岩手・宮城内陸地震[第10報]

皆様
浦野です。24日(火)夜に名古屋に戻ってまいりました。
入れ替わりで、25日(水)午後より、黒田裕子さん(阪神高齢者・障害者支援
ネットワーク代表)が入られ、地元社協さんと一緒に避難所ケア・環境整備につ
いてサポートされております。
○現地の様子
・被災された方からのボランティアニーズも日に日に増え、地元ボランティアさ
んを中心に、お手伝い下さる方も多くなっています。
・県社協ルートから、市社協本体のサポートに南郷町社協Nさん、日野災害ボラ
ンティアネットワークYさん、にいがた災害ボランティアネットワークRさんも
入れ替わりで応援に入り初めています。また、市社協内でも支所との連携をとり
つつ、避難所等できめ細かい対応ができるような体制も整ってきました。
○緊急ボランティア会議の開催
・24日(火)午後より、地元ボランティア団体を対象に実施されました。
・会の目的は、①社協のこれまでの動きの報告②被災された方が抱える課題の共有
③「自分たちにもできることはある!」という気づきと「地域みんなで応援して
いこう!」という機運づくり、です。
・50名以上が参加し「今後地域で応援していきたいこと」として、以下の具体的
な意見が出されました。
[すぐにでも取り組みたいこと]
・送迎ボランティア(買い物・病院・断水地区へ水の運搬など)
・ペットなどの一時預かり、お散歩
・肩もみなどマッサージ
・家の片付け
・お茶飲み会の開催
・子どもの遊び相手(読み聞かせ、手遊びなど)
・外に連れ出し一緒に散歩
・地域の老人宅に訪問し話を聞きいく
・理髪のボランティア(パーマやカット)
・炊き出し、食事づくりや後片付けを一緒に行う
・体を動かすレクリエーション(ビニールバレーボール、ゲートボール、ペタン
クなど(数ヵ月後)、ゲーム、お手玉、折紙など)
・用事のある方や散歩する方に自転車を貸し出す
[中長期的に取り組みたいこと]
・今後の生活の方針について一緒に考える車両の提供など)
・元気付けるメッセージを届ける(「あなただけではないよ、同じ被災者同士皆
で力を合わせて頑張ろう」という思いを届けたい)
・農作業(田畑・お花などの手入れ)の手伝い
・餅つき大会
・七夕祭り(短冊、折紙を笹竹に吊るす)
・演芸(踊りや歌を一緒に歌う、腹話術、紙芝居など)
・映画上映会
・一緒に花などを植えたりする(外に出る、水をやったりとか)
・仮設住宅への訪問と話し相手
・仮設住宅の手伝いをしたい
これらの意見を一つでも実現していけるよう、今後は地元社協さんを中心に企画
化されていくことと思います。
また、この会議にはNPO法人せんだい・みやぎNPOセンターにもオブザーバーとし
て参加して頂きました。今後、県内のボランティアやNPOとしても、上記にださ
れた意見も含めて、長期的に栗原を応援して行こうと、地元社協との連携・協力
に合意しました。
また、「一緒に元気を出していきましょう!」というメッセージを届けたり、思
いを共有する際のツールとして、地元社協さんに神戸から生まれた「まけないぞ
う」と穴水から生まれた「ホットちゃん」を紹介しました。早速、栗原バージョ
ンとして「がんばるベアー」(方言で、頑張ろう!を頑張るべ!というらしいで
す)という名前で、避難所の方やボランティアさんと一緒に手拭タオルを作りた
いと意気込んでおられました。今後、穴水の仮設の方や神戸の方々とタオルを通
じて交流を持つことができれば、お互いの大きな支えになるのではないかと思い
ました。
○今後の動きについて
市社協の体制が整ってきたこともあり、今後は名古屋から現地の動向を見守りつ
つ、必要に応じてスタッフの派遣や支援活動を検討・実施していきます。引き続
き、皆さんのご支援・ご協力をよろしくお願い致します。