に天皇皇后両陛下がいらっしゃった。他の避難所から見にこられる人の送迎を行った。体育館の中に入ってもらい、皇室の方が帰られたあとも、ボランティアがお話を聞くなどの活動も行った。


・配食サービスの手伝いを、ボランティアにお願いをした。お弁当の数が合わないというハプニングがあったが、すぐに連絡を取り合って、解消できた。問題がないことが一番だが、こうした、素早い連絡対応を心がけたい。
・赤田の方で水遊びがあった。自衛隊が置いていってくれた小さいプールに皆でバケツリレーをしてプールを作った。皆で協力して出来た成功例だ。
・子ども達が長時間外にいることに対して注意をすること。炎天下だったので、喉が渇くまえにたくさん水分を取るように促す。
・明日、学童でカキ氷を行う。時間は2:30分から。
・炎天下の中、高齢者の方々が天皇陛下を見るために1時間以上、第二体育館の外で待っていたので、明日体調を崩している高齢者の方が増えるかもしれないので注意してみていく。
・C地区の屋外で活動中のボランティアで熱中症になった方がおり、一時病院に運ばれた方がいた。明日からも暑い日が続くので、気をつけたい。声かけなど気をつけてみていくようにしたい。塩分と水分を取るように促していきたい。
・保健師と避難所から派遣している看護師との連携について。本日、役場の保健師がボラセンに来て避難所班から派遣されている看護師との連携をとりたいとの相談があった。役場のほうで、さっそくそれぞれの専門職の避難所への派遣状況を報告した。今後、カンファレンスへの定期的な参加など具体的な連携の方法について考えていきたい。
・第二体育館に県の介護福祉士協会の介護福祉士が県の災害対策本部から派遣されていることが判明した。第二体育館に常駐しているヘルパーや、避難所班から派遣している看護師とも連携をとってやっていきたいので、その旨を災害対策本部のほうに連絡した。
・昨日、仮設住宅の説明会があった。住民の方で申し込みをされた方大多数が参加した。応急修理に関する説明も同時に行われた。最終的な説明会が8月13日にある。また、8月11日、12日に長岡の仮設住宅で見学会があるが、これもセンターの企画で行う。仮設に住む上でのアドバイスや体験談などを元入居者などが話される予定。
■仮設への引越しに関して
鍵の受け渡しは8月15日。それにあわせ、引越しのニーズが増えてくると思われるが、その引越しの業務をボラセンの仕事としていきたいと考えている。引越し作業は、8月15日から開始する。対象は村内の仮設住宅に入居される方、又は村の中から村の中へ引越しされる方。村外は対象外になる。引越しボラのチラシに関しては10日に区長さんに配布する。避難所内でも配布する。引越しの手伝いということに捉われずに、引越しをする前から後までフォローをしていくという意味で、生活支援を行うという気持ちで関わっていきたいと考えている。ただ単に、引越し業者の代わりにならないようお願いしたい。
■今後の震つな・RSYからのスタッフ派遣に関して
神奈川県立保健福祉大学院生の加納さんは、今日までで活動を終了されました。今後の派遣に関しては、浦野が11日(予定)縲鰀16日まで、その後松田が、つなぐ形で調整しております。
<清野の感想>
夏本番を迎え、熱中症対策が重要となってきたようです。また、避難所での暑さ対策に関して、RSY事務局に、いくつかアイディアを寄せていただいています。しかし、やり方を伝えただけでは、現場で精一杯活動されているスタッフに負担をかけてしまうことも考えられるので、こちらから派遣するスタッフに託すなどして、確実に現場につなぎたいと思います。
何か特別なことがあった後、高齢者の体調に気をつける、子どもの外での様子に気をつけるなどの配慮がきめ細かくされているのは、さすがだと思いました。水遊びについての報告は、みんなで作業も楽しんで行う様子が目に浮かぶようでした。
また、昨日、仮設住宅の説明会があったそうなので、参加した人の反応が気になるところです。引越しに関して、引越し業者の代わりではなく、引越しの前後もフォローする配慮は、すばらしいなと思いました。
夕方、栗田からも配信しましたが、いよいよ、寄り添いプロジェクトが、始まります。
多くの方に参加していただき、作業をするというだけではない、ボランティアの裾野が広がっていけばいいなと思います。
★災害ボランティア活動支援募金★
皆様方のさらなるご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
郵便振替口座:00920-7-75997
加入者名:震災がつなぐ全国ネットワーク
*通信欄に中越沖地震とご記入ください。