浦野です。お疲れ様です。
11日から現在までの災害ボランティアセンターの活動状況についてご報告します。また、仮設住宅見学会や、仮設住宅入居説明会が開催されましたので、詳細についても報告いたします。尚、神奈川・加納さんは13日で活動を終了し、神奈川へ戻られました。
[2007.8.13現在]
8月11日縲鰀13日の主な動き
[8月13日(月)]
・県内14名、県外37名、合計51名
・ニーズ32件
・仮設引越しニーズが4件入ってきている
・赤紙だからボランティアは必要ないと誤解されている被災者の方もいる。家の中には入れないが、外に出たものであればお手伝いできるということを周知したい。
・刈羽では、赤紙の貼られたお宅ではボランティア活動はできないとされている。黄色に関しては、建築士協会に同行の上、判断してもらうよう対応。しかし最初は赤紙でも、再度調査すると黄色判定の場合もあるため、随時建築士協会と相談の上、被災者の要望になるべく添えるような丁寧な対応を心がけたい。
・お盆の時期ということもあり、ボランティアの数が少なくなっている。仮設への引越しは15日からだが、特に作業の集中が見込まれる15日縲鰀19日までの間、ボランティアの不足が課題。
■避難所での対応
○看護チーム
・看護チームでは避難所を丁寧に巡回し、要援護者カルテを作成し、体調不良者の確認、声かけ、引越しニーズの把握などを行っている。
・記録は一覧表にし、仮設移行または、在宅へ戻られた後も、継続して見守っていけるよう、村の保健師等と災害ボランティアセンターで情報共有をする。
・ここ最近の気温上昇に伴い、特にエアコンの設備が整っていない体育館は過酷な夜が続いている。風の通りが悪く空気も通りにくいということもあり、夜でも湿度が高く、気温も30度以上である。
・日中の暑さで水分を多く取る方がいるが、脱水を防ぐ効果がある反面、胃液が薄まり消化機能が低下し、食欲がなくなり、体力の低下に繋がる恐れがある。13日は転倒者も発見した。水分補給は水よりも吸収率の高いポカリスエットが有効。
・何日も頭をあらっていない高齢者がいた。14日に避難所内にて洗髪を行う予定。
・赤紙判定を受けているにも関わらず仮設への入居申し込みをしていない高齢者がいた。「希望者のみ申し込むように」ということだったので、希望しないという選択をしたとのこと。しかしその後の居住場所の確保等、目処も立っていない様子のため、こちらからも本人への働きかけを行うとともに、行政へも連絡する。
○子ども対応(ピカピカ隊の活動)
・避難所4箇所にて毎日実施しており、体を動かす体操やフラダンス、カキ氷など、工夫を凝らした活動を行っている。特にカキ氷は大好評である。
・13日縲鰀15日は、学生等の人員が確保できずピカピカ隊の活動はお休み。しかし、「引越しの準備やゴミだしの作業の間子どもを預かって欲しい」というニーズはある模様。
○その他
・仮設風呂への送迎サービスを行っており、常時5人縲鰀10名程度が利用。
・在宅でガスの復旧をしておらず、希望する世帯には、弁当の配達サービスを実施中。約20世帯が対象となっている。
■サテライト
・刈羽村内の3地区に設置。
・とりあえず20日まで現在サテライト置いている拠点にて、避難所班とボランティア班とが協働し、喫茶、カキ氷、足湯をメニューとしたサロン活動を行っていく。
・現在の拠点では、遠くて出て来れないと思われる集落が出てしまうため、20日以降は、地区の集落ごとに設置されている集会所単位で、これらのサロン活動が展開できるか調整する必要がある。地元社協と刷り合わせをしながら進めていきたい。
・A地区のサテライトは、住民たちの憩いの場になりつつある。炎天下の中、片付けに追われている被災者の方が「ちょっくら一休みに来た」と立ち寄り、世間話をしては帰っていく。まさに『生活に寄り添う』という雰囲気が育ちつつあり、家の再建の不安や農業の今後の生活が難しいこと、ごみ収集の情報などが十分に伝わっていないこと、日中子どもを預かって欲しいというニーズがあることなど、多くのつぶやきが聞こえてくる。しばらくは毎日人を配置し、「いつ行っても誰かがいる」とう環境を継続していきたい。また、この動きをモデルとして、他地域でも実施できる体制を整えていく必要がある。
■仮設住宅見学会の実施
・中越復興市民会議のコーディネートのもと、8月11日(土)、12日(日)の両日で長岡市に残されている仮設住宅への見学会が実施された。
・新潟県中越地震で被災経験を持つ川口町田麦山地区などの元仮設住宅入居者の方より、部屋タイプごとにどれぐらいの家具が搬入できそうなのか、仮の住まいといいながらも、少しでも快適な生活に近づけるためのちょっとした工夫などについてアドバイスがあった。
