清野です。お疲れ様です。
神奈川県立保健福祉大学院生の加納さんが活動を終了し、戻られたため、現在、震つな・RSYからの派遣スタッフが一時ストップしておりますが、RSY浦野が11日から現地入りする予定となっております。
本日の報告は、刈羽ボラセンの避難所班を担当している中越復興市民会議スタッフからのヒアリングを元に作成しました。[2007.8.9現在]
■刈羽村災害ボランティアセンターの概要
○ボランティア受付数
・ボランティア参加者:140名
・サテライトの引っ越し作業があった。
・15日から始まる仮設住宅への入居に合わせ、明日から引越しボラの受付を開始。ボランティア募集のチラシは、刈羽村内に全戸配布する。地元住民のボランティア参加で作業を進めたい。
■避難所内での活動
・13日縲鰀15日、ピカピカ隊の活動はお盆休みとする。
・生涯学習センター「ラピカ」が、明日から通常営業を開始する。子どもの遊びスペースは和室と給茶コーナーのみとなる。自習室は継続。
・避難所となっている老人福祉施設の職員シフトが通常に戻るが、ボランティアはこれからも派遣する。
・今日から、外湯への送迎が始まった。今日は、2名。外という場所で開放的になるのと、温泉が気持よかったようで、仮設住宅への不安などいろいろな話を聞くことができた。今日行った入浴施設は、海の見えるお風呂で景色がいいらしい。8月いっぱい無料開放している。今後、周知などをさらに行い、外湯への参加者を増やして行きたい。
・医療班の活動、日中は、比較的人がいないため、人が帰って来る夕方に体制強化。
・大人も子どもも、あせもの人が多い。
・住民福祉課の保健師さんと、避難所班の看護師チームのさらなる連携や情報共有を計るため、会議を開き、体制の見直しを行った。
・刈羽村の役場の住民福祉課、県の保健所、ボラセンで、引っ越しや、仮設での支援についての会議を行った。共通意識をもち、情報共有しながら連携していくことで一致した。
■地域での活動
・避難所だけでなく、2カ所のサテライトでもサロン事業(お茶会)を開始した。
・避難所のお茶会では、天皇皇后両陛下の話で、持ちきり。みなさんまだ興奮状態で、話が尽きなかった。来週はお盆なのでお茶会は休み。
・友の会のボランティアの皆さんは、合間を見て、地域へも出ていき、お茶会をしているようだ。地元住民からの訪問は嬉しいらしく、いろいろな話が出てくると言っていた。
・かき氷は、今日も大好評。
■住民の声から
・仮設は2年間しかいられないし、その間に家も建てられないという声があがった。
・刈羽唯一のスーパーが今回の地震で甚大な被害を受け、閉店する。買い物の場所がなくなるので心配。
・巡回でお話を聞いた中から、避難所内の扇風機の風が苦手との声があった。ひとりひとりに合った支援が必要。
・お盆を迎えるが、仮設への引っ越しを控えている住民は、準備に追われるようだ。しかし、県外から家族が帰って来るので、手伝ってもらいながら作業するとのこと。
・毎年、お盆の頃に開催されているお祭りなどが中止になっている。仮設への引っ越しが終わり、落ち着いたら日を改めて、やりたいとの声もある。
<清野の感想>
災害前の通常モードに戻るところと、災害後の別の段階に移るところが出て来ていますが、その狭間で、見落とされる人がいないよう、気をつけている印象を受けました。
仮設住宅に入居される方々には、大きな環境の変化がある一方で、仮設住宅に入らない在宅の住民の方は、どうされているのだろうと思いました。友の会ボランティアの方が、地域に出て活動を始められているようですので、今後在宅の方の声も拾ってこられるかもしれないですね。寄り添いプロジェクトも始まります。地元の人だから話せること、外部の人だから話せることなどがあると思うので、多面的な活動が展開されるといいなと思います。
支援を支援する募金に、皆様方のさらなるご協力をよろしくお願いいたします。
災害ボランティア活動支援募金
郵便振替口座:00920-7-75997
加入者名:震災がつなぐ全国ネットワーク
*通信欄に中越沖地震とご記入ください