・その後、お茶を飲みながらの座談会が行われ、引越しの相談だけではなく、震災のショックや今後の生活への不安についても、話をする姿も見られた。総勢60名縲鰀70名の方が見学会に参加した。
<アドバイスのポイント>
○つながりについて
・複数の集落が寄せ集まっていると、お互いを知らないもの同士のため、経験上引きこもりがちになってしまう人がでる可能性がある。特に冬の寒い時期になると外に出るのが億劫になってしまうこともあるので、近所でお互いを気にかけながらなるべくみんなで集う機会を作っていく必要がある。集会室などを早めに活用して、お茶のみ会などを行ったりするのもよい。
・2年間の仮設住宅で、近所同士では身内以上の絆ができた。この絆は自分たちで作り上げてきたものだし、仮設解消後も「仮設住宅同住会」を結成して、今もつながりを大切にしている。これが生活の支えになっている。
○居住環境について
・仮設住宅は、狭いし暑い(寒い)が、避難所生活に比べれば遥かに住み心地がよい。復旧復興に向けて、家族でゆっくりと話し合う時間も持てるようになる。いわば気持ちの切り替えの機会となり、ここから本格的な生活の自立が始まるような気がした。
・しかし、最初の1週間ぐらいはほっとできるが、生活がだんだんと落ち着いてくると住みにくいという部分も沢山出てくる。
・狭く、収納が狭いため、収納スペースの確保が課題。上に空間があくので、軽いものであれば棚などを設置すると置けるようになる。特にクリアボックスなどは中も見えるので使いやすい。あるものでなるべく住みやすい工夫をどんどん行った方がよい。
○引越しについて
・最初は欲張って多くのものを仮設にもって行こうとしたが、とりあえず1日そこで暮らせればいいと思うくらいのペースで、少しずつ整えていけばよい。一気にやろうと思わなくてもよい。
■引越しの段取りについて
○引越しボランティア派遣の呼びかけ
・13日夜の仮設住宅入居説明会にあわせて、引越しボランティアが必要な方への周知と申し込み受付を行った。
・特に一人での作業が困難と思われる方については細かい働きかけを行っていくと共に、対象者となる住民へも、在宅を訪問しながらなるべく1軒1軒に対して声かけを行っていく予定。
○寄り添い活動
・仮設入居と共に集会室と談話室を開放し、人が集える雰囲気を作っていけるよう工夫する。8月一杯は、カキ氷・お茶会・足湯・子どもの託児などをメニューにし、地元の方と共になるべく実施できるよう調整中。そのための看板づくりや、環境整備などを実施する。
・「仮設住宅応援パック」として、タオル、ほうき、ゴミ袋などをセットにし、入居された順に配布する。一番の目的は、「仮設に入ってもみんな応援してますよ!」というメッセージを届けるということなので、丁寧に各戸を訪問し対応していく。
・入居が始まってから当面は、生活を戻すための期間として宅配弁当サービスや炊き出しなどの実施を行っていきたい。夜は花火やすいか割りなど、みんなが顔を合わせられる機会をなるべく作っていく工夫ができればと思う。
○引越しボランティア募集の呼びかけ
・今後の継続的な地域での支えあいの関係を作っていくために、なるべく村内からも作業に参加する気持ちのある方に集まって頂き、協力者をつのっていく必要がある。
・県内外へもHPを使ってボランティアの募集を行う予定。
■仮設住宅入居説明会
・8月13日(月)19:30縲鰀21:00実施。
・仮設住宅個数200戸に対し、168世帯の入居が決定。
<主な説明内容>
○カギの受け渡し
・多目的広場の集会場にポスト設置
・仮設住宅用の救援物資(片手なべ、両手なべ、フライパン、包丁、おたま、フライ返し、デザートフォーク・スプーン、コーヒースプーン)を用意。カギの引き換えと一緒に渡す。仮設に自分たちで運んでください。
・15日以降にカギの引渡しの時に必要な書類(仮設住宅入居者名簿、誓約書、契約書、水道・下水道使用書)
・15日のカギの受け渡しは、8時半縲怐^引渡し場所は役場の総務課
・組を決定したので、説明会終了後、皆さんの話し合いで組長を決めてください。
→顔見知りでない人でいきなり集まっての話し合いでかなり戸惑う姿もあったが、結果的に全ての組長が決定。
□会場からの質問
・水道と下水道については、今住んでいる場所のものは自動的に止まるのか?自宅でも庭に水をまきたいとか、車を洗いたいとかいうことでとめられると困る。
→自宅の方を休止する場合は、役場へ「休止届け」を提出。届けがない場合は、そのまま。お金はかかるが。
・駐車場は、1棟につき1台。2棟借りた人も1台となっているが、どう割り振られているか?
→基本的には、1世帯に1台ずつということで割り振っている。空いているとこは、追々自由に使えるようにしていきたいと思っているが、基本的にはその考え。
・NHKの受信料の契約について、現在家の分になるのか?仮設に切り替えなければいけないのか?
→災害免除の制度を提要する。1定期間とは前回の中越地震と同様、6ヶ月間免除という形にしたいと国と調整中。落ち着いた頃に住所の変更をして下さい。
・NHKの変更の用紙はどこにいったらもらえるのか?
→電話:025竏鈀230竏鈀1651(NHK新潟受信料関係の窓口)
・前回の説明会で、エアコンを増設可としていたが、穴を開けることになるがよいか。
→大丈夫だが、総務課に一度相談して欲しい。
・水道について、2棟を借りるとなると水道料金が2世帯分ということになるが、その場合の契約はどうなるのか?
→2棟使うばあいは基本料金・使用料がかかる。
・2DKを申し込んだが、1DKが空いているのであれば追加で使ってもよいか?
→確かに空いている部分もあるが、大きさに合わせて入る人数の基準にのっとってみなさんに割り振っている。特別な理由がない限り今の基準で理解してもらいたい。
・家族が5人。ダイニングがないため手狭。2縲怩R人ずつ入るということでもだめなのか?
→まだ避難所にいて、全壊・大規模半壊で申し込んでいない人もいる。その人のためには確保しておきたい。空いている家は20戸ほど。
・これだけ数の個数があるということは、防火設備はどうなっているか?消火栓はあるのか?
→広さの関係で消火栓はない。消火器については、今後検討していきたい。
・駐車場はかなり広いが、全ての駐車スペースに番号は振ってあるのか?
→5番おきにしか振っておらず、駐車すると隠れて見えなくなる。スプレーを総務課で用意するので、自分で分かるように目印をつけてください。
・個別の防災無線は、「自分で取り外して設置をしてください」ということだったが、自分でできない。ケーブルテレビは今ある設備をそのまま移設してもらえるの
か?または新たに設置してもらえる?
→防災無線の個別受信機は、自分でできればやってください。どうしてもはずせない、壊れている場合は、村で対応する。しかし台数が多いので8月末にしか届かない。9月にならないと配れないので、それまでは総務課で貸し出します。ケーブルテレビは、本日配布のチラシがあるので読んでください。作業を依頼したい場合は、申し込んでください。
・ガスが復旧していないが、ガスの元栓は閉めてこなくてはいけないか?
→自分のところでしっかり管理して、自分で閉めてください。
・ガスを閉めてくださいといったら、すぐにメーターもはずして対応してもらえた。そういうのは早い。
○洗濯機について
・洗濯機のじゃくちは、全自動タイプの蛇口。普通のホースだと水がでないため、2層式の場合は、電気屋に行って合うのを買ってきてください。
○LPガスについて
・皆さんがほとんど都市ガスだったと思うが、LPがストの違いは空気より重いということ。もれると低いところに流れていく。くぼみなどがあるとたまってしまい、都市ガスと違うのは逃げにくいということなので、気をつけて。台所にはガス漏れ警報機が設置されている。
・安全のための機器が3重4重の構造で設置されている。危険なことが起こるとガスが止まる。もし止まったら業者に一方すれば対応する。
・料金は都市ガスと一緒の体系。基本料金+使用した分の合算を徴収。
・料金の口座振替(銀行)は手続きの書類を記入して下さい。後日回収し、業者が銀行で手続きする。郵便局や農協を希望する人は申し出てください。但し用紙は渡せますが、代行はできません。その際の住所は、銀行口座に書いてある住所を書いて下さい。また、不備があった時の連絡先として、仮設の住所も書いて下さい。
・2部屋借りる場合は、1つしか使わない時は、もう1つは閉鎖する。その際申し出て下さい。
・給湯器・コンロの試験は終了済み。入居と同時にガスが使えます。
□住民からの質問
・ガスのメーター、ボンベの交換は自分たちでやらないでよいのか?
→ガス切れにならないように、業者で対応します。ガス切れは絶対にないようにします。
○NTT
・申し込み番号に電話をかけてください。土日祝日もつながります。
・電話の工事は予約制。
・申し込みから3縲怩S日かかることを了解してください。お申し込みはお早めに。
・被災住宅からの電話の移転にかかる費用は無料。新規に新たな電話を取り付ける時、仮設から新たな転居先への費用はお支払いください。
・電話機が壊れている場合は、NTTで1台無料提供します。
・電話機等の販売訪問、三条水害・中越地震では、NTTを語る訪問販売をする悪徳業者がいるので、NTTは訪問販売絶対にしなので気をつけて。何かあったら知らせてください。
□会場からの質問
・現在の番号の移転手続きをしたい。今の番号はそのまま使えるのか?
→28局を使っている人は、45局になり、番号が変わる。45局を利用している人は変わらない。基本的に1年間は、前の番号に変更できるように保存する。皆さんの電話番号が変わったら、役場から皆さんに連絡を入れるようにする。